夜、1歩庭に出れば真っ暗闇である。
照明も置いていないし、月明かりだけが頼り。
晴れた日には、ザルからばらまいたようにたくさんの星が見える。それでも、まだここは家々があるからそのぐらいの星の数で、
ハワイ島やマウイ島で見た星の数といったら、もう気持ち悪くなるほどだった(適切な表現かどうか怪しいが)
さて、そんな夜の庭の一角にあるゴミ箱に、ゴミを捨てに行った。
昼間はこんなふう
右側の奥に見える、青やグリーンがゴミ箱。
懐中電灯を持たずに行って、ゴミ箱の蓋に手をかけたとき、
ガサ・・・・ッ
何か動いた音がする。
人間ほど重くない、何か。
目を凝らしても、ほんとの闇は、ただただ闇があるだけで、目を開けているのかどうかもわからない。
音がしたのは、このへん
この先は、急に下に落ちていて、ジャングル内に消えてゆく。
ゴミを捨てたら、さっさと家に戻ればいいものを、何がいるのか突き止めたい私と、突き止めたくない私が闘っていて動けない。
映画の怖いシーンで、登場人物が不審な音がするクロゼットや、絶対に怪しいドアを開けようとするのを見て、
「バカだねえ、普通は開けないでしょ」
と思うのだが、あれは物語上の演出ではなく、実は正しい心理かもしれない。
庭に続くこのジャングルは、未踏の地で、昔、夫がメネフネ(ハワイの妖精)を見たのもココだ。
メネフネはちっさいオッサンみたいな妖精で、かわいくないって言ってたなあ、などと考えていたら、、
突然、 ゴォ~~~ッッ と強い風が吹いて、木々がわっさわっさと揺れ、私はその場で飛び上がるほど驚いた。
走って帰りたいのに、半ば腰が抜けて、思うように体が動かない。
それでも、何かいたらどうしよう、と思う一方で、目と耳はその「なにか」に神経を集中しているのだ。
私が何かを感じ取ろうとするからか、真っ暗闇のどこからか、何かが私を感じ取ろうとしているような気がする。
夜の庭は、どんな馬鹿げたものが現れても似合うというか、そんな雰囲気がある。
もののけか、何かのスピリットか、水木しげるの描くような妖怪か、どれが出てきたっておかしくない。
今度は上のほうから、何かを感じた。
このへん
と、その時、背後に バッサー! と何かが落ちた。
本当に驚いた時って、声なんか出ない。
何かに心臓を掴まれたように、一瞬心臓が止まったのがわかった。
何かいたらどうしようと思いつつも、勇気を出して振り向くと、パームツリーから巨大な葉が落ちただけだった。
こういうやつ
庭で肝だめしやってる場合じゃないと思い、でも怖くて背中は見せられず、後ずさりしながら家に入った。
昼間見れば、ただの南国の雑木林。
でもここには、絶対に何かがいると私は思う。
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照明も置いていないし、月明かりだけが頼り。
晴れた日には、ザルからばらまいたようにたくさんの星が見える。それでも、まだここは家々があるからそのぐらいの星の数で、
ハワイ島やマウイ島で見た星の数といったら、もう気持ち悪くなるほどだった(適切な表現かどうか怪しいが)
さて、そんな夜の庭の一角にあるゴミ箱に、ゴミを捨てに行った。
昼間はこんなふう
右側の奥に見える、青やグリーンがゴミ箱。
懐中電灯を持たずに行って、ゴミ箱の蓋に手をかけたとき、
ガサ・・・・ッ
何か動いた音がする。
人間ほど重くない、何か。
目を凝らしても、ほんとの闇は、ただただ闇があるだけで、目を開けているのかどうかもわからない。
音がしたのは、このへん
この先は、急に下に落ちていて、ジャングル内に消えてゆく。
ゴミを捨てたら、さっさと家に戻ればいいものを、何がいるのか突き止めたい私と、突き止めたくない私が闘っていて動けない。
映画の怖いシーンで、登場人物が不審な音がするクロゼットや、絶対に怪しいドアを開けようとするのを見て、
「バカだねえ、普通は開けないでしょ」
と思うのだが、あれは物語上の演出ではなく、実は正しい心理かもしれない。
庭に続くこのジャングルは、未踏の地で、昔、夫がメネフネ(ハワイの妖精)を見たのもココだ。
メネフネはちっさいオッサンみたいな妖精で、かわいくないって言ってたなあ、などと考えていたら、、
突然、 ゴォ~~~ッッ と強い風が吹いて、木々がわっさわっさと揺れ、私はその場で飛び上がるほど驚いた。
走って帰りたいのに、半ば腰が抜けて、思うように体が動かない。
それでも、何かいたらどうしよう、と思う一方で、目と耳はその「なにか」に神経を集中しているのだ。
私が何かを感じ取ろうとするからか、真っ暗闇のどこからか、何かが私を感じ取ろうとしているような気がする。
夜の庭は、どんな馬鹿げたものが現れても似合うというか、そんな雰囲気がある。
もののけか、何かのスピリットか、水木しげるの描くような妖怪か、どれが出てきたっておかしくない。
今度は上のほうから、何かを感じた。
このへん
と、その時、背後に バッサー! と何かが落ちた。
本当に驚いた時って、声なんか出ない。
何かに心臓を掴まれたように、一瞬心臓が止まったのがわかった。
何かいたらどうしようと思いつつも、勇気を出して振り向くと、パームツリーから巨大な葉が落ちただけだった。
こういうやつ
庭で肝だめしやってる場合じゃないと思い、でも怖くて背中は見せられず、後ずさりしながら家に入った。
昼間見れば、ただの南国の雑木林。
でもここには、絶対に何かがいると私は思う。
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