冷え込んでいた朝、2階の部屋のカーテンを開けると屋根にさくらの花びらがあった。妙に風情がある。お隣の大家さんのさくらかもしれない。冷え込んで風が強いせいか伊吹山がくっきり見える。周りの山々の稜線もきれいだ。明日は雨の予報、今日でさくらも終わりなのだろうか。風は冷たいが、琵琶湖まで出かけることにした。さくらの花の先には、新芽が出ている。季節が動いている。
昨夜、なんとなく寝そびれた。あたたかい布団のなかでぼんやり考える。この季節なら京都へ行きたいとかあれこれ考えるのに・・・。京都は混んでいるので・・・、湖北に行くのには車でないと不便だ・・・、などとあまり気が乗らない。比叡の遅いさくらで見に行こうか・・・。今だけではない、どこかへ行きたいがほとんどない。海外も体力がついたのでいけるかもしれないのに・・・・。ほしいものもないに等しい。
なにかを「諦めた」のだろうか。昨夜のTVで京大の本庶佑教授と山中教授が若者達を相手に語っていた。本庶教授は「熱中できるものを持ちなさい」と言われていた。それを一生懸命やり通すことが大切だと。いつも私は諦めていたなぁ。時間をかけても、あとすこし我慢してやればよかったのだろう。
今日はNPOの仕事を進めた。家のことも予定通り済ませた。そして「ぶろぐ」も書いている。これでいいのだろうか?季節は移り行く。青もみじの季節にもなる。祇王寺の青もみじはきれいだろな。「諦め」か「悟り」か「忍耐」なのか?さくらの季節も終わろうとしている。