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新聞の片隅に載ったニュースから(229)   大西五郎

2016年05月10日 15時44分46秒 | Weblog

不振で廃刊 英の新・全国紙 女性ら取り込み狙いわずか2カ月で挫折16.5.9 毎日新聞)

 【ロンドン=小嶋麻友美】英国で2月末に創刊された全国紙ニュー・デーが、販売不振のため6日に廃刊となった。デジタル化が進む中、紙の新聞だけを発行する異例の挑戦はわずか2カ月ほどで頓挫。ネット社会での新聞の苦境を再認識させる結果になった。

 ニュー・デーは少ないページ数と低価格を武器に、女性を中心に新聞離れした層の取り込みを狙った。

 多忙な生活リズムにあわせて一般ニュースを簡素化し、独自の明るい話題を提供。政治的中立を貫き、読者との双方向性を重視するなどの斬新さをアピールしていた。

 発行元は「多くの高い評価を受けたが、発行部数は予想を下回った」と説明。英メディアによると、目標20万部に対し、3万~4万部と低迷した。

 3月末で発行をやめて電子版だけになった「インディペンデント」のアモル・ラジャン編集長は、ニュー・デーの取組について「ユニークだが、魅力的ではなかった」と指摘。有名コラムニスト、ジョン・ガッパー氏は、新たな無料紙が成功していることを挙げ「たとえ市場が下向きでも、実験的に新聞を発行するという考え自体は評価したい」とした。

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 イギリス全体の新聞発行部数は2012年の1,0737千部から13年には985万2千部に、14年には982万部と減り続けています。新聞の経営が不振なのは一部の国を除いて万国共通で、国全体の発行部数が2012年から14年にかけてアメリカは43433千→40712千→4042万部に、フランスも6841千→653万→6324千などとなっています。日本も47778千→46999千→45363千となっています。(例外的にインドは19695万→22433万→26429万)

日本の新聞普及率(発行部数÷世帯数)は、東京都が0.75、大阪府0.83、愛知県0.85で、新聞を購読していない家庭もかなりあります。一方世帯当り1部以上は富山県(1.07)群馬県(1.06部)、奈良県(1.05)、富山県、山形県(1.03)などとなっています。

新聞への接触度は全体平均(朝刊で)26.1分ですが、年代別に差があります。1519歳が平均10.4分で最も少なく、2012.7分、3016.7分、4019.6分と年齢が高くなると新聞を読む時間が長くなり、70代が最も長くて40.8分です。

新聞の経営にとっての強敵はインターネットなど新しいメディアで、新聞に投下される広告費が2012年→2014年は6242億円→6170億円→6057億円と年々減っているのに、インターネット広告は8680億円(前年比107.7%)→9381億円(108.1%)→10519億円(112.1%)です。

最近は新聞もデジタル化して、簡単な記事は(紙の)新聞に載せますが、詳しい解説などは別料金を払ったデジタル会員がインターネットを通じて読めるようにしたり(朝日新聞など)、契約した会員に速報をインターネット上で表示する(中日プラス)などの読者獲得と収入を増やす手法を駆使しています。(データは日本新聞協会発行の「日本新聞年鑑2016年版」によりました。)

                                    大西 五郎

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「国家がなくなる時代」  文科系

2016年05月10日 11時50分25秒 | Weblog

別のエントエリーで、こう書いた。この現象が世界に溢れていて、これが世界に無数の不幸を作っているのではないか。

 『このような『国家がなくなる時代』では、一般ピープルの基本的人権は誰が守ってくれるのだろう。中小国では日本よりも外資が遙かに容易に入れて、かつ自由に動けるはずなのだ・・・。
 国連のような所の役割強化が新たにますます必要になってきているのではないか。これがないと、諸国家が国民の基本的人権を守るべきとされた「公共」という仕組みそのものが地上からどんどん消えていくのではないか? これを守りたいと思っても税収がないと、カネはみんな世界の脱税法人が持って行ってしまったと、そんな時代になったのだろう。』

 先ず南欧、アジアの恒常的失業者の群。これが特に、未来を担う若者に多いこと。南欧と言えば、イタリア、スペイン、ギリシャ、ポルトガルの失業者が世界金融マネーゲームによって生み出された側面は誰も否定できないはずだ。これらの国々は1980年代には世界経済の希望の星のように観られていたのである。その時のカネ、力は一体どこへ行ってしまったのか? 次いで、難民。あれは、西アジアや北アフリカ諸国家が全く機能していないことの現れとも言えよう。北アフリカ諸国家と言えば「アラブの春」があるのだし、西アジアは言わずと知れたアメリカの仕業。イラク戦争とシリア内戦画策によるものだ。この世界、一体どこへ行ってしまうのだろうか。 

コメント (6)
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