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「一病老人は死んでいただきます」政策?  文科系

2020年05月04日 03時48分53秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 ここでずっと日本や世界のコロナ問題を学びつつ追って来て、この第二次世界大戦以来の世界史的惨禍から、特に日本については標記のことを感じてならなくなった。そもそも、この検査数の少なさ、死者数の少なさ、検査制限やコロナ死者集計の徐々に分かってきたいい加減さなどなどは、一体何を示しているのか。

①世界比較で日本は、圧倒的に検査数が少ない。「1日2万やる」などと断言しながら、全く増えていない。コロナをほぼ鎮圧した中韓のような無差別検査がないどころか、相変わらずクラスター限定の検査にしかなっていない。公的職場などでは、検査を希望するのがはばかられる雰囲気さえ醸成されているのではないか。

②その結果、こんなことが続々と新聞報道され始めた。検査希望者が病院に行っても検査してくれないから、どんどんたらい回しという結果になってきた。そこから病院がクラスターになる例も増えてきたのではないか。

③搬送先病院が30分以上決まらない「救急搬送困難事案」の急増が、消防庁から発表された。4月20日から26日までの前年同期比の増加数値が、東京消防庁で520件、増加率で多い例は福岡市消防局の575%増、川崎市消防局371%などがあった。同じく解剖医組織からもこんな声が上がっている。「死因の特定のためPCR検査を保健所に要求しても、受け付けてくれない」「死体検査は受け付けないとか、クラスター関係でなければダメだとか」とか応えられた。

 さて、3月下旬までの頃の検査制限が、オリンピック開催のために感染者を少なく見せたかったからというのは、東京都の悲劇、失敗を観てもよく分かる。が、その後も続いている検査制限は一体何なんだ。クラスターに関係ない孤立感染者野放し政策とも見えるのである。検査窓口を「帰国者・接触者支援相談センター」という名称一本に絞っているやり方がその証拠と言える。そして、検査を絞った被害を最も深刻に受けるのが老人、高齢者である。この病気に多い症状が出ない若い感染者を野放しにすれば、70歳以上とか50歳以上で肥満とか循環器病とかをかかえた人々には、命取りになりうるのだ。こういう高齢コロナ救急患者について今、日本中の病院が緊急搬入を拒否するという上記のような事態が起こっているのである。さらには、手遅れになって亡くなられたら、検査をせずにただの肺炎として処理されている。

 こうして、意図したしなかったに関わりなく、「一病老人はもっと死んでもらいます」政策に事実上陥っていると十分に証明できるのではないか。だからこそまた、コロナ死者を懸命に隠すと、こんな悪循環がますます進んでいくのではないか。この国の今はこうして、国民の命がどんどん軽く扱われ始めているという意味で、とても恐ろしいことになっている。これでは、民主主義国とは言えない。
 ちなみに、新自由主義経済と「小さな政府」を取り入れた米英日を筆頭にほとんどの西欧政府が、日本と同じように「軽い命」へと変化している。イギリスは、高齢者施設のコロナ死者を数に入れていなかったと数値訂正をさせられたし、アメリカはかなり前からコロナ死者を一般的肺炎死者などに入れてきたせいで、例年よりも死者数が急増して、同じ期間のコロナ死者の倍ほどの例年対比増加数になっているとこの度発表された。「小さな政府」の下では、人の命もこれほどに小さくなったということだろう。

 

 

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