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新聞の片隅に載ったニュースから(190)   大西五郎

2015年02月26日 15時46分31秒 | Weblog
河野氏「村山談話踏襲を」首相の70年談話に注文(15.2.25 中日新聞)

河野洋平元衆院議長は二十四日、名古屋市内で開かれた講演会で、安倍晋三首相がことし夏に発表する戦後七十年談話に関し、「歴史認識が継承されていくのは当たり前のこと」と延べ、「日本の植民地支配と侵略」へのおわびと反省を明記した一九九五年の村山談話の表現を踏襲するよう注文をつけた。
戦後七十年談話について検討する有識者会議「二十一世紀構想懇談会」は二十五日、初会合を開く、懇談会は提言を首相に答申し、政府は答申を参考に最終的な談話をまとめる。
また、河野元衆院議長は、東京裁判のA級戦犯が合祀されている靖国神社への参拝をめぐる中国や韓国からの批判を踏まえ、「誰もがわだかまりなく、内閣総理大臣、もっと言えば天皇陛下までお参りできるような施設を国立で造るべきでないか」と指摘。国立の戦没者追悼施設を設置する必要性についても言及した。

首相に任せるべきだ 自民・稲田政調会長(15.2.25 中日新聞)

自民党の稲田朋美政調会長は二十四日、都内で開いたパーティーで講演し、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後七十年談話について「マスコミや一部の野党はある言葉を入れろと言うが。首相に任せるべきだ」と述べた。
稲田氏は歴史認識に関し「大切なのはどういう言葉かではなく、事実かどうかということだ。事実に反する虚偽で日本の名誉が汚されている。断固反論すべきだ」と強調した。

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安倍首相の戦後70年談話について自民党の元総裁と現政調会長が異なる見解を述べました。
河野元議長の「歴史認識が継承されていくのは当たり前」は村山談話で述べられた「植民地支配と侵略に対する痛切な反省と心からのお詫び」をうやむやにして、日本の戦争責任を否定してはいけないと指摘したものです。
一方、稲田政調会長はかねてから「日本の侵略」を否定し、南京大虐殺や従軍慰安婦の強制性はなかったと主張しています。東条元首相らA級戦犯を裁いた東京裁判についても勝者(連合国)による裁きであって、一方的な断罪だと主張しています。それらが「事実に反する虚偽で日本の名誉が汚されている」という発言になったものです。それだから安倍自民党総裁によって政調会長に選ばれたのだと思います。
河野元議長は宮沢内閣の官房長官だった1993年に従軍慰安婦問題についての「河野談話」を発表しています。これは韓国の元従軍慰安婦だった人たちから日本政府に賠償を請求する訴訟が起こされたため、政府が慰安婦問題を調査し、その結果を踏まえて「慰安所は当時の軍当局の要請により設営され、慰安所の管理や慰安婦の移送に関しても旧日本軍が直接あるいは間接に関与した」ことを認め、元慰安婦にお詫びと反省の気持を表明したものです。稲田氏は「河野談話」にも異を唱えています。          
                                           大西 五郎
コメント (7)
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