ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇4月12日

2020年04月12日 15時52分54秒 | 俳句

大串章選

桜咲く生徒不在の校庭に           川崎市 大井光隆

感染の連鎖や野火の走り行く         川越市 与川やよい

大漁旗掲げ黙禱震災忌            小田原市 牧野甫

 この時期の新型コロナウイルスによる社会の状況を、俳句にするのは当然だと思います。私は今を詠むことが大切だと思っていますし、今回の選も、稲畑汀子さん以外は、コロナ関連と思われる句を選んでいます。

 一句目、卒業式も入学式もできなかった学校が数多くあります。いつものように学校の桜は満開になるけれど、生徒がいないという情景、私も読みたかったのでした。二句目も、コロナのことです。連鎖と野火の様子を重ね合わせたのですね。三句目は、東日本大震災の日のこと。あの時のことは、記憶に新しいです。しばらくは自粛ムードがただよい、首都圏も計画停電があり、テレビのCMは、広告機構のものが多かった(自粛でスポンサーが撤退)。それと同じことが起きようとしています。あの時以上に、経済的なダメージが大きいのですから、大企業と言えども本当に厳しいと思います。この経済的な打撃は世界大恐慌並、いやそれ以上という話もあります。教科書でしか知らない世界大恐慌ですよ、恐ろしい!

高山れおな選

日常を覆へる黄砂カミュを読む        東村山市 新保方樹

春闘の静かなること絵の如し         川越市 渡邊隆

 一句目、昨日テレビでカミュのペストを見た(100分で名著)ので、この句を取りました。二句目は、春闘どころではない現状、経営者も労働者もびくびくの状況ですもの。でも、どんな絵なのかなあ?

長谷川櫂選

一メートル離れて歌ふ卒業歌         新居浜市 山口保人

怖ろしきものが朧の彼方より         尼崎市 田中節夫

マスクして眼玉だらけの街を行く       西海市 前田一草

 一句目、3つの密を避けるためのやむを得ない立ち位置での卒業式。でも、卒業式を行なえただけでもよかったと思います。二句目、本当にそう思います。先が見えないから、明日はどうなるか、東京の感染者数の推移を見守り、自分が感染しないか気をつけ、出口が見えない恐怖は、母が東京にいて経験した空襲みたいなものなのかもしれません。どこに落ちるかわからないから。このコロナ騒動は、人類の終わりの始まりだと私は思っています。そして、三句目、マスクの効果はどうあれ、飛沫を人に飛ばさない工夫のマスクは、やはり必要ですから。終に私も手作りしました。

 とにかく皆さん、免疫力を高めて、家にいてしっかり楽しく過ごしましょう。笑う門には福来る。めげないことです。特に猫を飼っている人は、気をつけてください。猫はこのコロナウイルスに感染しやすいそうですから。

 

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作ってみました、布マスク

2020年04月12日 15時16分41秒 | 日常

 去年のうちに、なぜかマスクのストックを買っておいたので、まだマスクはあるのですが、このところの布マスクブーム、私もカルトナージュではなく、マスクで手持ちの木綿生地を使ってみたくなりました。そこでネットで参考にしたのが、瀬戸朝香さんのブログに載っていた手作りマスクでした。

 私は不器用なので、ちょっとごまかしましたが、左右対称にできていません。きちんと図って統一しないといけませんね。でもまあいいか・・。内側の布は、大昔にブラウスを作ったときの残りの白い生地。確か、晒布を持っていたと思ったのですが、引越し前にフリマに出しちゃったのかも。一応、今日のゴミ出しにこのマスク(白)をつけて出かけてみました。

 今日受け取った友人の手紙には、手作り立体マスクの型紙と作り方が入っていました。まあ、こちらも作ってみますか(東京新聞に載っていたものだそうです)。

 

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