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英米のイラン戦争挑発はもはや狂気のレベル   文科系

2019年07月16日 12時27分19秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 米英のイラン戦争挑発が凄まじいものになっている。まず、アメリカがイラン核合意から一方的に抜けると宣言して実行し、それゆえにイランが合意を一部踏み外し始めたのは、先ずアメリカが悪いのだ。ましてやこのイランの行動を理由にイラン制裁強化に踏み切るに至っては、英独仏中ロが合同会議を持ってイラン救済対策を検討したというほどに、さらに酷い乱暴狼藉と言って良いだろう。しかるに、イランへのこんな戦争挑発が、さらに深刻になっていくのである。
 こともあろうに、イラン救済対策会議の一員であったイギリスが、イラン原油をシリアへ輸送している真っ最中の超大型タンカーに特殊部隊をヘリコプターから乗船させて、これを強奪してしまった。「シリアへのEU設定制裁行動の一環」というのが伝えられた理由なのだが、独仏中ロが全く納得しない完全な対イラン戦争挑発と言える。イランが「イギリスの海賊行為」と怒りの声明を発表したのも無理はないのである。
アメリカはさらに、対イラン戦争参加有志国を募り始めた。サウジとUAEがすぐに応えたようだが、他の小国は二の足を踏んでいると聞く。イラク戦争とシリア内乱で関連死含めて150万人などと言われてきたから、またぞろそんな戦争の最前線に立たされてはかなわないと思うのが、イランと同じシーア派がいる国などでは特に自然な感情だろう。ちなみに、ちょっと前のアメリカは対ベネズエラでも近隣諸国に有志参戦を呼び掛けていた。これには、コロンビアでさえが反対して、ご破算になったようだが。さらにちなみに、イランは石油埋蔵量世界4位の国、ベネズエラは1位の国だ。

 さて、これら一連の対イラン英米行動は、一体何事なのだろう。どういう理由でこんなことが可能なのか。なんせ、これでもかと、相手を何度も何度も、挑発しているのである。一片の正当な理由もないこの戦争挑発は、あたかも嘘の大量破壊兵器でイラク戦争を始めたあの狂気と同じものを感じざるをえない。


 さて、ここで戒めとして再びイラク戦争への安倍の賛成語録を再掲しておこう。こういう呆れた頭脳、腐り果てた倫理観によってのみ、今回のイラン戦争(挑発)も納得ということになるのであろうというわけである。以下は、生放送?で端無くも示されてしまった、爆笑問題の太田君と安倍とのやり取りである。

 話は、日本国憲法前文の「日本国民は・・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、(われらの安全と生存を保持しようと決意した)」を読み上げた安倍が、これを否定して見せた所から始まっていた。これを「他力本願ですよ、ベトナム戦争、イラク戦争など戦争はいっぱい起こっているのに・・・」と切って捨てた発言をしたことによって、以下の討論が始まったのである。

安倍「イラク戦争は、日本は支持した。その判断自身は間違っていなかった」
太田「アメリカは、間違っていたと言っていますよ」
安倍「大量破壊兵器があるというその情報は間違っていたけど、戦争判断自身は間違っていなかった」
太田「間違った情報による判断が正しい? 人がボコボコ死んだんですよ!?」
安倍「そりゃ非常に残念ですが・・」
太田「残念!? 間違った情報でボコボコ殺されたんですよ!」
安倍「いや、大量破壊兵器がもしあったら・・・」
太田「なかったんですよ。可能性で戦争してもいーんですか」
安倍「そりゃそうですよ」
太田「あいつ人相危ないからで、殺してもいーんですか?」
安倍「そりゃ、苦しい判断がありますよ」
太田「苦しいのは死ぬ方ですよ」
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安倍首相の「イラク戦争」理解?   文科系

2019年07月16日 03時52分22秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
旧稿の再掲ですが、改めてお読み下さい。

『 爆笑問題の二人、特に太田君と安倍首相との質疑応答をネットで聞いた。こんなやり取りがあってまー驚いたこと。この討論自身から、こんなことを教えられた思いだ。安倍首相って、普段はイエスマンばかりに囲まれて来たのだろう。こんな拙劣な会話、質疑応答でいろんな場を乗り切って来られたようだから! これでは、国会答弁にもまともには答えず、関係のない演説話という「答弁」ばかりにすり替えていくことになるはずだ、と。

 話は、日本国憲法前文の「日本国民は・・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、(われらの安全と生存を保持しようと決意した)」を読み上げた安倍が、これを否定して見せた所から始まっていた。これを「他力本願ですよ、ベトナム戦争、イラク戦争など戦争はいっぱい起こっているのに・・・」と切って捨てた発言をしたことによって、以下の討論が始まったのである。

安倍「イラク戦争は、日本は支持した。その判断自身は間違っていなかった」
太田「アメリカは、間違っていたと言っていますよ」
安倍「大量破壊兵器があるというその情報は間違っていたけど、戦争判断自身は間違っていなかった」
太田「間違った情報による判断が正しい? 人がボコボコ死んだんですよ!?」
安倍「そりゃ非常に残念ですが・・」
太田「残念!? 間違った情報でボコボコ殺されたんですよ!」
安倍「いや、大量破壊兵器がもしあったら・・・」
太田「なかったんですよ。可能性で戦争してもいーんですか」
安倍「そりゃそうですよ」
太田「あいつ人相危ないからで、殺してもいーんですか?」
安倍「そりゃ、苦しい判断がありますよ」
太田「苦しいのは死ぬ方ですよ」

 どうだろう、どっちが普通判断の会話をしているか? 「間違った情報で人がぼこぼこ殺された戦争をするという判断も、それを支持した日本も間違っていなかった」等と口を滑らせて、言い切ってしまったのが、不用意に過ぎたということだろう。普通の判断力があれば、こんなおかしな論理は実際にそう思っていても言わないものだ。それをあっさり言い切ってしまったところに、しかも、国会と違って1対1の公開討論の場面でこんなことをしたその態度に、彼の非論理と安易さが現れている。同時に、安倍はこれが不用意とも思わず日頃を過ごしてきた人間だということも、端無くも示してしまった。そこをつかれて思わず「そりゃそうですよ!」という、意味のないイラク戦争肯定論を叫び続けた、この醜態!

 大変情けない首相を頂いたものである。また、憲法前文への「他力本願」批判も、その根拠が社会ダーウィニズム丸出しの「戦争現実論」とあっては、俗っぽすぎて何の人間らしい政治理念も感じられないものだ。「戦争はない方がよい」とは口では言いながら、「戦争現実論」の例として彼があげたのが、ベトナムとイラクとあっては、いずれもアメリカの戦争で、そのアメリカに揉み手で付いて行く安倍だからこそ、この「戦争現実論」は自らも造り出しているもの、「ない方がよい」は嘘になってしっているというわけだ。

 なんのことはない、嘘の理由で始まったイラク戦争開始判断を「間違っていなかった」と肯定してみせることによって、自らが主としてアメリカがもたらしている『戦争現実』を作る側に立っているのである。だから彼の社会ダーウィニズム風戦争論は、日本の首相という重要な地位にある自らがそういう現実を作っているという自覚も皆無だと示しているわけである。』


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