太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

オムライス

2012-05-25 10:19:12 | 食べ物とか
最近、一人のお昼ご飯に、オムライスを作ることがある。


ケチャップのかけかたに、何のセンスも感じられん


子供だった私がはじめて一人で作ったメニューは、ケチャップご飯だった。

その日、大好きな叔母が遊びに来ていて、私は母と叔母にケチャップご飯を作ろうと思い立った。

奮闘してできたものは、ご飯がベタっとして、けして美味しいとはいえなかったけれど、叔母は「おいしい、おいしい」と言ってたいらげた。


夏休みのたびに、叔母の家に泊まった。

叔母の家では鶏を飼っていて、朝、産みたての、まだぬくもりの残る卵で、よくオムレツを作ってくれた。

形はオムレツでも、食べるとほんのり甘くて、それは卵焼きなのだった。

あの卵焼きも、叔母に作ってあげようと思ったのだが、うまくできなくて、炒り卵になってしまった。

しかも塩を入れなかったから、ぼやけた味の炒り卵。

それも叔母は、「おいしい、おいしい」と言って全部食べた。



もう80歳ほどになるであろう叔母は、今も健在だ。

こうして、むしょうにケチャップご飯や、卵焼きが食べたくなって作るのは、

私も正しくホームシックになっている、ということなのだろうか。



レストランで、オムライスを見かけたことはなく、ケチャップ味のご飯もない。

でも、もしあったとしても、私が食べたいのはプロが作るようなチキンライスではなく、

「ふわとろ」の、中身がとろーっと出てくるオムライスの卵でもなく、

しっかり出汁をひいて焼いた卵焼きでもなく、

いかにも家で作りましたという、安っぽいものだ。



たぶん今日のお昼もオムライス。

私の中にいる、小さかった頃の私が、「オムライスが食べたい」と言い、

それを食べると、「おいしい、おいしい」と言って食べてくれた叔母の顔が、

鶏の鳴き声で目覚めた、叔母の家で過ごした夏の日が、なつかしく思い出されるのである。





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スカイツリークッキー

2012-05-25 09:19:07 | 日記
夫の父が、日本に行った患者さんのお土産だといって、クッキーを持って帰ってきた。



TOKYO SKYTREE HISTORY COOKIE


「スカイツリーって有名?」

という夫の父の質問に、私はあいまいに笑いながら「たぶん・・」と答えた。

なぜならば、私は昨年、友人から知らされるまで、スカイツリーの「ス」の字も知らなかったのだ。


昨年の3月ごろだったか、アメリカ大使館に行くと友人に話したら

「じゃあついでにスカイツリーを見てきたら?」

「スカイ・・・、なに?」

私をよく知る友人も、さすがに絶句していた。日本人で、スカイツリーを知らない人がいるなんて、とも言われた。

結局、時間がなくてスカイツリーを見に行けないまま、ハワイに来てしまったのだが、

まさかハワイで、こんなふうにスカイツリーに会えるとは・・・・



この写真によると、2008年から建設が始まっていたのだなあ。

東京タワーよりも高いらしいじゃないか。

今どのぐらいできたか、きっと日本の人たちは見守っていたんだろう。


・・・・私はそのとき、何をしていたんだろ???私も日本人で日本にいたのに。




中身はこんなふう。

あっさりした甘さの、懐かしい、日本のクッキーの味がした。


「日本って、こんなふうに観光場所独自のお菓子があるんだねえ」

そうです、そうです。

ハワイが日本にあったら(ありえないが)、ワイキキクッキーとか、ノースショアに行ってきましたクッキーとか、

ホノルルまんじゅうとかたくさん生まれるのだ。


スカイツリーに行かなくとも、おいしいクッキーを食べながらスカイツリーの歴史を知ることができるなんて、ヤルなあ日本人。






それにしても・・・・


今、いったい私はどんなたいそうなことを知らずに暮らしているんだろうか。

ちょっと気になる。







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