昨夜、緊急呼び出しがあって、今日は休みのはずが仕事になった。
一昨日がものすごく忙しかったそうで、もう一人補充しようということなのだ。
昨夜からの雨は、朝になってますますその勢いを増すばかり。
我が家から職場までは、海沿いの田舎の1本道で、大雨が降ったときに道路に水が氾濫しやすい箇所がいくつもある。
小さい島に巨大で急峻な山脈が横たわっているオアフ島は、
山に降った雨が、あっという間に海に流れ込む。
海抜などゼロに近いから、満潮であれば、海と陸の境も危うくなる。
横殴りの大雨の中を、職場に向かう。
最速のワイパーでも前が見えないので、時速20マイルぐらいで進む。
道路には既に水が溜まりつつあり、タイヤが水面をすべる。
小柄な人ならすっぽりおさまりそうなゴミ箱が、小川を流れる船のように道路を流れており、
バケツやペンキ缶なんかもドンブラコと浮いている。
それを避けながらなので、自然と交互通行になる。
職場に、行くには行った。
が、このままでは道路が冠水して通行止めになるのは時間の問題で、
私は何としても通れるうちに帰りたかった。
1本道なので、通行止めになればノースショア方面に行くしかなく、
そうなると、いつもの道なら10分で帰れるところが2時間かかる。
通行止めも、水が引くのを車の中で待てばいいのだけれど、どのぐらい待つかわからない。
この天気で、てんてこまいするほどのお客が来るのかもわからないし、
私は無理を言って帰らせてもらった。滞在時間、1分。
承認欲求の強い、建前の自分よりも、本音を優先したことに少なからず驚く。
1年前なら、迷うことなく職場に残り、最後まで働いた。
私と同じ方向から来ている同僚もいるんだけど・・・
自分勝手だったかな・・・
そんな思いはくすぶっている。
でも、ランチも用意して、とにもかくにも大雨の中を職場まで行ったんだから、と思う。
電話で済ませてしまうよりは、少しはいい。
ということにしておく。