友人夫妻と国立西洋美術館の『古代ギリシャ展』に行って来た。
物語性も人間臭さも、勿論芸術性もローマ物より心ひかれる。幼い頃から星座をはじめギリシャ神話の世界が割と身近にあったせいか。そういえば、高校生の頃、ギリシャ神話の全集を結構面白く読んだことを思い出した。
大英博物館所蔵の10万点から選んだ135作品。壺や酒器や装飾品などもあるが、やはり迫力は彫刻群である。
看板やチケット、チラシにその写真が使われている『円盤投げ』は、出展作品の頂点。見続けて見飽きることがない。こんなことは阿修羅展以来だろうか。
オリンピアードの競技者は、戦時には兵士となる。そのために身体を鍛え、能力を磨き、勝者が、優秀な兵士として称えられたという。そして、大小のアフロディーテの像も美しい。
性について、自然で開けっぴろげなのは、文明開化前の日本にどこか似ている。壺の油彩や彫刻に見られる。どこか微笑ましい。