最近、働きづめで(ダラダラ生活に慣れきった身としては、である)
今日は飛び石のようにぽっかりできた貴重な休み。
どこにも行かず、好きなことだけして、おおいにダラダラしようと思ったのに、
やらねばならない諸手続きというものがある。
ひとつは、失業保険。
1年受け取り続けてきて、ここで再申請をすると延長される。
その作業が面倒で、また、やりとりに時間がかかり、結局まだ相手先に電話がつながっていない。
あとひとつは、医療保険。
数日前にメールで、まだ支払っていないなにがしかがあります、という内容をもらったのだけど、
受け取っている請求書は全部支払っているので、それを調べてもらうのだ。
日本でもそうだと思うけれど、
代表電話に電話をすると、「請求書関係の人は1を、サービスについては2を」、という音声が流れて、
そこからまた部署が分かれていく。
これが、番号を押す方式ならいいのだが、声を出して番号を言え、というのもある。
医療保険の電話がそれで、私は「1(ワン)」と言っているのに、
「ソーリー、何も聞こえませんが」
と言う。
声を張り上げて「1(ワン!)」と言う。しばしの沈黙のあと、
「ソーリー、何も聞こえないわ」
と言う。
「ワン!ワン! ワン!」
電話口で叫ぶ私。聞こえないと言い張るマシン。
とどめに
「ワンンーーーンッぬ」
と叫ぶと、
「サンキュー」
ようやく解放。しかしそのあとオペレーターにつながるのに数十分。
日本の友人がハワイ島に行ったときのことを思い出した。
彼女は、ホテルから空港まで行くタクシーを呼ぶために電話をした。
660という部屋番号を伝えたいのだが、何度言っても通じない。
「シックス シックス ゼロ!!」
とうとうわからずじまいなので、
「アイ ウェイト アット フロント!!ユー カム!」
と言って、無事に会えたのだという。
シックス、では、わかってくれる人もいるが、通じにくい。
スぃックス
と言うと、わかってもらえる。
たかがシとスぃの違いじゃないか。わかってくれよと日本人の私は思う。
シもスぃも、ワンもワンンン―ッぬも、私にとっては同じだが
英語が母国語の人にはまったく違う音であるらしい。
この溝は、死ぬまで埋まらないであろうと思う。