虫垂炎でかっきり1週間入院した。もちろんギターは弾けなかった。そこで思い付いたことがこれ。記憶しやすいという意味で切り良くしてあと3日プラス、10日弾かないでその後の様子を見てやろうと。これは、今後あり得るこういうブランクの影響や対策を知る実験のつもりだった。この13年間3日続けて弾かなかったこともない僕としてはもちろん、飛び抜けて長いブランクへの実験的挑戦というわけだ。
さて、9日に再開、先ずいつものようにアルペジオから入る。カルカッシ教本冒頭の22のアルペジオと、カルリのアルペジオ10パターンである。次が、ガスコンのセーハ練習。セーハしながら8ポジションまで上がりつつ、各ポジションで同じパターンのアルペジオを弾き、またセーハ無しの最も下まで下がってくる奴だ。このセーハ練習もアルペジオも、ちょっとぎこちなかったが、まーなんとか弾けた。
次に、僕の「暗譜群」の最初4曲を弾いてみる。月光、ロマンス、ラグリマ、アデリダである。普通に弾けたから、今のレッスン曲マリーアに入る。これが、つかえもせず難なく弾けたのである! 一日目の9日はこれで終えた。
2日目の10日はもう、教室に通うレッスンの日だ。朝だけの練習になる。昨日と同じアルペジオ・セーハ練習と、昨日弾いた暗譜群の次の曲へと進む。この日の暗譜群は9日の3倍程の曲を弾いた。その上で、レッスン曲の「郷愁のショーロ」だ。これが実に、やはりつかえもせず弾けたのである。出来映えも、11日前とほとんど変わらない。
さて、そこで思ったこと。アルペジオとか暗譜群曲とか、日頃の練習に定型パターンがあって、それを「立ち帰るべき原点」として復習、確認できれば、僕の場合だが10日のブランクぐらいは何の支障もないのだと。こう確認できたときには、今年76歳になるこの身にとって何と幸せなことだろうと一人感慨に耽っていたものだ。まだまだ弾き続けることが出来るという、安心、希望を温めながら。
そこで、悠々とレッスンに出かけることになったのである。そして、先生にもこの事実を話しておいてから弾いたら、大変驚かれていたということも付け加えておきたい。こんなふうに。
「10日の完全ブランクの後、昨日から2日弾いただけ?! それも、郷愁のショーロは今日の朝だけの練習?! 前と全く変わりないじゃないですか。特に左手が・・・。この2曲は、かなり難しいものだと思いますけど・・・」
結論。
『 日々の練習で立ち帰るべき自分の原点さえ日々続けていれば、15日ぐらいの完全ブランク後も、この原点にちょっと触れるだけで技量はたちまち元に戻るもの。そのように日々やっていれば、15日程度のブランクなら、僕の場合は当分まだまだ大丈夫! 』
さて、9日に再開、先ずいつものようにアルペジオから入る。カルカッシ教本冒頭の22のアルペジオと、カルリのアルペジオ10パターンである。次が、ガスコンのセーハ練習。セーハしながら8ポジションまで上がりつつ、各ポジションで同じパターンのアルペジオを弾き、またセーハ無しの最も下まで下がってくる奴だ。このセーハ練習もアルペジオも、ちょっとぎこちなかったが、まーなんとか弾けた。
次に、僕の「暗譜群」の最初4曲を弾いてみる。月光、ロマンス、ラグリマ、アデリダである。普通に弾けたから、今のレッスン曲マリーアに入る。これが、つかえもせず難なく弾けたのである! 一日目の9日はこれで終えた。
2日目の10日はもう、教室に通うレッスンの日だ。朝だけの練習になる。昨日と同じアルペジオ・セーハ練習と、昨日弾いた暗譜群の次の曲へと進む。この日の暗譜群は9日の3倍程の曲を弾いた。その上で、レッスン曲の「郷愁のショーロ」だ。これが実に、やはりつかえもせず弾けたのである。出来映えも、11日前とほとんど変わらない。
さて、そこで思ったこと。アルペジオとか暗譜群曲とか、日頃の練習に定型パターンがあって、それを「立ち帰るべき原点」として復習、確認できれば、僕の場合だが10日のブランクぐらいは何の支障もないのだと。こう確認できたときには、今年76歳になるこの身にとって何と幸せなことだろうと一人感慨に耽っていたものだ。まだまだ弾き続けることが出来るという、安心、希望を温めながら。
そこで、悠々とレッスンに出かけることになったのである。そして、先生にもこの事実を話しておいてから弾いたら、大変驚かれていたということも付け加えておきたい。こんなふうに。
「10日の完全ブランクの後、昨日から2日弾いただけ?! それも、郷愁のショーロは今日の朝だけの練習?! 前と全く変わりないじゃないですか。特に左手が・・・。この2曲は、かなり難しいものだと思いますけど・・・」
結論。
『 日々の練習で立ち帰るべき自分の原点さえ日々続けていれば、15日ぐらいの完全ブランク後も、この原点にちょっと触れるだけで技量はたちまち元に戻るもの。そのように日々やっていれば、15日程度のブランクなら、僕の場合は当分まだまだ大丈夫! 』
『今日は、レッスン日。僕の暗譜群弾き溜め曲の中で、2度目のアルハンブラの。この曲の僕は、ゆっくり弾くのはちゃんと音が出ているが、速く弾き過ぎるもう一方はトレモロが響かない上に、その中間スピードの弾き方が出来ない。そう自覚していたが、その通りに指摘された。中間が弾けない理由が分からなかったのだが、それが自分にこう分かったような。
①a指だけが強くって、mとi、特にi指が弾いた後に一度上がって次に弾くタイミングが遅くなる癖があって、遅く弾く場合はこの癖が出ないからちゃんと音が出ているが、速く弾く音がかすれる。それで、速く弾く場合にはa、mしか鳴っていないような。3本指の一直線が、弦に対してaが下がり、i側が上がっている事が「第一の」原因。
②僕がゆっくり弾く場合は、振幅が大きい。その癖が速く弾く場合にも出て、a、m指が弦に留まっている時間が長いよう。それで前の音が消えてしまうから、音が響かない。等間隔で弦上の指を一挙に滑らせたいということ。
こんな事に気づきました。癖が付いたトレモロを直すのは、本当に難しいですね。
因みに先生の弾き方(H氏奏法とは違いますね)を改めて観ていて、こんな事に気づきました。
①第二関節が大きく曲がっていて、横に弦を引き離すやり方。H氏奏法は、弦を下に押して離すやり方。弦が横に揺れるのと、縦に揺れるのとの違いです。
②H氏奏法よりも爪を利かせているけど、音量は変わらず、音質もあちらよりもよいと思う。ただ、先生は数年前よりも爪を長く伸ばしている』