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随筆  2世紀前の遺制?   文科系

2016年05月23日 12時04分33秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 昨二十二日、NHKはBS第一に、ある番組を見つけた。フランスの若者らが格差問題を社会に訴える様子を報道するらしい。早速観たら、こんな内容だった。

 最近成立したフランス新労働法を巡って、若者達が「立ち上がる夜」と名付けた街頭討論集会を定期的に開いてきた。パリ中心部広場で行うその規模の大きさに先ず驚いたが、その問題意識が最近このブログで僕が訴えてきた内容とそっくりだったから、また驚いた。

「失業者を無くすためにこそ、労働時間短縮を行うべきだ」

 この主張を今問題の「パナマ文書」で補強しているのも、僕と同じ。さらに、に登場する若者らの労働時間短縮要求の巾が、極端に大きいのである。失業者とか不安定雇用者とかが確かに多く救えるだろうという数字だった。こんな数字は、国連などで罰則付きで取り決めなければ、日本などでは特に実現しないだろう。ちなみに、フランス人からしたら、日本の正規労働者は何と長く働かされていることかと、この番組から改めて慨嘆させられたからだ。世界に恥ずべき、日本の最大汚点である。

 そもそも「八時間労働制」そのものが、既に人類二〇〇年前ほどからの遺物なのではなかったか? それを「正規は10時間以上なんてざら。他は、不安定雇用ばかり」という日本のような国は、到底先進国とは言えまい。ましてや、不安定雇用者の子弟への「貧しい教育世襲」が固定したような国は、失業者・不安定雇用者世帯から立ち上がるチャンスもない社会と言えよう。アメリカでは、こんなことも普通に語られているらしい。「親子三代生活保護の家」・・・・。教育にあれだけ金がかかるアメリカとか、今の日本なら、こうなっていくのは、必然だろう。自立もできない家を代々生み出し続けて、何が民主主義国家か! 反民主主義と言うだけではなく、労働を「社会の権利であり義務」と唄ってきた近代国家における、社会の土台・資産の無駄遣いも甚だしいと言うべきだろう。

コメント (1)
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