太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

日本のラップと堪忍袋

2021-03-04 11:52:45 | 日記
日本のラップは、優秀だと思う。
音楽のラップじゃなくて、包むラップの方だ。
ハワイに来た時、義両親のキッチンにあったのは半透明のラップだった。
表と裏があって厚みがあり、伸縮する材質でできている。
一目見て、「これでご飯を解凍するのは嫌かも」と思った。
なぜなら、私がラップを使う目的の99%は、ご飯を冷凍し解凍することだからである。
この半透明の素性の知れないものを加熱したら、なにやら良からぬものが染み出てきそうじゃないか。


そこで私は、日本のラップに似たものを買ってきた。
そして使ってみて、改めて日本で使っていたラップの良さを思い知る。
箱が丈夫にできているのはともかく、最も肝心なのは切れ味であろう。
日本のラップは、スッと出して、ピッと潔く切れる。

スッと出して、ピッ

使い切る最後まで、

スッと出して、ピッ

それが当たり前だと思っていた私の傲慢さよ・・・・

こっちのラップときたら、まずのっけからスッと出てはこない。
日本のラップのように、使い始めはここですよというガイドもないから、
眼鏡をかけて、最初の糸口を探すところから始まる。
そうして見つけた手がかりをたぐって、ラップを引き出すのだが、
日本のラップのように、ロールを支えておけば使い良い、という意識など皆無なので、
ロールが飛び出ないように押さえつつ、ゴロゴロと引き出す。

やっと引き出したそれを、ギザギザのカッターでピッと・・・・・・






いくわけがない。

端っこから、のらりくらりとしながら、皺を寄せつつ身をよじり、未練たらたら引きちぎられる。
むろん切り口はぐちゃぐちゃ。
このギザギザは一体なんなのだ、と聞きたい。
それともラップそのものの材質が問題なのか。
そして毎回、手がかりを探すところから始まる。

スッと出してピッが、
のらりくらり出してビヨーーーン、ブッチリ

しばらく使っていると、箱がヨレて崩壊してくる。
そのため、使うときにはロールごと取り出し、手がかりをみつけて引き出したら、
再び崩壊しかけた箱に戻し、ギザギザでビヨーンブッチリとやるのである。


もし毎日のようにラップを使うのであれば、相当な忍耐力が必要であろう。
2か月に1度、4合のご飯を炊いて冷凍するだけの私ですらイライラする。


日本よりもお客様は神様のはずのアメリカなのに、(その記事はコチラ
アメリカはその神様のことをぜーんぜん考えてはくれない。
もっと出しやすいようにしたら、切りやすいようにしたら、という向上心はゼロで、
「ま、ラップなんだからこんなもんしょ」
というヤル気のなさが、アメリカ企業なのだと思う。






足の小指の災難

2021-03-04 10:28:33 | 日記
足の小指を、家具の脚などにしたたかに打ってしまって悶絶。
ありがちな災難である。
おとといの夜、私にそれが起きた。
相手はベッドの脚だ。

普通に家の中を歩いているときの速度は、それほど速くないはずだが
振り子のように振り出された足の勢いは、案外強いのかもしれない。
無防備なところに、衝撃の一撃。
指をカバーする室内シューズなら少しはよかったのだろうけど、
私が最近履いているのは草履タイプで、むきだしの小指が

グキ!!

という感じに一瞬反った。
と、思う。

突然襲ってきた痛さに、声も出ない。
「気の毒に。僕なんか100万回も打って、小指が曲がってるほどだよ」
夫が言う。
夫は1年中、家の中では素足なので、それだけ被害にあう確率が高い。


その夜は、小さな保冷剤をはっつけて寝た。
翌日は仕事に行かねばならぬ。
打った小指は太ってみえるが、触らなければ痛みはない。
が、触れば痛いので、草履的なものしか履けない。
よって、ビーチサンダルで仕事に行く。

午後になると、皮膚の色がなんだか変だ。
小指の外側が、紫っぽくなってきて、甲の一部が赤黒くなってきた。
歩く分には痛みがないのが幸い。

そして今日は休みなので、保冷剤をタオルで巻き付けている。
「たとえ折れたとしても、何もできることはないんだよ。自然に任せるしかない」
足の小指百戦錬磨の夫が言った。
いつも被害者は足の小指で、他の指と比べて不公平だ。



昨日、仕事中に3回も肘をどこかにぶつけて、しびれて力が抜ける、ということがあった。
いったい、なんなんだよぅ!と情けなくなる。