朝起きて、キッチンに行くと、タイルの床を、アリが行進しているのを発見した。
郵便受けの中に、小さいアリがたくさんいるのは知っていた。
郵便物にいつもアリが数匹くっついてくるので、その場で払ってくるのだが、
払いきれなかったアリが、快適な家の中を知ってしまったのか、郵便受けの中にるのと同じアリが大量にいるのだ。
ホノルルに住む友人は、アパートメントの4階なのに、もっと小さい茶色いアリがいっぱいいるのだという。
そのちっちゃいアリが、人を噛む。
アリにアレルギーがある友人は、噛まれた場所が腫れてしまい、大変なのだと言っていた。
見たところ、このアリは人を噛みそうにもないし、別に害はないと思うのだが、いかんせん見た目が悪い。
行列をたどっても、特に何かにたかっているわけでもなかったので、
「君たちに罪はないが許せよ」
と言って退治した。
数日たって、アリの数は激減し、ついに見かけなくなった。
諦めて郵便受けに戻ったかと安堵した矢先の今日、食品庫をあけたら、見慣れない黒いビンがある。
なんだっけ?と思い、手に取ろうとしたところ、そのビンが動いている・・・・
「ひぇーーーーーッ!」
それは、いただきものの、パッションフルーツのバターの瓶詰めで、黒いのは全部アリだった。
あわててビンをつまみ、シンクで水をかけると、たちまち元のクリーム色が出てきた。
ちゃんと密封してあるのに、甘い匂いが外側についていたのだろうか。
気を取り直して、お茶でも飲もうと、とっておきの緑茶と急須を出した。
急須も食品庫の中においてあるので、一応チェックしたけれど、黒っぽい焼き物でいまひとつよく見えない。
でも昨日も使ったことだし、と思い、茶葉をいれ、沸いた湯を注いだら、
わらわらわらーーーーーッ
と、けっこうな数のアリが、急須の口から出てきた。
「ぎゃーーーーーッ!!」
そのとき、昔、同居していた祖母が、棚にあった黒飴を口に入れたら、みっしりアリがたかっていた。という恐ろしい思い出が走馬灯のように頭をよぎった。
それにしても、緑茶にしか使わない、この急須に、なぜあんなにアリがいたのだろう。
「とっておきの、貴重な緑茶を無駄にさせおって!」
お湯とお水で一網打尽にしたのは言うまでもない。
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郵便受けの中に、小さいアリがたくさんいるのは知っていた。
郵便物にいつもアリが数匹くっついてくるので、その場で払ってくるのだが、
払いきれなかったアリが、快適な家の中を知ってしまったのか、郵便受けの中にるのと同じアリが大量にいるのだ。
ホノルルに住む友人は、アパートメントの4階なのに、もっと小さい茶色いアリがいっぱいいるのだという。
そのちっちゃいアリが、人を噛む。
アリにアレルギーがある友人は、噛まれた場所が腫れてしまい、大変なのだと言っていた。
見たところ、このアリは人を噛みそうにもないし、別に害はないと思うのだが、いかんせん見た目が悪い。
行列をたどっても、特に何かにたかっているわけでもなかったので、
「君たちに罪はないが許せよ」
と言って退治した。
数日たって、アリの数は激減し、ついに見かけなくなった。
諦めて郵便受けに戻ったかと安堵した矢先の今日、食品庫をあけたら、見慣れない黒いビンがある。
なんだっけ?と思い、手に取ろうとしたところ、そのビンが動いている・・・・
「ひぇーーーーーッ!」
それは、いただきものの、パッションフルーツのバターの瓶詰めで、黒いのは全部アリだった。
あわててビンをつまみ、シンクで水をかけると、たちまち元のクリーム色が出てきた。
ちゃんと密封してあるのに、甘い匂いが外側についていたのだろうか。
気を取り直して、お茶でも飲もうと、とっておきの緑茶と急須を出した。
急須も食品庫の中においてあるので、一応チェックしたけれど、黒っぽい焼き物でいまひとつよく見えない。
でも昨日も使ったことだし、と思い、茶葉をいれ、沸いた湯を注いだら、
わらわらわらーーーーーッ
と、けっこうな数のアリが、急須の口から出てきた。
「ぎゃーーーーーッ!!」
そのとき、昔、同居していた祖母が、棚にあった黒飴を口に入れたら、みっしりアリがたかっていた。という恐ろしい思い出が走馬灯のように頭をよぎった。
それにしても、緑茶にしか使わない、この急須に、なぜあんなにアリがいたのだろう。
「とっておきの、貴重な緑茶を無駄にさせおって!」
お湯とお水で一網打尽にしたのは言うまでもない。
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