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再選挙控えたトランプという人物  文科系

2020年05月16日 16時18分22秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

   あるブログに米大統領トランプについて非常に面白い表現があった。「ホワイトハウス詰めの記者によると」と紹介してあったその人物表現と、そのブログに本日今付けた拙コメントとを転載したい。トランプ再選は世界、日本にとって最大の問題でもあると思うからだ。

 【「大統領は、知的な集中力が全くない。医療・感染症専門家の話はもちろん、側近政治家の話も、ほんの数秒聞いただけで遮る」
「誉め言葉を聞かないと、すぐに不機嫌になる。少しでも異論を唱える者は、二度と呼ばれない」
これが事実だとしたら、恐ろしい話だ。さらにあと4年続いたらと思うとやり切れない。】

 これは、事実でしょう。大統領になったばかりで出版された最初のトランプ本「炎と怒り」を拙ブログに6回連載で紹介させていただきましたが、内容的に全て合致いたします。その最終回分再掲エントリーの冒頭部分を以下に紹介させていただきます。なお、著者はずっと前から彼を追いかけていたからこそ、真っ先に伝記を出せたジャーナリストです。

『初のトランプ本、内容紹介   文科系
2018年09月07日 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 本日もう一つの別記事もそうだが、アメリカ大統領ドナルド・トランプの勝手気まま、理不尽が、世界を大騒ぎさせている。唯一肯定的関心を示している朝鮮対策でさえ、「ノーベル賞狙い」と、僕は観てきたほどだ。そういう彼流のポピュリズム選挙対策ということなのだが、とにかくこれだけは言える。彼の動向が見えていなければ、日本の政治経済の目の前の先行きさえ分からないと。
 アメリカでベストセラーになった最初のトランプ本「炎と怒り」をこの4月にここで内容紹介した。4月8~16日の間に6回連載で。その最終回分を、ここに改めて再掲したい。興味のあられる方は、右欄外の「バックナンバー、年月」クリックから入って、4月の連載記事をお読み願えれば嬉しい。』

 この最終エントリーだけでもお読み願えれば嬉しいです。

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裸の王様 3 安倍の主観主義    文科系

2020年05月16日 12時44分23秒 | 国内政治・経済・社会問題

 検察官の定年を一般公務員のそれと同じにして、その延長さえ内閣が決められて良いのだとする安倍の見解に対して、人類史が築き上げてきた王道の反論を対置させてみたい。

 安倍が批判への反論として述べた「恣意的な人事が行われるとの懸念は全く当たらない」が、人類政治史が痛苦を持って体験し、発見して、積み上げてきた偉大な知恵、遺産を否定しているという意味で、いかに不遜なものであるか。そしてこの検察官問題関連の遺産には、以下の全てが含まれるのである。

 三権分立。検察官は準司法であるから、立法、行政関係者をも独立して裁けなければならない。そしてなによりも、これら三権は憲法に縛られるもの、その憲法とは国民が国家最重要のその権利を守るために三権の長を縛っている、主権者国民の命令書としてこそ国家至上のものである。

 さて、以上の人類政治史遺産と比べて、安倍の「恣意的な人事が行われるとの懸念は全く当たらない」という反論がいかに卑小なものか。ただただ、「俺が恣意的には振る舞わないのだから」という言葉を、これらの歴史的遺産に対置しているだけなのである。ここにはまた、「人間の自覚というものがいかにいー加減で、不確かなものか」という人類哲学史最大の知恵への否定までもが含まれている。つまり、こういう人類の歴史的知恵を否定したうえで、「俺は絶対に約束を守る」と空約束をしているだけでなく、「国民も俺をそう信じよ」と強弁しているのだし、「検事総長、最高検検事らに対して、行政権力の恣意的使用は将来の首相も絶対にこれをしない」と、断言しているのである。これがいかに途方もないことかさえ、全く分かっていないのだろう。

 何たる主観主義者。何たる傲岸不遜。これ全て、普通の大学生並みの教養もなければ、あるいは嘘(も承知)でなければ思いつかず、言えない思考、言葉というべきだ。「アベノミクス・インフレターゲット2%目標」や、「私が関係していたら、総理はおろか政治家も辞めます」などが示しているとおりに、重大な空約束常習犯が「空約束に終わったことへの責任も取らずに」首相を続けていくのは、悪いことだろう。

コメント (1)
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