太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

でこぼこを再び信じてみた私

2021-03-07 07:53:47 | 日記
何か月かに1度、白米を4合炊く。
炊いたご飯は小分けにして冷凍し、私が仕事の日のランチになる。

以前、うちにはしゃもじが二つあった。
ご飯がくっつかない加工がされているはずの凹凸つきしゃもじは、なぜか盛大にご飯粒がくっつく。
やっすい電気釜を買ったときにオマケでついてきた、のっぺらなしゃもじは、
のっぺらなのに、オマケなのに、見事にご飯がくっつかない。
で、ベタベタにくっつく方を処分したのだが、
なぜか私が処分したのは、優秀なしゃもじだった・・・(その記事はコチラ

そのことを悔やむ私に、夫が仕事帰りに新しいしゃもじ(花柄の)を買ってきてくれたのだが、
それがまたやたらにご飯粒がくっつくしゃもじで、
しかしそのまま諦めの境地でそれを使っていた。
ご飯の国に生まれなかった人に、しゃもじのことなどわかるまいよ。


ところが先日、ダイソーに行って、くっつかないのが謳い文句のしゃもじを見つけた。
数年前、ハワイにダイソーができてハッピーなのだけれど(100円ではないにしても)
いつ行っても混んでいるので、たまーにしか行かない。

くっつかないしゃもじは2種類あった。
『不思議!ご飯粒がくっつかない!』と書かれた、のっぺらしたものと、
『これでもうべたべた知らず!』と書かれた、凹凸と小さい穴があいたもの。
価格は両方とも160円ぐらい。
その二つを前にして、私は迷う。

凹凸があるのにくっついた過去があるしなあ。

しかしこののっぺら加減で、本当にくっつかないんだろうか?

しゃもじの前で思い詰めている私に、夫が呆れて言った。
「両方買えば?どちらかはくっつかないでしょ」
いや、安いけど二つもしゃもじはいらない。(今あるのを足せば3つだ)
それに二つともベタベタにくっついた時のがっかり感を思うと、踏み切れない。


さらに数分、しゃもじの前で悩んだ末に、私は凹凸のあるほうを買った。
1度は裏切られた凹凸を、もう一度信じてみる気になったのである。
そして、凸凹は、今度は私を裏切らなかった。
さくっとご飯に入れたしゃもじが、きれいなまま出てきたのを見て感動した。