聖書を持った人が勧誘に来たときだけ、私は仏教徒で、実際は詳しく仏教を知っているわけでもない。
自分に都合のいいカミサマと楽しくやっていこう、という、誠にいい加減なものだ。
先日、夫が小切手を失くした。
アメリカでは、個人の小切手は非常にポピュラーで、スーパーの支払いとか、光熱費の支払いなどにもよく使う。
その日の朝、出先で記入するつもりで、宛名も金額も無記入のままの小切手を持って会社に行った。
電話がかかってきて、小切手が見つからないんだけど、家のどこかに置き忘れてないか、と言う。
確かに朝、私はそれがベッドの上に裸で置いてあるのを見て、「封筒か何かに入れなくていいのかな」と思った。
隅々まで探したけれど、どこにもない。
そのとき、夫が「シマッタ!!!」と言った。
「きっと郵便物と一緒にポストに投函しちゃったに違いない!ああ、きっとそうだ!」
無記入の小切手なら、拾った誰かが勝手に金額を記入したら、お金が引き出されてしまう。
こんなデンジャラスなことってある??
好きなだけ金額書いてね♪ って言っているのと同じ。
犯罪天国のアメリカだから、何億というお金が引き出されてしまうにちがいない(それほど入ってないってばよ・・・)
悪い妄想は疲れを知らず、暴走する。
取り急ぎ、銀行に連絡して、その番号の小切手を無効にしてもらうように頼んでみる、ということになった。
でも、ここはハワイだ。日本じゃない。
ハワイで一番大きな銀行なのに(全米でも常にトップクラス)、お願いしたことの半分ができたらいいほうだ。
キャッシュカードを頼んでも、忘れられる(記録にも残ってない)
AとBの口座のうち、キャッシュカードからおろすお金はAからにして、と頼んでも、出てくるのはB(面倒だからそのまま)
そんな銀行に頼んで、果たして大丈夫なんだろうか?いや、大丈夫じゃない・・・
困ったときは神頼み。
大金がごっそりと引き出されるという妄想を払いのけ、カミサマや、思いつく限りの天使を総動員してお願いしまくった。
失くした小切手からお金が引き出されないようにしてちょうだい、とお願い。
私達の口座を、カミサマたちが守っている様子をイメージ。
小切手を拾った人に、ありったけの祝福を送る。
私にできるのはそれだけだ。
いくら心配したって仕方がないし、やるだけやったら、あとはもうお任せしておこう。
そして夜、帰宅した夫の父が
「今日、銀行から電話があってね、誰かが無記入の小切手を拾って、それを銀行に届けてくれたんだってさ」
「えーーーッ!それは今朝から探していたんだよ!」
「ああそうなの?銀行側が、それは破棄したから、って言ってたから大丈夫だよ」
夫が日本にいた間に、いろいろと頼むことがあったので、銀行の口座は両親との連名になっていて、今もそのまま。
だからきっと、銀行と顔なじみの父のところに電話があったのだと思う。
カミサマ、いた・・・・・・
天使も、いた・・・・・
無記入の小切手を拾って、わざわざ銀行まで届けてくれる人って、人間の姿をした天使?
犯罪天国のアメリカで、すぐに銃が出てきて、強盗やカーチェイスなんか日常茶飯事のアメリカで(映画の見すぎ)、こんなことがあるんだなあ・・・
帰って来た夫の話だと、彼もアメリカの銀行を信用できなかったので、口座を閉めて、新しく作ることにしたという。
「いい人がいるんだねえ、これも僕の日頃の行いがよかったからかも」
フン、元はといえば、そんな大事なものを裸で持ち歩く粗忽さが招いたことじゃないかッ。
頼んだ、いろんなカミサマや天使にお礼を言った。
拾ってくれた、名も知らぬ人に、いいことが一杯あるように祈った。
このお返しが、どこかで誰かにできるといいなと、ちょっと真剣に思う。
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自分に都合のいいカミサマと楽しくやっていこう、という、誠にいい加減なものだ。
先日、夫が小切手を失くした。
アメリカでは、個人の小切手は非常にポピュラーで、スーパーの支払いとか、光熱費の支払いなどにもよく使う。
その日の朝、出先で記入するつもりで、宛名も金額も無記入のままの小切手を持って会社に行った。
電話がかかってきて、小切手が見つからないんだけど、家のどこかに置き忘れてないか、と言う。
確かに朝、私はそれがベッドの上に裸で置いてあるのを見て、「封筒か何かに入れなくていいのかな」と思った。
隅々まで探したけれど、どこにもない。
そのとき、夫が「シマッタ!!!」と言った。
「きっと郵便物と一緒にポストに投函しちゃったに違いない!ああ、きっとそうだ!」
無記入の小切手なら、拾った誰かが勝手に金額を記入したら、お金が引き出されてしまう。
こんなデンジャラスなことってある??
好きなだけ金額書いてね♪ って言っているのと同じ。
犯罪天国のアメリカだから、何億というお金が引き出されてしまうにちがいない(それほど入ってないってばよ・・・)
悪い妄想は疲れを知らず、暴走する。
取り急ぎ、銀行に連絡して、その番号の小切手を無効にしてもらうように頼んでみる、ということになった。
でも、ここはハワイだ。日本じゃない。
ハワイで一番大きな銀行なのに(全米でも常にトップクラス)、お願いしたことの半分ができたらいいほうだ。
キャッシュカードを頼んでも、忘れられる(記録にも残ってない)
AとBの口座のうち、キャッシュカードからおろすお金はAからにして、と頼んでも、出てくるのはB(面倒だからそのまま)
そんな銀行に頼んで、果たして大丈夫なんだろうか?いや、大丈夫じゃない・・・
困ったときは神頼み。
大金がごっそりと引き出されるという妄想を払いのけ、カミサマや、思いつく限りの天使を総動員してお願いしまくった。
失くした小切手からお金が引き出されないようにしてちょうだい、とお願い。
私達の口座を、カミサマたちが守っている様子をイメージ。
小切手を拾った人に、ありったけの祝福を送る。
私にできるのはそれだけだ。
いくら心配したって仕方がないし、やるだけやったら、あとはもうお任せしておこう。
そして夜、帰宅した夫の父が
「今日、銀行から電話があってね、誰かが無記入の小切手を拾って、それを銀行に届けてくれたんだってさ」
「えーーーッ!それは今朝から探していたんだよ!」
「ああそうなの?銀行側が、それは破棄したから、って言ってたから大丈夫だよ」
夫が日本にいた間に、いろいろと頼むことがあったので、銀行の口座は両親との連名になっていて、今もそのまま。
だからきっと、銀行と顔なじみの父のところに電話があったのだと思う。
カミサマ、いた・・・・・・
天使も、いた・・・・・
無記入の小切手を拾って、わざわざ銀行まで届けてくれる人って、人間の姿をした天使?
犯罪天国のアメリカで、すぐに銃が出てきて、強盗やカーチェイスなんか日常茶飯事のアメリカで(映画の見すぎ)、こんなことがあるんだなあ・・・
帰って来た夫の話だと、彼もアメリカの銀行を信用できなかったので、口座を閉めて、新しく作ることにしたという。
「いい人がいるんだねえ、これも僕の日頃の行いがよかったからかも」
フン、元はといえば、そんな大事なものを裸で持ち歩く粗忽さが招いたことじゃないかッ。
頼んだ、いろんなカミサマや天使にお礼を言った。
拾ってくれた、名も知らぬ人に、いいことが一杯あるように祈った。
このお返しが、どこかで誰かにできるといいなと、ちょっと真剣に思う。
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