混雑を避けてGW連休前に東京国立博物館に出かけた。比較的空いているウィーク・デイの遅い午後を狙ったのだが、結果は、20分待ち。
しかし、待機列は大方が年配者のために騒がしくなく、覚悟の割には順当に入場出来てホッとする。
素晴らしい作品群だった。日本人の繊細な美意識と敬虔な信仰心、そしてそれらを至宝の像として後世に伝える情熱と技術。いずれの国の歴史展や考古展を観て痛感するのは、遠い過去から現代に近づくに従い、人類は愚かになり、怠惰になり、尊大になったという事実。
日常の喧騒や煩雑から離れて、一瞬、この思いに立ち返られるのが、こうした展覧会の貴重な価値の一面でもあるだろう。精々、あちらの美術展こちらの博物展とアンテナを張っては、せっせと通う努力をしよう。
それにしても、興福寺が、歴史、由緒、芸術等これほど立派な寺院(変な表現ですが)とは思わないで居た。大いに勉強になった。
6月7日まで。
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