「国家がなくなる」の続きの続き・・・・ドイツまでが軍拡! 文科系
この間、マネーゲーム、株価資本主義によって国家がなくなる様をたびたびエントリーしてきた。国家が存在はしても国家財政がなくて実質機能を果たせなくなるということもふくめてのことだ。この点では日米も同じ。それぞれ8000兆円だとか1000兆円とかの累積赤字があってなお軍拡を続けるというのでは、基本的人権保障などはもっともっとどんどん絵に描いた餅になっていくはずだ。
株価資本主義が株価や通貨の操作などを通じて世界から金を奪ってきた上に、パナマ文書などにあるようにどこにも税を払わないからこうなってきた。発展途上国からさえ20兆円だかの脱税が見つけられたという。何という世界なのだろう!
80年代は経済成長を世界に誇っていた南欧諸国が、今は若者を中心とした恒常的失業者の大軍である。リーマンショックが最も猛威を振るった地域であった。かくしてこんな私的な体験にも驚くことになる。スペインワインの「グラン・レゼルバ」が、千円を切って買えるという有様。それも、2008年から取っておかれたもの、国内では売れぬから外貨稼ぎで超安くと言うことなのだろうが、気の毒になってどんどん買ってきた。美味しいのである。
「アラブの春」が北アフリカ諸国家をがたがたにした。イラク戦争とアメリカによるシリア内戦工作からイスラム国が出現して、西アジアと北アフリカなどに猛威を振るっている。そしてこれら地域の国々から、もの凄い数の難民が近隣諸国や西欧に流れこんでいく。
こういう背景もあってのことだが、こんな哀しいニュースが流れた。ドイツが軍拡を始めたという話だ。
東西統一後のドイツにあった60万近い軍隊がその後どんどん減らされてきて18万ほどになったのだが、ついに転換して、増員を決定したという。7年間で7000人ほど増やすようだ。テロ対策や難民救済が目的らしい。
世界の上位62人の大富豪の資産が、世界の下位半分のそれを越えるに至った超格差! これらの大金持ちにはまた、税を払わない人も多いという。日米などでは、その金で「政治を買っている」のだろう。強欲が国家を壊し、その混乱に対して、カネのある国は防衛的軍拡に励まざるを得ないとは、二重三重の人類不幸というべきだろう。食えない人々の人心荒廃を伴って、世界がどんどん地獄になっているのだ。