太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

大雨

2021-03-09 12:36:11 | ハワイの自然
昨夜、緊急呼び出しがあって、今日は休みのはずが仕事になった。
一昨日がものすごく忙しかったそうで、もう一人補充しようということなのだ。

昨夜からの雨は、朝になってますますその勢いを増すばかり。
我が家から職場までは、海沿いの田舎の1本道で、大雨が降ったときに道路に水が氾濫しやすい箇所がいくつもある。
小さい島に巨大で急峻な山脈が横たわっているオアフ島は、
山に降った雨が、あっという間に海に流れ込む。
海抜などゼロに近いから、満潮であれば、海と陸の境も危うくなる。

横殴りの大雨の中を、職場に向かう。
最速のワイパーでも前が見えないので、時速20マイルぐらいで進む。
道路には既に水が溜まりつつあり、タイヤが水面をすべる。
小柄な人ならすっぽりおさまりそうなゴミ箱が、小川を流れる船のように道路を流れており、
バケツやペンキ缶なんかもドンブラコと浮いている。
それを避けながらなので、自然と交互通行になる。


職場に、行くには行った。
が、このままでは道路が冠水して通行止めになるのは時間の問題で、
私は何としても通れるうちに帰りたかった。
1本道なので、通行止めになればノースショア方面に行くしかなく、
そうなると、いつもの道なら10分で帰れるところが2時間かかる。
通行止めも、水が引くのを車の中で待てばいいのだけれど、どのぐらい待つかわからない。
この天気で、てんてこまいするほどのお客が来るのかもわからないし、
私は無理を言って帰らせてもらった。滞在時間、1分。


承認欲求の強い、建前の自分よりも、本音を優先したことに少なからず驚く。
1年前なら、迷うことなく職場に残り、最後まで働いた。

私と同じ方向から来ている同僚もいるんだけど・・・
自分勝手だったかな・・・
そんな思いはくすぶっている。
でも、ランチも用意して、とにもかくにも大雨の中を職場まで行ったんだから、と思う。
電話で済ませてしまうよりは、少しはいい。
ということにしておく。







三角折りとハチマキ

2021-03-09 09:11:33 | 日記
まだプラスティックのレジ袋が大手を振っていた時代、
家にストックしておくレジ袋は、三角折りにするのが常だった。
小学生の頃、体育の時間に使うハチマキを、端っこから三角に折ってゆき、
最後は厚みのある三角形に収まるようにしていたのが始まり。
レジ袋をハチマキに似せて細長く折り、端から折ってゆけばコンパクトになるというわけだ。

この呼び方が正しいかはわからないが、
私はこの三角折りは、日本人ならごく一般的なことだという認識でいたから、
日本人の友人にあえて聞いてみたことはない。

私はお菓子の空き袋などを、気が付くと三角折りにしていることがある。
そのまま捨てるよりも嵩が減るし、
この三角が、猫たちの格好のオモチャになるのだ。
柿の種の小袋ほどの大きさが1番よくて、それを三角折りにしたものを、
猫がサッカーボールのようにして遊ぶ。
床の上でよく滑って、前足で蹴りながらドタバタと走り回るので、
家具の下などに入り込んで行方不明になったもの数知れず。
せんだって、冷蔵庫を替えたときには、古い冷蔵庫の下から軽く10個以上のサッカーボールが出てきた。

ロッテのチョコパイの袋でできたやつ



職場で、人の集まりで、これをやるとみんな驚く。
「それ、どうやって作るの?」
「もう一度やってみせて」
こうして、こうして、と折ってみせると、再び感嘆。
「どこで覚えたの?」
子供の頃、ハチマキを・・・・・・と言いかけて、
はて、ハチマキは英語でなんというのだろうと詰まる。
苦し紛れに、
「Headband」
と言ってみる。
すると、なぜ体育の時間にヘッドバンドをするのか、と来る。
テニスのときの汗止めだろう、と誰かが言う。
いや、そのようなものでなく、ハチマキを締めて気合をだね、
はて、気合は英語でなんだろう、つまり・・・


ああ、もうどうでもいいや!


とにかく、その汗止めをコンパクトにまとめるのに誰かが発明したのだ、
ということにした。
文化の橋渡し役には、到底なれない私なのである。