IMF発表の標記の購買力平価数字最新版は2018年度のもので、日本は世界31位で44,246ドル。32位の韓国が43,290ドルと迫ってきたから、抜かれる寸前だった。ところでここに来て、コロナ対策・被害の差によるGDPマイナス分で日本は韓国に圧倒的な差を付けられた。2020年度分GDPではこの順位が抜かれる事は確実になった。16位の台湾にはもうとっくに抜かれているのである。アジアでもだんだん貧しい国に落ちてきた。
いつまで経ってもアベノミクスの最大目標、物価二%を達成できなかった安倍政権では、この挽回はおよそ不可能だろう。無理無理日銀にまで圧力を掛けて大株主に担ぎ上げてきても何の前進もないというその政策の誤りによって、大変な無能をさらけ出して来たわけだ。
せめて、世界5位であった親の代の家庭生活水準をという若者の願いも虚しく消えて、50歳まで1度も結婚した事がない男性が4人に1人。日本の少子化。小国化はますます進んでいくだろう。安倍の「美しい日本」「愛国」って、他人に「そう思え!」と言うだけなのだろう。