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政治的無教養、安倍政権   文科系

2016年05月16日 19時18分33秒 | 国内政治・経済・社会問題

 現日本政権のこんな画策は、批判せずには居られない。立憲主義の修正、否定を図っていることを。

 日本国家だけで1000兆円を越える累積借金をどうしようもなくなったということなのだろうが、憲法による基本的人権保障をどんどん削り始めていると思うのである。

 アベが戦後初めて、国民の基本的人権保障が眼目の憲法に国民の義務をいっぱい書き込むのだそうだ。これが立憲主義の否定に当たることは、ほとんどの憲法学者が反論している通りであろう。

 立憲主義とはこういうものだ。国民の基本的人権を否定しがちな政府というものに対して、国民がこれを守れよと憲法を作って為政者に命じたものが、憲法そのものの最大の柱・立憲主義。こういう憲法の性格上、国民の義務などは書いてないのが当然なのである。ただし、国民の義務の、現憲法の中心である基本的人権保障との関係だけは、基本的人権全般に関わってこう義務付けているのである。
 基本的人権を守るべしという「公共の福祉」に反するような「人権」行使には制限を置いて、「義務としてこの制限は守れよ」というものである。

 さて、こんな憲法に義務ばかりを改めて、無知な蛇足よろしく書き込もうとしているのが、アベ政権。櫻井よし子が憲法学者小林節氏に公開の場所でこれは「無知な蛇足」であると指摘されて顔面蒼白になったという有名な論争点なのである。以上述べてきた立憲主義というものを全く否定するどころか、国の主人公である国民に対して上から目線で憲法に自分らの「国民の義務お説教」を盛り込もうというのである。近代憲法というもの、その立憲主義の全き否定と、ほとんどの憲法学者が理解し、反発するのは、当然の話だろう。

 歴代自民党政権が作った1000兆円の累積国家債務を前にして、国民の基本的人権を削ってきた。その分、国民への義務のお説教で文句を言わせないようにすると、そんな魂胆が丸見えである。
 近代政治伝統に反する、酷い政治方向が出てきたものだ。

 こういう一連のことを考えている時、馳文部大臣のこんな言葉を思い起こしている。
『大学は、その研究が出来ることに関して、国にもっと感謝すべきである』
 税を出している国民に感謝するのは当然だが、時々の政権を担っているものたちに感謝せよと言うならば、とんでもない話だろう。
 馳は意識してこの両方をかけて語っているのだろうが、この場合の力点が「(税に対して)政権に感謝せよ」という方にあるのは明らかである。馬鹿な言葉というよりも、悪辣な言葉だ。なんとなれば、ほんの一時期国民に政権を任されただけの者達が、国家百年の大計を変えても良いというような無知をさえ示しているからである。現文科省の「文科系学部を縮小する大学再編成論」とともに余りにも馬鹿馬鹿しい、近代政治教養の欠如をも示しているのだし。大学文科系学部を減らしても良いという論理のスパンははて、いかほどのもの?

 これは丁度、高村副総裁が愚かにもこう語ったのと同じ理屈とも言える。
『国際政治の現実論から自衛隊を創ったという論理からそのまま、その現実論から集団安保体制を創るのも正しいということになる。現憲法に於いてさえ』
 この論で行くと、「こういう『現実』」が、最低30年ほどは続くと見ていることになろうが、これが正しいという証明はいかに? 30年前どころか半世紀以上も前に自衛隊を創った「現実」とは、当時の「冷戦構造」だったはず。今それはもう存在しないが、今度はどんな「現実」のために、集団安保体制?  

 とにかく、本当に、近代政治的教養がほとんど無い連中である。それでいて国民を先導してやろうというような「上から目線」だけはあるから、呆れる。ソクラテスなら必ずこう言うことだろう。己自身についての自覚がゼロと知る所から全てを初めよ、と。

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「よたよたランナーの手記」(163) 癌病状判明、今後方向   文科系

2016年05月16日 18時07分11秒 | スポーツ

 これを読まれているはずの友人の皆さんに、僕の前立腺癌について標記のことをきちんとお伝えしたい。そして、これから日本でもどんどん増えていくと見られているこの癌への留意点を多くの方々と分かち合いたい。病気とか、まして重い癌とかになったら、ランどころではないという意味も込めてのこと。

 ①僕の前立腺癌の進行度
 現在の前立腺癌進行度表記で言って「T1C、Nゼロ、Mゼロ」というものである。これはそれぞれ、こういう意味だ。『MRI画像でも(極微以下にしか)診断出来ず、「針生体検査」によってだけ確認される初期癌で、所属リンパ節転移はなく、遠隔転移も無し』と。ちょっと古い言い方だと、ステージBとも言うのだそうだ。つまり、血液中の前立腺癌マーカー・PSA値が高いので以前からこれの追跡調査をしてきて早期に見つけた癌と、そういう結果が出たわけだ。
 僕の記録によれば、09年3月から丁度7年間この数字の高さ、変化を追いかけてきたことになるし、12年にも一度針生体検査をやっているそういう結果、賜物ということになった。ほっとし、また、嬉しかったこと!

 ②今後の対策
 2か月ほど毎日通い15~20分かかる放射線治療でも消えていくが、患部切除でも良い。切除は75歳が予後を考えると可能なぎりぎりの年齢だが、放射線よりも4~5年再発率が1割程度低くなる。ただし、一度放射線をやると、やけどのためにもう切除手術は出来なくなる。お応えは6月6日までに決めてきて下さい。

 ③今思うに
 皆さん、特に男性ホルモンが多そうな皆さん、PSA値が少しでも高かったら継続的に追跡していくというのが、今医者が是非にとお勧めするところ。普通の血液検査に注文として付け加えればご自分のこの数値もすぐに調べてくれますし、そしたらあとは半年に一度、いつも5を越えるようだったら3か月に一度ほど調べるようにすればよい。これが4以上10近かったら、3分の1ほど癌が見つかるそうだ。ただ、若者は4でも危ないとか。

 と、こんな訳で、また普通通りに走れます。今日病院へ行く前に走って、1時間9・7キロまで行ったことだし、ラン再開後この3年余の1時間記録10・3キロ越えをまた狙ってみようなどと目論むことも出来るようになったわけです。これがまさに「自由」ということだと、今の実感!

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