なんとなく、と、とりあえず

最近、シンプルに綺麗な生活をしている人の動画を、繰り返し見ている。

その人は心豊かに、ゆっくり、丁寧に暮らしている。

いいなあ、と思う。

自分の家の中を眺めてみる。

思い立って、部屋の写真を撮ってみたのが運の尽き。

肉眼では、まあまあ片付いているほうだと思っていたのが、

どうやらそれは、自分自身の写真と同じで、勝手にフィルターをかけているのに違いない。

とっちらかっているのではないけれど、なんとなく出したまま、とりあえず置いてあるものがそこかしこにある。

好きなものだけ、必要なものだけで暮らしていると思っているけれど、
「必要なもの」の範囲が、私はたぶん広すぎる。

猛然と、机の上を片付けた。

１か月以上前からある書類、使ってそのままの筆、いつかしまおうと思っているあんなもの、こんなもの。

おそるおそる、引き出しの中をあけてみる。

使い終わったセールスオーダーの束、昔の手帳、古いクレジットカード(２０１８年）、

書き散らしたメモ、インクが乾いたペン・・・・・

机の足元には、絵の材料や道具が入ったコンテナ。

一応仕分けされているけれど、忙しくなった今、週に１度、使うかどうかわからない。

引き出しの中の不要なものをごっそりと捨て、コンテナのいくつかを屋根裏に移動。

（屋根裏がどうなっているかは、また別の機会に考えるとして・・）

今週は、２階をなんとかし、来週は１階をなんとかする。

ミニマリストとかシンプリストには到底なれ得ない私であるが、

必要なものの範囲が広い人間なりに、すっきりと暮らしたいとは思う。

日々の私の、なんとなく、と、とりあえず、の結果が、撮影に耐えられないコレなのだと深く反省している。

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