太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

猫のドリー

2012-02-25 19:06:01 | ペットシッター
数日前から、ふたたび叔母宅に猫シッターとして寝泊りしている。

叔母達が戻ってくるのは、3週間から5週間の間、という長期戦となる。

帰りの時期があいまいなのは、仕事を兼ねて、ハワイには船で戻ってくる予定で、まだどういう経路でくるか決めていないからだ。

期間も長いので、運び込む荷物はまるでプチ引越しのようだ。

足りないものがあれば、車で10分以内で我が家に戻ればいいだけの話なんだけど。



出発前の叔母の引継ぎによると、猫のドリーは健康診断の結果、肝臓の数値がよくないとかで、

キャットフードもお高いものに変え、カロリーはもちろん、塩分とプロテインの過剰摂取に気をつけなくてはいけない。

「ドリーの歯を1本治療したのよ。ちょこっとだけよ?そしたら2000ドル(20万円)したのよぅー」

いやはや、国は違えど、ペットの治療が高いのは同じなんだな。



くつろぐドリー。薄目でフラッシュをたかないか見張り中(フラッシュ嫌い)


13歳という年齢で、どこかしらいうところがあっても仕方ないんだろうけど、本人(猫)には自覚なし。

冷蔵庫をあける度に、どこからかやって来て、前足をピシっと揃えて「待ってますポーズ」。

普段のドリーは、気位の高い貴婦人なのに、こんなときばっかり、いじらしくて性格のいい子猫ちゃん風になる。

1個の猫缶を2日に分けてあげてねと言われているので、最初に十文字に線をつけ、その4分の1ずつを朝・夜にあげている。

ひたむきな目で待っていられると、ほんと困る。

私だって、あんたが喜ぶだけあげたいけど、それじゃああんたの為にならないしねぇー、と説得してみたり。

なるべく冷蔵庫をあける回数を減らすように、まとめて出し入れするようにしているのだけれど、何しろ2階にいても冷蔵庫のドアの音を聞き分けるのだから参る。



昔、会社の上司が糖尿病になって、検査入院をしたときに、食事節制が大変だとこぼすと医者が

「もう今までさんざんうまいものを食べてきたでしょう」

と言ったと腹を立てていたが、ドリーも今そんな気分なのかもしれない。




「すっとこどっこい! その角度じゃアタシの顔が逆光になっちゃうじゃないの」


クールなドリーも、やっと私のことを認めてもいいかと思っているのではないか、という時もあって、

安楽チェアで読書をしていると、膝に乗ってくることがある。重いし暑いし、なんだけど、彼女なりの友愛のしるしなのかと思って我慢している。


果たしてドリーは日本語を理解するのかという疑問があり、

同じ言葉を、日本語と英語で言ってみて、反応をみる。ということをやってみた。

「ごめんね、あげたいけどあげられないんだよ」

「・・・・・」

「I'm sorry, but I can't give you anything」

「・・・・・」


・・・・・・・・・・・・まあ、結果はよくわかんないんだけども・・・・・


もしかしたら、動物は言葉そのものよりも、言葉が持つ雰囲気とかを感じ取ってるのかもしれないしなあ。

DORRYなので、ドリー、と呼ぶより、『ドゥゥリィー』とRの発音で呼んだほうが反応するような気はする。


でも私は、叔母が留守の間に、ドリーをバイリンガルにしようと企んでいるのである。





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