今日、久しぶりに映画を見てきました。ずっと見たいと思っていた映画です。それは、せんぼんよしこ初監督の「赤い鯨と白い蛇」。このところ、頻繁に外房大原に通っているからか、館山という土地にも何か親しみを感じました。
こちらが公式サイトです。
新聞に載っていたからか、彼女のこの映画にもともと興味があり、さらに、NHK朝の生活ほっとモーニングの金曜日の「この人にトキメキ!」の香川京子の番組のときに、コレは絶対に見ないといけないと思ったのでした。そして、結果は、見てよかったです。今こそ、こういう地味でも心にしみる映画を多くの人に見てもらいたいと思います。
戦争では、これからはちょっと違うかもしれないけれど、たいていは男性が軍隊に入って出兵し死んでいきます。残された女性たちの思いを代弁しているこの映画は、男性にもぜひ、見てもらいたいです。そして、通奏低音のように、「女であること」がテーマになっているのです。
戦後62年。もう、あの当時を体験した人たちも、どんどん証言しないまま、亡くなっていっています。今だからこそ、当時のことをきちんと証言してもらいたいです、これからの日本のためにも。沖縄では、教科書検定の集団自決の記述削除に反対意見がでました。当然です。軍の直接の命令が残っていなくとも、沖縄の人たちは強制的に軍により、集団自決をさせられたのは事実なんです。この、戦争という狂気を、体験していない私たちの一部は、想像することすらできないのです。だから、憲法9条を変えようとしているんです。でも、国家も個人も、誰も、人を殺す権利はありません。戦争は決してゲームではないのです。リセットしたからといって、失った命は生き返らないし、誰もが加害者であり被害者になってしまう、恐ろしいものなんです。
今の政府は、どんどん、個人の自由を奪い、国家の管理をきつくしていっています。本当に言いたいことがいえない社会になっていいのでしょうか?戦争とは、そういう状況になることなんです。銃口に花を挿して、平和を祈ろうではありませんか!
大勢の人に、この映画を見てほしいです。そして、戦時中の埋もれた体験を、もっともっと公表してもらいたいです。この記憶は、絶対に語り継いでいかなくてはいけないのですから。
私は同じく戦争をテーマにした映画を去年、見ました。こちらは、勇気あるドキュメンタリーです。「
蟻と兵隊」、ぜひ、ご覧ください。元兵士の奥村さんの行動と、中国でであった女性の寛容さに感動しました。戦争の現実を、少しでも多くの人に感じてもらいたいです。
私は、夏になると、太平洋戦争について考えたくなります。8月、原爆が落ちて、敗戦記念日があって・・・。アメリカ議会では従軍慰安婦問題がかなり取り上げられました。うれしいことです。日本が戦時中にしたこと、もっともっと世界に公表してもらいたいです。事実なんだから!敗戦で学んだことがあったはずなのに、どうして政府はおかしい方向にすすんでしまうのでしょうか?亡くなった人たち、兵士はもちろん、武器すら持たない一般の人たちの犠牲がどれだけあったのか。中国大陸では本当はどんなことがあったのか、もっともっと明らかにしなくては埋もれてしまうのに・・・。
今は、自由にこうして者が言える世の中です(一応)。どうか、勇気をもって、昔の事実を話してください、お願いします。私は亡くなった両親から、もっともっと戦争のこと、聞いておけばよかった・・・。東京大空襲を体験した母の話、きちんと記録しておけばよかったです。