今月に入って、三つの年代の日本代表戦が相次いで行われた。U20W杯韓国戦、U22トゥーロン国際大会チリ戦、フル代表トリニダードトバコ戦なのだが、僕は偶然三つのゲームを総てみることができた。前二つは普通にテレビ放映があって、それをビデオにしたもの。フル代表戦はトヨタスタジアムの良い席で観戦できた。それぞれ、0対1、6対1、0対0と言う結果だったのだが、勝てなかった二つの戦いがとてもよく似ていたと観るのは、僕だけではないだろう。ごく短く表現すればこんなふうな。
『圧倒的に攻めてシュート数でも圧倒していたが、シュートがことごとく上手く行かない』
この特徴は我が代表にずっとついて回ってきたものだが、そもそもどうしてなのか。他の2者よりも相手が遙かに強いはずなのに圧倒的な勝利を納めたU22のチリ戦と比較すると、その理由がよく分かったような気がしたものだ。
『格上チームにも格下チームにも、同じ得点法、戦い方をしている。弱いチームとやる時は違う得点法も狙うべきだ』
現在の世界的な得点潮流は、言うまでもなく、コンパクト守備をきちんと取って、時に高位コンパクトでボール奪取から速い攻撃で得点を狙う。これが高い位置のコンパクト布陣を取り合って闘う強いチームに対するもので、チリ戦ではこれがことごとく成功した。ちなみに、その上で、チリの中盤プレスが弱かったことがこの大量得点に繋がったという面があった。
だが、格下チーム相手なら違うだろう。どうしても引いた上でゴール前を固めてくるから、ボール奪取得点は狙えず、ゴール前へと数をかけて攻めなければ得点にはならない。格下ばかりのアジアでは、これができなければ得点が難しくなる。だからアジアでは、ゴール前に殺到する得点法が特に必要なのだ。相手がゴール前に6~7人も固めていては、最低4人ほどで突っ込んでいかなければ得点にはならないだろう。相手をゴール前に押し込めてこれを囲い込んだ上で、こちらの半数ほどがどんどん相手ゴール前へと速いパス回しで、侵入していく。ちょうど、名古屋か横浜のような戦い方である。失点を恐れていてはこんな戦い方はできないが、そこはそれ「挑戦したミスは許される」というのが、練習マッチ。そういう失点からもこういう戦い方が学べて、鍛えられるということだ。
もっとも、中村憲剛と全盛期の香川のような、精密なピンポイント・パサーと、動きながらパスを受けてシュートまで持って行けるアジリティーとという絶妙のコンビが鍛えられていれば別なのだ。が、今は全盛期の香川のような選手がいないから、そんなコンビはいないとも言える。
『圧倒的に攻めてシュート数でも圧倒していたが、シュートがことごとく上手く行かない』
この特徴は我が代表にずっとついて回ってきたものだが、そもそもどうしてなのか。他の2者よりも相手が遙かに強いはずなのに圧倒的な勝利を納めたU22のチリ戦と比較すると、その理由がよく分かったような気がしたものだ。
『格上チームにも格下チームにも、同じ得点法、戦い方をしている。弱いチームとやる時は違う得点法も狙うべきだ』
現在の世界的な得点潮流は、言うまでもなく、コンパクト守備をきちんと取って、時に高位コンパクトでボール奪取から速い攻撃で得点を狙う。これが高い位置のコンパクト布陣を取り合って闘う強いチームに対するもので、チリ戦ではこれがことごとく成功した。ちなみに、その上で、チリの中盤プレスが弱かったことがこの大量得点に繋がったという面があった。
だが、格下チーム相手なら違うだろう。どうしても引いた上でゴール前を固めてくるから、ボール奪取得点は狙えず、ゴール前へと数をかけて攻めなければ得点にはならない。格下ばかりのアジアでは、これができなければ得点が難しくなる。だからアジアでは、ゴール前に殺到する得点法が特に必要なのだ。相手がゴール前に6~7人も固めていては、最低4人ほどで突っ込んでいかなければ得点にはならないだろう。相手をゴール前に押し込めてこれを囲い込んだ上で、こちらの半数ほどがどんどん相手ゴール前へと速いパス回しで、侵入していく。ちょうど、名古屋か横浜のような戦い方である。失点を恐れていてはこんな戦い方はできないが、そこはそれ「挑戦したミスは許される」というのが、練習マッチ。そういう失点からもこういう戦い方が学べて、鍛えられるということだ。
もっとも、中村憲剛と全盛期の香川のような、精密なピンポイント・パサーと、動きながらパスを受けてシュートまで持って行けるアジリティーとという絶妙のコンビが鍛えられていれば別なのだ。が、今は全盛期の香川のような選手がいないから、そんなコンビはいないとも言える。