晴れの日が続く。市役所へ住民票を取りに出かけた。近くのコンビにでも取れるが、マイナンバーカードのパスワードがあやしい。他のパスワードはメモがあるが、マイナンバーカードはない。天気もいいので市役所に出かけた。いつも違う道を通るようにしている。今日は長浜八幡宮を通り抜けた。隣に舎那院というお寺があった。八幡宮の神宮寺で、秀吉の篤い保護を受けていた寺と説明があった。自然のままの寺だった。これから夏に向けてふようが境内に咲くという。一つ楽しみが増えた。こんな自然な感じが長浜が好きな理由だ。
「あいたくて」は、先日井上靖の「星と祭」の復刊イベントで知り合った方の、書房名だ。本を通してあなたと会ってお話がしたい というところらしい。こんな名前をつける人は私に似ているとおもったら、やはりそんな感じの方だ。母が心筋梗塞で倒れて入院したのが今頃だ。昨年の今日のぶろぐが「あなたがいない」だった。いつもいるはずの人がその部屋にいないさびしさを書いていた。そう、「あいたくて」なのだ。この物騒な世の中、これからは「どうしてる?」と声をたまには聞こうと思う。母はデーサービスから帰ると電話をくれた。最近までその留守電を消せなかった。
ふと思う。彼女にも「あいたくて」と思う人がいるのかしらと。声が残るのがいいのではなくて、電話をくれた母の心が大事に思えるのだ。私が心配するといけないと思って電話してくれたのだろう。そういう心が時にはうれしく、あとで苦しくもなり、やがてあたたかいぬくりとなる。
このぶろぐを「ぬくもり」と名づけた。ぬくもりをたよりに「あいたくて」と思ったのだろうか。いまもその心は変わらない。あいたくて・・・。