2月15日の中日新聞夕刊に、子供についての3つの記事が同時に掲載された。その記事の見出しを、そのまま書いたうえで、その内容を紹介したい。
1.「いじめ事件 4年連続増 - 中学生補導目立つ」「悩める子 癒されず」
昨年1年間に全国の警察が摘発・補導した「いじめ」にからむ事件は、全年比41. 2%増の233件で、4年連続の増加であった。社会の注目を集めて事件が顕在化して数値が増えた側面はあるものの、表面化した事件はごく一部に過ぎず、実際には、これよりはるかに多いのではないか。と記事は指摘している。
2.「『孤独』日本が突出 先進国中」
ユニセフが14日に発表した青少年の意識調査である。子供が「孤独」を感じている割合は、日本が突出して高かかった。15歳の少年・少女が孤独感を抱いているのは、日本が19.8%と平均の7.4%を大きく上回っている。疎外感を受けているものも18.1%と、これも世界最高である。これはOECD(国際協力開発機構)が加盟国25カ国の調査結果である。最も幸せと判定されたのは、オランダ、デンマーク、スウェーデンと北欧諸国が続いている。
3.「児童虐待 最多297件摘発」
「昨年死亡21人増え59人に」
昨年1年間に警察が摘発した児童虐待事件は、前年比33.8%増の297件で、統計を取りだした1999年以降で最多となった。死亡した児童も前年より21人増えて59人に達した。
虐待の内容別に見ると、暴行を加える「身体的虐待」が67.0%、「性的虐待」が25.3%、食事を与えないなどの「怠慢または拒否」が7.7%であった。
罪種別では、「殺人」が前年の2倍の48件、「強制わいせつ」が前年の3.7倍の26件、保護責任遺棄は前年の2.9倍の20件と、増加がめだっている。殺人と認定されていないものも加えると、児童が死亡した事件は53件で59人にも、のぼる。
* こうした子供の置かれている状況に、私は心の痛みを感じる。日本社会のひずみの表現としか思えないのだ。「いじめ」の問題を教育問題に矮小化して捉えてはいけないと、私は一貫して思ってきた。相当前に、フィンランドの社会福祉の状況を投稿したのも、その視点からの問題提起だったのだ。
*大人が、将来に対する不安を感じ、現状に幸せを感じることができず不安におちいっている、政治に対しても不満を抱いている。そして絶えずストレスに悩まされている。こうした層が相当数を占める日本の状況のなかでは、子供がまともに育つはずはない。
1.「いじめ事件 4年連続増 - 中学生補導目立つ」「悩める子 癒されず」
昨年1年間に全国の警察が摘発・補導した「いじめ」にからむ事件は、全年比41. 2%増の233件で、4年連続の増加であった。社会の注目を集めて事件が顕在化して数値が増えた側面はあるものの、表面化した事件はごく一部に過ぎず、実際には、これよりはるかに多いのではないか。と記事は指摘している。
2.「『孤独』日本が突出 先進国中」
ユニセフが14日に発表した青少年の意識調査である。子供が「孤独」を感じている割合は、日本が突出して高かかった。15歳の少年・少女が孤独感を抱いているのは、日本が19.8%と平均の7.4%を大きく上回っている。疎外感を受けているものも18.1%と、これも世界最高である。これはOECD(国際協力開発機構)が加盟国25カ国の調査結果である。最も幸せと判定されたのは、オランダ、デンマーク、スウェーデンと北欧諸国が続いている。
3.「児童虐待 最多297件摘発」
「昨年死亡21人増え59人に」
昨年1年間に警察が摘発した児童虐待事件は、前年比33.8%増の297件で、統計を取りだした1999年以降で最多となった。死亡した児童も前年より21人増えて59人に達した。
虐待の内容別に見ると、暴行を加える「身体的虐待」が67.0%、「性的虐待」が25.3%、食事を与えないなどの「怠慢または拒否」が7.7%であった。
罪種別では、「殺人」が前年の2倍の48件、「強制わいせつ」が前年の3.7倍の26件、保護責任遺棄は前年の2.9倍の20件と、増加がめだっている。殺人と認定されていないものも加えると、児童が死亡した事件は53件で59人にも、のぼる。
* こうした子供の置かれている状況に、私は心の痛みを感じる。日本社会のひずみの表現としか思えないのだ。「いじめ」の問題を教育問題に矮小化して捉えてはいけないと、私は一貫して思ってきた。相当前に、フィンランドの社会福祉の状況を投稿したのも、その視点からの問題提起だったのだ。
*大人が、将来に対する不安を感じ、現状に幸せを感じることができず不安におちいっている、政治に対しても不満を抱いている。そして絶えずストレスに悩まされている。こうした層が相当数を占める日本の状況のなかでは、子供がまともに育つはずはない。