ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

大学の恩師

2005年06月24日 13時47分29秒 | 社会

 なんとなんと、うれしいことに、昨日の朝日新聞の夕刊に、大学の恩師(かっこいいでしょ!)のコメントが載っていました。なんでも、好太王碑の新しい墨本が中国で発見され、今まで論争があった、旧日本軍による改ざん説を否定することになったという話でした。なつかしいですねーーー。この、広開土王碑については、大学時代、恩師にいろいろ教えてもらったことがありました。
 自分が習った先生が新聞に載る(注意してみれば、彼はいろいろ研究しているので、よく出ているのに、私が気がつかないだけ)のは、とてもうれしいことです。それに、特に、彼は、私が(こともあろうに!)一浪してやっと入った大学で、年次主任(担任みたいなもの)だったのです。先輩の間でも、かなり厳しいと評判でしたが、もともと私はずっと彼の専門の古代史に居座りつづけたので、彼を中心に勉強会を作って同級生とゼミをしたり、合宿をしたり、本当によく勉強したものでした。親も、実は大学院まで行くと思っていたようでした。が、憧れのその先生以外に、好きな男性を見つけるようになると、勉学は疎かになり、院生と行った韓国史跡めぐりツアーの費用を親に負担してもらったのに、そのまま返さずに過ごしてしまったわけでした。なんと言う親不孝者でしょう・・・。数年前は、恩師の朝日カルチャーセンターが立川であったので、ひょっこり受講してびっくりさせてしまいましたが、今は、連絡も途絶えて、ただ新聞などで彼の活躍を目にするだけになりました。
 あの頃は、恩師も私も四半世紀前でしたし、彼は、もっともっと素敵だったんですよ。私立大学の定年は知らないのですが、今も母校で大学教授をしているそうで、何よりです。
 実は、夫は私が2年連続して不合格だった第一志望の大学出身ですが、話を聞くと、ああいうマンモス大学は、行かなくてよかったと思いました。母校は、親にお願いして滑り止めで受けさせてもらった私立でしたが、こじんまりとしていて、特に史学科のレベルは高く、勉強も充分にさせてもらえて、本当に入ってよかったと思いました。
 大学は、偏差値とかそういうことではなくて、実際に、どういうことを学んでどういう先生につきたいか、そういうことで選んだほうがいいですね。母校に感謝です。私はその恩師に、2年間、ぞっこんでした。おかげで勉強したわけですが・・・。これからも、お元気で研究に専念してください。かげながら、応援しています。
 印は、専業主婦をしていますし、大学卒業後も、あまり専門とは関係のない職場に行ってしまい、趣味も、当時はゼロだったものに今は夢中です。でも、人生は、いろんなことを学び、いろんな経験をすればいいのです。直接将来に結びつかなくても、そのとき自分が一番好きなことをすれば、きっと将来に何かプラスになるでしょう。始めるのに年齢は関係ないと思います。そこまで行く過程こそ、自分が切り開いてきた貴重な過去ですし、決して、無駄なことなんか何一つないと思います。その恩師に言われて、今も覚えていることは、何でもやってみればいいといわれたことです。底辺が広ければ、それだけ、頂点が高いものだからって。
 大学を卒業しても、学ぶ機会はいくらでもあります。今は、社会人の講座もたくさんあるし、いろんな大学のオープンカレッジに参加するのもいいでしょう。若い頃は、恋愛にうつつをぬかし、もっと勉強すればよかったと思う人は多いですよね、私もそうです。でも、生涯学習です。認知症予防のためにも、ぜひぜひ、積極的にいろいろ脳を使いましょう。まずは興味のあることから。恩師の「魏志倭人伝を読む」というカルチャーセンターの講座も、私が一番若かったくらいで、ほかは皆さん、中高年だったんですよ、驚きでしたもの。さあ、これからだって、脳を鍛えることはできます。今から、ヴィオラやヴァイオリン、チェロだっていいんです。始めてみましょうよ。若さとは、自分の気持ち次第なんです。

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アグリツーリズモ!

2005年06月24日 09時05分28秒 | スローライフ(手作り)

 今朝、NHKのニュースの中で、とても興味ある話題を見て感激していました。大好きなトスカーナのワイン農家の話でした。ほんのちょっとの時間でしたが、トスカーナのロッテロさん一家が、無農薬ワインを作っているのですが、ワイン自体が生産量が少なく、もっと経済的に安定を計って、ホテルを併設し、その宿泊客にそのワインを飲んでもらい、販路を拡大するというものでした。農家の納屋や収蔵家屋を改造して、ホテルにした室内は素晴らしく、今はもう半年前から予約が入るそうです。
 私がシエナに行った2001年2002年は、同じワイナリーの「DIEVORE」を見学しました。ここも、アグリツーリズモがあって、素敵な宿泊施設にうらやましくなりました。トスカーナは、このように、大きなワイナリーでも個人のワイン農家でも、アグリツーリズモがとても多いのです。あのトスカーナの丘でしばらく過ごすなんて、夢のよう・・・。そこで、ロッテロさんのことも探せば見つかるかと思いきや、なかなか。でも、同じイタリアワインの大好きなワイナリー、ファットリア・デイ・バルビも、このアグリツーリズモがあると知って、感動です。いつか、一度、ここに行ってみたい・・・。こちらのワインは本当においしいんです。また、私はヴィンサントもこちらのものを愛飲しています。自分で焼いたカントゥッチ(ビスコッティのこと)をヴィンサントに浸して食べるんです。おいしいですよ。
 今朝は、うれしいことに、トスカーナの風景をテレビで見ることができました。なんてラッキーなんでしょう。ロッテロさんのことも、詳しく知りたかったのですが、どなたか、ご存知の方、教えてくださいね。

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