ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

そんなことって(婦人科の話)?

2007年06月30日 19時29分05秒 | 日常

 今日、私は新宿発7時19分の特急わかしおに乗って、大原に行きました。義母の婦人科診察のためです。なんでも、子宮が下がらないように処置してもらってから、79歳にもなって血のまじったおりものが出ていつまでもナプキンをしているので、気になって別の病院に行くことにしたのです。そして、その原因が今日、わかりました。
 私は、リングとは避妊リングしか思い当たらなかったのですが、子宮が下がるのをくいとめるために子宮入り口に膣のほうからリングをはめたそうなんですが、それが直径6,7センチもあるという大型のもの。どうも、それがずれて膣の壁に食い込んで血が出ておりものもずっと出ていたのでした。
 そんなこととは露知らず、てっきり、ただの老人性の膣炎だと思っていたのでした。義母は、前の医院で最後に診てもらったときに痛かったので、そのリングは抜いたものだと思ったらしいのです。私が思うに、とても取れなくてずれたまま放置されてしまったのでは、と思っています(ひどすぎる!)。その先生は本人が病気でずっと休みだったため、別の病院を探して今日、行ってみたのですが、医者を変えるというのも、事実を知る上で有効なことだとわかりました。患者にどれだけきちんと説明してくれるか、ここのところが今はとても大事なんです。今日初めて行ったM医院は、先生も若くてしっかりしていてとても信頼が置ける、いい医療機関でした。地元とはちょっと離れていますが、行ってよかったです。
 最初に、大工仕様のペンチがないと取れないといわれたときには、なんのことやら二人で仰天してしまいました。膣内に挿入した大きなリングをはずすためだったのです。麻酔をしないで痛いのを我慢して取るか、それとも無理なら後日、局部麻酔で手術して取るか、または、死ぬまでこの状態を我慢するか、それを決めるのは義母でした。
 大工さんのペンチは先生が何とか取り寄せて現物を見せてもらいました。コレを使って取るなんて、なんともヨーロッパ中世の手術みたいでぞっとしました。でも、そうしないと永遠に膣の壁に傷をつけ続けるわけですから。ここは、痛いのが嫌いという義母をなんとか励まして、とにかくチャレンジしてみようということで、私は義母の手を握り、励まし、まるで高齢出産状態の有様でした。そして、本当によく我慢したと思いますが、ハンカチを歯に挟んで必死にこらえて、なんと、その大きなリングを取ることができたのです!私は子供が生まれたみたいに大喜びしてしまいました。本当に、よくがんばった!さすが、二人の男児を出産したツワモノです。
 あとは、月、水、金と、消毒に来て、傷さえ治ればもうこの嫌な症状は消えるとのこと。本当によかったです。
 ランチは外で、なんてのんきに思っていましたが、さすがに出血もするし痛いしで、外食はあきらめ、施設に帰り、お弁当を買って部屋で食事しました。
 義母のこと、いままでちょっと馬鹿にしていましたが今日の事で、えらい!と見直しました。がんばればできる!母よ、あなたは強かった・・・。
 それにしても、きちんと最後まで見てくれないのなら、前の先生、なんであんなに大きいもの、装着してくれちゃったのでしょうか。いい迷惑です。義母がずっと我慢し続けて最後までいってしまったら、きっと、焼き場で、これはなんだろーねー、なんてことになったのでしょう。気の毒すぎますよ。
 とかく、婦人科に行くには恥ずかしいと思い勝ちですが、体のことはきちんとしておかなくては。何かおかしいと思ったら、すぐに婦人科に相談しましょう。
 義母の姉は子宮がんで亡くなったのですが、彼女は昔、閉経後の出血の話が出たときに、早く病院に行けと、あのとき姉に言えばよかった、と今日思い出していました。
 特大リング、ネットで検索したけれど、避妊リングしか出てきませんでした。あんなもの、体の中にいれるなんて、本当に信じられない、きっと、男性が考えた処置なんでしょうね(ムムッ)。

コメント (3)
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