処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

コンビニ人間

2016-08-22 22:25:33 | 

著者  村田沙耶香

出版社 文藝春秋

受賞会見のニュース報道で著者の挨拶に接して、読む気になった。

癒し系のキャラクターという点では、著者は物語の主人公と同類の印象を受けるが、彼女が生きる世界の表現には、ゾッとする。日本社会の今を鮮やかに切り取っている。

羽白さんの造形がユニークだし、恵子とのやりとりや生活の異次元ぶりが頓珍漢で面白い。コンビニ仲間や店長の生態も、普段窺い知れない世界だけに精彩を放っている。

次作は如何なる作品になるのか。コンビニでない世界をどう描かれるか、大いなる関心である。

(台風9号上陸で早退の自宅で)

 

 



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