太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

誰かの誕生日

2011-11-01 09:11:17 | 日記
金曜日の夜、夫の父が

「今夜はヨットクラブに行くっていうのはどう?」と言った。

誰かの誕生日なのだそうだ。

誰の?と聞いても、 「知らない」

夫が、仕事が終わって今から帰るという電話をくれたときに、

誰かの誕生日があってヨットクラブに行くんだけど、どう?と聞くと、「OK♪」と即答。



なんだかよくわからないまま、ヨットクラブに行った。


クラブには、既に友人知人がテーブルを囲んでおり、

バーでフットボールを観戦している人達、プールサイドで歓談している人達、子供はプールで、みな思い思いに楽しんでいる。





「で、誕生日の人はどこなの?」

「えーと・・ああ、あの人じゃない、 たぶん

赤いアロハを着た、白髪の紳士を指差した。




ようやく意味がわかってきた。

決まった曜日にここは開放されていて、メンバーが自由に使えるようになっている。

なかなか美味しい料理も出してくれる場所なので、夕日を見ながら誕生日や記念日を祝ったりする人もいる。

勝手に集まった人達が、誕生日の人を祝福し、一抱え以上もある巨大バースディケーキを切り分けて食べる。

だから、誰の誕生日でもかまわないのだ。



「アロハスピリットなのさ」

知人の一人がそう言った。

みんな仲間、みんな友達。

形式ばったことは、なにもいらない。



そういえば。

5年前、ハワイのビーチで結婚式を挙げた時、通りかかった人達がみんなおおげさに祝福してくれたっけ。

海をすべるレガッタも、全員でオールをぶんぶん振ってくれた。



夜9時近くになって、ようやくぽつぽつ人が帰り始める。

あの人はなんていう名前で、何歳になったんだろう、結局わからないまま。

なんだかおかしくて、でも、こういうのもいいなと思う。




ハロウィンはいつも雨

2011-11-01 08:35:24 | 日記
常夏のハワイにも、季節がある。

11月から3月は、一応「冬」で、雨季になる。

乾燥している、島の南側のダイアモンドヘッドも、冬の間は緑が多くなる。


私が住むあたりは、冬じゃなくても雨が多く、だから山も木々も年中ジャングルなのだ。



10月31日はハロウィンで、

このあたりでは、この日は決まって雨が降るのだそうだ。

夫が子供の頃、仮装して家々をまわるとき、毎年雨でコスチュームはぐっしょり、

もらったキャンディはべっとり、クッキーもチョコも雨に濡れそぼれて、

「すごく楽しかったという思い出がないんだよねえ・・」



かぼちゃをくり抜いて作るランタンも、ハワイではすぐにカビがはえてしまう。

それでも、種に塩を振ってオーブンで焼くスナックを作ったりして、ハロウィンを楽しむ。



昨日のハロウィンも、やっぱり雨。

傘をさしたり、ポンチョを着たかわいい子供たちが、雨の中を歩いていた。

この子供たちも大人になって、「ハロウィンはいつも雨だったなー」と懐かしく思うのだろう。