雨の合間に、ウォーキングに行った。
今朝の虹
日本の梅雨を知っている私としては、雨が降ってもジメジメしないのが不思議でたまらない。
顔を撫でる風が爽やかで、きもちがいい。
夜に雨が降った翌朝は、この山肌をいくつもの滝がスルスルと伸びる
今日は山にも霞がかかっている。
私はこの山に落ちる滝を見るのが好きで、今日はいくつ見えるか数えてみたり、100メートルほど歩いて麓に近づき、滝の音を聞いたりする。
好きなわりには、いつも写真を撮るのを忘れてしまう。
緑の中をずっとずっと歩く。
ここはいつも、青々とした香りの風が吹いている
大地を這う根っこが力強いのだ
「そのうち雨がくるよ、天気予報でいってたぞ」
犬を連れたおじさんがそう言った。
「傘持ってるもんねー」
私が折りたたみを傘を見せると、「おっケイおっケイ!天気予報じゃ毎日同じこと言ってるよねー」
このおじさんは、会うと天気予報を教えてくれる。おじさんが言うとおり、天気予報じゃ毎日が雨と晴れで、見る意味がないのだが、それでもおじさんは毎日チェックしているようだ。
ハワイに来て、天気予報を気にすることがなくなった。
ここでは雨で涼しくても、たいてい海沿いやホノルルなどの島の南側ではカンカン照りで暑いと決まっている。
柴犬を連れた女性がやって来る。黒柴は近所にいるが、キツネ色の柴犬は初めてみた。思わず声をかけた。
「これ、柴犬ですよね?」
「そうそう、シバよ。このコは絶対に噛まないのよー」
その犬は、いかにも大事にされている穏やかな顔をしていた。気が小さく、女性の後ろに隠れて私を見た。
「どこでどうやって手に入れたんですか?」
「あのね、娘がロサンジェルスにいてね、そこで買って届けてくれたのよ」
「私、日本にいたとき、シバの雑種を飼っていたんですよ、だから可愛いなあって懐かしくなっちゃった」
「シバはいいわねー、ほんと、かわいいもの」
シバか、いいなあ、シバほしいなあ。ロサンジェルスかぁー。
実は夫の母が犬を欲しがっていて、ブリーダーに問い合わせているらしいのだが、それはマルチーズとヨークシャーを足したような感じの犬で、
私はどちらかというと苦手なタイプの犬なのだ。
リタイヤするまで動物は諦めていたところを、私が来たので、俄然欲しいモードになったようだ。
母には母の夢があり、私には私の思いがある。犬は外とガレージで飼いたい母と、家族と一緒に家の中で飼いたい私。柴犬を飼ったとしても、外で飼うならつまらないしとも思う。
どこを、どうすり合わせてゆくか・・・
ぱらぱらと雨が降る。学校のベルが鳴り、ほぼ満席のバスがのどかに通り過ぎる。
いろいろあるっちゃあるけど、今日も平和な一日が始まる。
今朝の虹
日本の梅雨を知っている私としては、雨が降ってもジメジメしないのが不思議でたまらない。
顔を撫でる風が爽やかで、きもちがいい。
夜に雨が降った翌朝は、この山肌をいくつもの滝がスルスルと伸びる
今日は山にも霞がかかっている。
私はこの山に落ちる滝を見るのが好きで、今日はいくつ見えるか数えてみたり、100メートルほど歩いて麓に近づき、滝の音を聞いたりする。
好きなわりには、いつも写真を撮るのを忘れてしまう。
緑の中をずっとずっと歩く。
ここはいつも、青々とした香りの風が吹いている
大地を這う根っこが力強いのだ
「そのうち雨がくるよ、天気予報でいってたぞ」
犬を連れたおじさんがそう言った。
「傘持ってるもんねー」
私が折りたたみを傘を見せると、「おっケイおっケイ!天気予報じゃ毎日同じこと言ってるよねー」
このおじさんは、会うと天気予報を教えてくれる。おじさんが言うとおり、天気予報じゃ毎日が雨と晴れで、見る意味がないのだが、それでもおじさんは毎日チェックしているようだ。
ハワイに来て、天気予報を気にすることがなくなった。
ここでは雨で涼しくても、たいてい海沿いやホノルルなどの島の南側ではカンカン照りで暑いと決まっている。
柴犬を連れた女性がやって来る。黒柴は近所にいるが、キツネ色の柴犬は初めてみた。思わず声をかけた。
「これ、柴犬ですよね?」
「そうそう、シバよ。このコは絶対に噛まないのよー」
その犬は、いかにも大事にされている穏やかな顔をしていた。気が小さく、女性の後ろに隠れて私を見た。
「どこでどうやって手に入れたんですか?」
「あのね、娘がロサンジェルスにいてね、そこで買って届けてくれたのよ」
「私、日本にいたとき、シバの雑種を飼っていたんですよ、だから可愛いなあって懐かしくなっちゃった」
「シバはいいわねー、ほんと、かわいいもの」
シバか、いいなあ、シバほしいなあ。ロサンジェルスかぁー。
実は夫の母が犬を欲しがっていて、ブリーダーに問い合わせているらしいのだが、それはマルチーズとヨークシャーを足したような感じの犬で、
私はどちらかというと苦手なタイプの犬なのだ。
リタイヤするまで動物は諦めていたところを、私が来たので、俄然欲しいモードになったようだ。
母には母の夢があり、私には私の思いがある。犬は外とガレージで飼いたい母と、家族と一緒に家の中で飼いたい私。柴犬を飼ったとしても、外で飼うならつまらないしとも思う。
どこを、どうすり合わせてゆくか・・・
ぱらぱらと雨が降る。学校のベルが鳴り、ほぼ満席のバスがのどかに通り過ぎる。
いろいろあるっちゃあるけど、今日も平和な一日が始まる。