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新聞の片隅に載ったニュースから(188)    大西五郎

2015年02月11日 16時55分30秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
慰安婦番組「政府方針見て」の会長発言に経営委員「遺憾」(15.2.11 毎日新聞)

NHKの経営委員会は10日、籾井勝人会長が定例記者会見で、従軍慰安婦問題を番組で採り上げるかどうかは、政府の方針を見て判断する意向を示したことについて協議した。放送の自律を放棄したかのような会長の発言には、批判的な意見が多かったとみられるが、籾井会長は欠席だったため、浜田健一郎委員長(ANA総合研究所会長)が近日中に、真意を確認の上、あらためて協議する。
非公開の委員会が終了後、上村達男委員長職務代行者(早稲田大教授)は記者団に「記録を見た限りにおいて遺憾だ」と述べた。この日は執行部側からの提案事項がなかったため、当初から籾井会長は欠席予定だった。
籾井会長は5日の記者会見で、従軍慰安婦問題について「政府のスタンスがまだ見えないので、放送するのが妥当かどうかは慎重に考えないといけない」と延べ、政府がまとめる「戦後70年談話」の行方を見て判断するとしていた。
また10日、市民団体「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」「放送を語る会」日本ジャーナリスト会議(JCJ)の3団体は会長の辞任と、経営委員会による会長の罷免を求める申し入れ所をNHK側に提出した。

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JCJと放送を語る会は10日に共同で籾井会長宛に「即刻辞任を求めます」を、経営委員会宛に「籾井会長の即刻罷免を強く求めます」を申し入れました。
申入書は「籾井会長の従軍慰安婦について正式に政府のスタンスを見て考えるという発言は、事実上『番組は政府の方針に従って作る』ことを表明したことに他なりません。また総選挙を控えた昨年11月20日、自民党がNHKと在京民放キー局に、出演者の発言回数、時間、ゲスト出演者の選定、街角インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏ることがないよう公平・中立、公正を求めました。(註:これは安倍首相がテレビ生放送に出演中、街頭インタビューに答えた若者が『アベノミクスは評価できない』と答えたことに安倍首相が番組中に文句を云ったのが発端ですが)、報道内容に対し、露骨に、事細かに干渉しました。これについても籾井会長は記者との懇談で『この文書の通りだ』と発言し、選挙報道に対する政権党の露骨な干渉に唯唯諾諾と従う態度を示しました。籾井会長が放送の自主・自律を堅持すべき公共放送NHKのトップ失格であることはあきらかです。」と指摘しています。
また、NHKを監視・激励する視聴者コミュニティも経営委員会に籾井会長の罷免を求める申入書を提出しました。
なお、これら3団体は他の4団体と一緒に籾井会長と百田尚樹、長谷川三千子経営委員の罷免を求める署名運動を行なっており、これまでに7万2千筆を超える署名が集まっています。
(籾井会長と経営委員会宛の申入書はJCJ本部から会員である私に届いた通信によります。)
                                                大西 五郎
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1970さんにお答えする   文科系

2015年02月11日 16時48分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 1970さん、既にお分かりのように、僕は、アベが金を払えば良かったと語ったわけでも、アベの言動ゆえに殺されたのだと断定したわけでもない。どうすれば殺されあるいは殺されなかったかは、敵側の情報が入らない僕らには(貴方にも)、今は語れないはずだ。そして、あなたのコメントには、無理な論法、断定が垣間見えると言いたい。

『何をやったって揚げ足取るテロリストなんだからそんなことをいちいち叩くのもおかしい』
 そうだろうか。後藤さんが交換のためにトルコ国境近くまでいったんは連れて来られたという話も、諸外国経由で聞こえている。
 それよりも何よりも上の言葉でここはいかがなものか?
「そんなことをいちいち叩くのもおかしい」。

 こう語る事によって貴方は、政府の以下の行動を許容していることになる。人質が殺されるかという時に「イスラム国と戦う有志国に2億ドル寄付すると決めた」とアベが大々的に演説して見せたこと。しかも、敢えてしたようにイスラエル国旗の前で演説をぶった事。かてて加えて、救出事務所をイスラム国爆撃有志国のヨルダンに置いたことなどだ。トルコに置けば良かったとは、いろんな人々が述べている所だ。貴方はアベを中心としたこれら全ての挑戦的行動への批判に対して、「いちいち叩くのはおかしい」とアベを擁護して見せた事になる。

 さて、ひょっとしたら、これらのアベの行動故に殺されたのかも知れない。2ヶ月近くも期間がありながら救出に向けた政府の熱意が全く感じられなかった全体的雰囲気とともに。
 ただし、そういうアベらの諸言動をかばいうる論理がただ一つあり得かも知れぬ。「どうせ殺されるのだから、この際開き直って、今後の憂いを断っておこう」というものだ。つまり、「殺しなさい」と示す事によって同時に「今後日本人を拉致しても金にはなりませんよ」と暗示したと。政府をこう理解する方がむしろいろんなその言動に合致すると僕は思っているほどだ。だが、これはとてつもない代償を払う論理でもある。将来の海外派兵方向を示している現在においては、この態度は「私は完全な敵になりました。これからはもっと敵になります。アメリカと共に」と述べていることになるだろうからである。世界のアメリカへの恨み辛みが全て日本にも被せられるということだ。そこをも含めて僕は「アベがこの事件を政治的に活用した」と述べたつもりだ。
 

 最後になるが、後藤さんについては取材のために行ったのでも、比較的軽い気持で赴いたのでもない。湯川さんを引き込んだ責任を感じて、彼を救出しに行ったのだと述べていたはずだ。だからこそ「何が起こっても僕の責任だ」との不安も覚悟も披露した渡航だと、あなたも語っていたはずではないか。
 こういう日本人が人質になっている時に、上のアベの態度はないだろうと、あれは一体何なんだと、今後に向けての政治利用としか考えられないと、そう言いたかったのである。
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『随筆 「国語(科)は学問ではない!」?』 の続き   文科系

2015年02月11日 11時06分35秒 | 文芸作品
 この拙稿は、1月29日エントリー『随筆「国語(科)は学問ではない!」?』の続きです。アクセス記録数などによるとこのエントリーを読んで下さる方が意外に多いようだし、一読者の「難解だった」という電話感想もあったので、そこの最も大事だけど難しい部分を詳論しようと思い立ちました。

 29日にはこのような事を述べさせていただきました。深い思考力とは、言語能力とともに発達していく。そういう言語能力は小学校中学年で出現し、そこで最も飛躍的に伸びていく抽象的言語能力の事ですが、それが実はその子の社会性と共に進んでいくということ。「机」とか、「走る」とかの目に見えるようなものについての言語ではなく、真善美とか、喜怒哀楽(その名詞、形容詞)、「したがって」などの接続詞等目に見えないものの言語能力が、特に社会性と結びついているということ。その場合の社会性とはさし当たって、『他人の言動が見え、分かり、共感するということなど』を述べさせていただきました。

 さて、この抽象的言語能力と社会性の関係をより詳しくまとめる事が、今回のテーマです。他人(のごく単純な状況。これを、後で述べます)が見えてこなければ小学校中学年段階の抽象的言語能力は伸びないといっても良いということです。そして、そういう子は学年が上がるに従って学力一般が落ちていくものです。勉強とは先ず記憶であると誤解しているような子がそうなのですが。

 さて、こんな実験をした学者がいます。
①ボール紙切り抜き3組、各3枚ずつを用意します。両面赤く塗った丸3枚。同じく青の三角、緑の四角それぞれ3枚。因みに、色と形がそろっている点がミソです。
②それを、小学生低学年の子の目の前で3枚3組に分けて見せてから、「今度はあなたが、お仲間同士に分けてみて」とお願いします。当然分けることができます。
③次に、そこへ大人を一人連れて来て目隠しをさせ、その子にこうお願いします。「この人が。この9枚をさっきみたいなお仲間に分けられるように、何でも良いから言葉で教えてあげて」

 さて、正解は「貴方の前に紙があるから、触ってみて同じ形の組に分けて」とか「前にあるボール紙に触って、丸、三角、四角3枚ずつに分けてください」なのですが、小学校低学年では平気で色の事を語る子がいます。「赤くて丸いの」とか。つまり、「目が見えない相手」という事にほとんど気付かず、配慮がない子も多いんです。もっというと、「相手の立場で物事が見られない」。この遊び、僕も昔我が子などによくやってみたものですが、賢い子ほど上手だとはっきりしています。小学中学年でこれができる子が飛躍的に増えるから、ここで成績の差が付いていく。そしてここが大事なのが、「相手の立場で物事を見ようとしていないと、抽象的言語が苦手になる」ということでしょう。例えば、電話で他人に道順を教えるやり方を考えてみて下さい。大人になってもこれが苦手な人がいますよね。何故なんでしょう。
 道順を教える要点はこういう事でしょう。「誰でも分かる目印」と、誰でも分かる方向、および客観的な距離です。「(自分がよく遊ぶ場所)」とか、「かなり遠くまで行って」などは、主観的な言葉で、ダメなんです。

 ちなみに、上の実験は20世紀の発達心理学で大問題の一つになった「自己中心的言語」という概念を巡る大論争の中から、その結末の辺りで生まれたものでした。

 さて結論です。目にも見えないし、手でも触れないモノを扱う抽象的言語は、人々、人間全体がそれをどう捉え、どう使用しているかを気にしなければ、身につけられないものです。言語自身が元々人と人のコミュニケーションの必要から生まれたものでしょうが、抽象的言語(の中身)は特に、人の心の中にしか存在しないようなものだから、自己中心的人間には苦手なわけです。大人でもすぐに、こういう人が多いですよね。「具体的に語ってくれ!」。

結論 他人が見えてくるに従って、抽象的言語がちゃんと身につき、抽象的言語が正しく使えるようになり始めてこそ、以下も発達していく。論理性・思考力、さらには人間的感性、情緒など。これらの関係理解について最後に一言だけ。それぞれ前者は、後者に不可欠にして重大な必要条件ではあるが、必要十分条件ではないということ。また、それぞれ後者が逆に前者を発達させもするということ。これらは言うまでもありません。
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朝鮮日報より   らくせき

2015年02月11日 09時55分08秒 | Weblog
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は10日、先ごろ日本が事実上の偵察衛星とされる情報収集衛星を打ち上げたことに対し、侵略の野望を現したと非難した。


 同紙は論評で衛星打ち上げについて、「わが国とその周辺地域を詳細に監視し、任意の時間に任意の対象を先制攻撃するための海外侵略準備策動を行った」と主張した。


 また、日本が1998年に北朝鮮が初の「実用衛星」を打ち上げたことをきっかけに軍事偵察衛星の導入を決め、現在5基の軍事偵察衛星を保有しているとしながら、日本による侵略が現実になることを示すものだと強調した。


 また、韓国と米国、日本の3カ国が北朝鮮の核やミサイル関連情報を共有するための覚書を締結したことについて、日本が米国の対北朝鮮敵対政策に便乗して朝鮮半島で利益を得ようとしているとした。


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