九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

上々のホンジュラス戦  文科系

2021年07月13日 12時31分53秒 | スポーツ

 三つのアシストを見てみよう。
・1点目は、久保のふわりと浮かせたクロスをゴール直前左に走り込んだ吉田が足先で軽く流し込んだ。
・2点目は、左から持ち込まれてパスに三好がスルーしたボールを、中央の林が敵を背負ったポストになって落とし、堂安が余裕を持って、落ち着いたシュート。
・3点目は、遠藤の左サイド相馬への良いボールを相馬が得意のドリブルで中に持ち込んで、マイナス気味のグラウンダーを走り込んだ堂安がやっと届いたつま先で流し込んだ。

 シュート数が13対3の得失点3対1だから、圧勝といって良い。それも、先制2得点、ディフェンスミスから1点取られて、また突き放したというのだから、なおさらだ。それも「北中米2位で、1位のメキシコと同点PK戦敗北」という相手は、個人をとれば技術も高くって、けっして弱いチームではなかったのである。「後半がパスミスも多くて、だらしなくなった」という批評もあろうが、世界戦は初戦の出だしがすべてというだけに、あれで良かったのだと思う。「前半の先制2得点で決まった」といえるゲームだったのだから。

 1得点目に吉田、3得点目に遠藤と、大事な所でOA選手が絡んでいたのも、頼もしい。ただし、前田を最初から出すべきだと思った。危険な場所にどんどん走れる彼が走る程に、その危険を防ぐべく相手は疲れるのだし、後半になっても走れる彼は横浜でやっているオナイウの後ろにも使えるのだから。

 

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「金融」「酒販業者」から「酒類停止」、勘違い強権政府   文科系

2021年07月13日 11時20分18秒 | 国内政治・経済・社会問題

 経済再生担当相が、酒類の提供停止を金融機関から働きかけて欲しいと求めた政府方針は、表明後わずか1日の9日付けで「廃止する」と各府省庁に通達された。そして、この8日の通達が経済再生担当相だけでなく、内閣官房、金融庁、財務省、経済産業省と事前調整、検討されて出されたものだとも、今はもう判明している。
『内閣官房が8日付けで各府省庁に、所管する金融機関に政府方針への協力を求めるよう依頼する文書を出していたことが分かった』(13日、中日新聞2面)
 内閣から8日に出したこの文書を翌日「廃止」と通達とは、まさに朝令暮改である。そして、このように重大な朝令暮改が起こるというのは、現内閣が法どころか、法の精神そのものを捉え損ねている、というよりもねじ曲げてきた習慣の成れの果て、その証拠になると、僕はそのことを強調したい。どのように曲解、ねじ曲げられてきたのか。全国の酒類を提供する飲食店の死活問題が、このように安易かつ強権的に進められたあげく、たった1日で「廃止通達」なんて!
  ちなみになお、この8日通達には、こんなおまけの追加まで付いていたのである。
『政府は酒類販売業者の組合にも「飲食店が要請に応じない場合、取引を停止するようお願いする」といった内容の文書を出した。これも法的根拠に乏しく、西村氏を含め政府全体が経済取引の原則を認知していないと疑わざるを得ない』(13日、中日新聞社説)

 さて、事は極めて重大である。コロナ下五輪をごり押しに推進してきたその末に、それによって生活を脅かされている飲食店に関わって法的根拠の無い「要請」いや「命令」を出して、たった1日で撤回。銀行からも酒販業者からも圧力をかけてくれという大々的な「要請」が不法となっただけに、この政府の法理解は一体どうなっているのかということになる。

 ちなみに、これに関わってたちまち思い出したのがこのこと。去年の春、安倍首相のたった一言で、義務教育機関など日本中の学校が長期休暇に入ったが、あの時の首相の言葉も確か「要請」だった。この時の首相に「義務教育とは、国の将来を決するものだ」という緊張感が感じられただろうか? 今思えばあれは、「どうしても五輪をやりたい」というそんな幼稚願望からでたものでしか無かったのではないか。ちなみに、そこまでやって都道府県もこの要請に従ったのにコロナ鎮圧には失敗してきたのだ。「五輪開催目指して義務教育を長期閉鎖したが、それでもコロナ鎮圧に失敗し続けた『五輪だけ政権』」?? このことは、その後の政府コロナ対策のいい加減さを見れば、今はもう証明されたも同じ事だろう。それどころか現政府はすでにもう、「五輪開催のためには、コロナ大暴発もやむなし」と心に決めているようにさえ見える。かくて「史上初の無観客五輪」。

 このように不法な要請をいくつも重ねてきたこの「勘違い」日本政府とは、一体何者なのだろう。法と違うこと国民に押しつけ続けてきただけに、この「中身」って、よくよく考えてみる必要がある。

(明日に続く)

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五輪代表ミニゲーム、ワクワクしたある光景  文科系

2021年07月12日 00時41分11秒 | スポーツ

 ゲキサカ・サイトに、あるマッチアップ光景が描かれていて、ワクワクしつつ読んだ。ACLから帰ってこの日全体練習に合流したばかりの左サイド選手相馬が、右サイドDF酒井とミニゲームでマッチアップしたのである。そのさわりを抜粋してみる。この日のマッチアップは酒井の勝利で、酒井からある助言を受けた後に、相馬がこう語ったというのである。
『もし次対戦する機会があれば絶対に抜きたい』
 ムバッペやネイマールらとのマッチアップを見つめてきたのだろうが、久保建英でさえがこう評する酒井宏樹である。「フランス代表にもなれる器」と。相馬がこの酒井を抜ければ、彼も世界水準になれる。

【 ハーフコートでのミニゲームでは、左サイドハーフに入った相馬が、相手の右SBを務める酒井と対峙する場面があった。6月シリーズから、「一番楽しみにしていた」という酒井とのマッチアップ。一瞬の加速で抜き切るかと思われたが、酒井にストップされてしまう。プレー後には酒井から声を掛けられる場面があった。

「あのシーンで言えば、もっと内側にドリブルのコースを変えた方がいいというアドバイスをもらいました。確かに、その通りだなと思った」。そして、酒井も2人のやり取りを明かす。

「勇紀が僕のところから一歩抜けた。あの体格を生かして自分の下にもぐり込んで、一個前にボールを出してしまえば、僕が勇紀に触ればファウルでFKやPKになる。細かい部分かもしれないけど、そこでFKやPKになれば1点が生まれるかもしれない。勇紀だったらできると思って声をかけさせていただきました」

 A代表のレギュラーを張るオーバーエイジからの貴重なアドバイス。しかし、抜き切れなかったことに悔しさもあるようで、「一つ言い訳すると、2日休んだ後だったので、馬力の部分も全然。酒井選手に言われたとおり、内側に体を入れたかったけど体がついていかなかった」と苦笑しつつ、「もし次対戦する機会があれば絶対に抜きたい」と意気込みを見せた。
 翌日には、キリンチャレンジカップでU-24ホンジュラスと対戦する。ハードなスケジュールをこなしてきたが、「自分的には出る準備をしています」とピッチに立ち、自慢のスピードを武器に、そして“先輩”からのアドバイスを生かし、好機を生み出したい。】

 三笘薫と相馬勇紀、日本のこの左サイド二つの武器は五輪代表最大の得点源だと見てきた。J防御陣を席巻してきた「アジリティー・ドリブルの三笘」に、酒井宏樹を抜いてみせると豪語した「飛び道具クロスの相馬」。明日のホンジュラスとその後のスペイン、両チーム相手の練習マッチ最大の見所として、今から楽しみで仕方ない。

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八十路ランナーの手記(360) 書評「最強の野菜スープ」  文科系

2021年07月11日 05時01分05秒 | スポーツ

 熊本大学名誉教授・前田浩著で、マキノ出版からでているこの本は、ランナーや水泳などスポーツに励む人には特に必読書と言える。なんせ、この先生は抗がん剤の世界的権威にして、この本はスポーツマンにとって欠かせない活性酸素対策の書だからだ。「はじめに」に書かれているこの書の最要点を示すスローガン風の文章と、野菜スープの作り方自身とを書いて、書評に代えたい。

「抗がん剤の研究者だからこそ、がん予防にも力を入れたい」
「野菜スープは猛毒の活性酸素を消去する物質の宝庫」
「野菜に含まれる各種の抗酸化物質が連携して害を防ぐ」
「野菜スープはがん予防に確実につながる」

 そういうス-プの作り方は、こんな風だ。
 前田先生が最も多く常備している野菜は、キャベツ、タマネギ、ニンジン、かぼちゃで、これに各季節の緑黄色野菜を適宜加える。例えばこれら300gほどをざく切り、一口大切りなどにして、重さの三倍(900ml)ほどの水を加えて火にかける。沸騰する直前に弱火にして、30分煮込んで出来上がり。なお、ニンジン、大根などは皮をむかず、セロリやキャベツの(外の)葉なども、特に抗酸化物質が多い部分だから、よく洗って全部使う。
 調味料は入れなくても、お好きなものを入れても良いとあるが、僕はコンソメスープの素を水500mlに一つほど入れている。特にこの液体スープ自身が各種抗酸化物質の宝庫なのだそうだ。

 活性酸素の害や、これに対するポリフェノールなどの抗酸化物質の効能については、この「ランナーの手記」に何度も書いてきたことだから、今回は省く。ここではただ一言。運動とともに取り入れてしまい、人間の細胞老化を引き起こす最大の有害物質である。相撲取りやボクシング選手など無酸素運動筋肉を鍛えてきたが人々が早く死ぬのも、これが原因なのだ。無酸素運動筋肉が多い人は活性酸素への体内備えが弱くなるからである。ちなみに、ジムなどに多いウエート・トレーニングだけの人は必ず早死にする。活性酸素を取り入れすぎている上に、太い筋肉の上に付いてくる脂肪を減らして痩せるということができなくなるからである。ウエートだけやって走れない人は、中年以降にはただ太るだけで美容にもならない。

 さて、この抗酸化物質の宝庫を摂り始めると、白内障が治ったり、老人斑さえ消えて肌が若がえるともあったから、美容にもなるのだ。細胞老化一般に抗する最も大きい力になるとは、そういうことなのである。ちなみに僕がずっとスポーツ好きで、活性酸素対策もしてきたからなのだろうが、体脂肪は13%台で、60歳半ばほどといつも見られてきた。若さを保つ方法を押し詰めて言えば、こういうことになろう。ランニング、力を入れたサイクリングなど最低30分以上は有酸素運動をし続けられる身体を保ち、活性酸素対策をする、と。

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掌編小説 夕風が通るカウンターで  文科系

2021年07月10日 12時12分43秒 | 文芸作品

 木目が透けて見える、薄灰色・半楕円形の大きなカウンターが気に入ってなのだろうか、この頃思い出したように入る店だった。シートにへたばり込んだとき、五月の夕暮れの風に迎えられたように感じた。
〈南北の窓を吹き抜けてる、高台の風らしい。それにしても『風』に思い入れなんて、柄にもない。これも疲れすぎの症状なのだろう、横浜単身赴任も一年過ぎたし・・・〉後半は、半分つぶやいてもみながら、出されたおしぼりで顔をぐるぐる拭き回す。
「壜生ビールっ!」と告げて右の方に目をやったそのとき、〈ウンッ?!〉何か心が騒いだようだ。曲がったテーブル沿い三つばかりのシートを隔てたその先のカップルが、彼の注意をひいたのだ。首を数度コキッコキッとゆっくり回しながら、二人をうかがってみる。
〈女は二十代半ば、黒のちょっとスケスケっ! いい女じゃん。男は四十代中頃、俺よりちょっと若いか。おしゃれしてるけど、この女には似合わんな〉
 二人の会話は音楽会か何かのことで、それもかなり突っ込んだ話のようだ。女が、隙間ないという感じで男に張り付き、その肩やら背中やらに手を持って行く仕草も、えらく男の目に障った。
〈ちっくしょう、良いところ行く前なんかなあ。そういや俺は、三週間も家に帰れてないよ〉
「義理で抱いたことはない」と言い切れる、名古屋の妻の姿態がちらついてくる始末だった。急に手が伸び、薬を飲むような顔でコップを飲み干した。すると、自分ながらわけが分からなかったが、四つ先のシートのその男に身体を傾けて、話しかけていた。
「羨ましいことで・・・」
 二人が顔を見合わせたあと、男の方がこちらに微笑みを返しただけで、何も言わない。
「単身赴任の身には目に毒ですよ。今からもっともっと良い所へ行かれるんでしょ?」 

 とこんなやり取りが男二人の間でちょっと続いた時、女が携帯を取りだして何か番号を入れ、男の脇をつついてそれを差し出す。ちらっと画面を見た男が頷いて、通話を始めた。
「もしもし、母さん? いまテツコと飲んでる。横浜出張はこれがあるから良いんだよね・・・ピアノも学校でも家でもかなり情熱的にやってるみたいだよ・・・」
〈えっ、親子? それに、女は、音大生。か? 娘とオヤジで飲みに来るかぁ?〉
 この語尾を、もう一度つぶやくように繰り返していた。
 びっくりしたという以上に、どういうものか、自分の一部が否定されたような、ある苦さを感じていた。
〈娘が、オヤジと飲みに来るかぁ?〉もう一度繰り返していた。そして、自然なように父に手を触れていたさっきのイメージが浮かび、ふりかえって、あからさまに娘を見つめた。娘は、父の電話に合わせて微笑んだり、軽くうなづきかけたりしている。それを見つつ彼の頭に一瞬閃いたのは、こんなことだった。
「日頃とっても良い父さんしてるんだろうな。こういう人の仕事ぶりって、一体どういうもんなんだろう?」
 この父娘のイメージを軽く払うように、彼は、また苦い顔で一気にコップを飲み干した。

 

(1999年1月、同人誌に初出)

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賭けは失敗、責任をどう取る?  文科系

2021年07月09日 14時26分40秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

  去年から、多くの国民がこの五輪開催を批判し、政府との間で国民的議論が続いてきた。
①民主政治にとって最も大切なものは国民、人間の命。世界の命を賭けてまで五輪を強行する意味は一体どこにあるのか
②この批判に対して政府は五輪の大義名分と、ただ「安心、安全にやる」とだけ答えてきた。
③この政府答弁はまともな答えとは言えず、専門家からも含めて厳しく批判されていた。安全安心と念仏していても、今までの経過から見るとただやりたいだけで「安心安全」に関してあまりにも無能をさらけ出してきたと批判された。コロナを国内ばかりではなく、国外にもばらまくことになったら、一体どう責任を取るのか、と!

 さて、現在はもう、日本や諸国の命に関わる「コロナ鎮圧」に政府が失敗したことは明らかになっている。何度目かの緊急事態宣言を出さねばならず、来日選手団などからコロナ感染者が続々と出ているうえに、彼らとの濃厚接触者はどうも野放し状態に等しいと報道されている。これでも五輪を開くとしたら、IOCや日本政府はもう大量殺人者ではないか。

 子どものようにただ願望だけでここまで突き進んできた政府だったが、すでにもう責任を取るべき時に来ている。オリンピックは止めよ。さもなければIOCも日本政府も大量殺人の確信犯である。

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韓国経済躍進が世界に公認された  文科系

2021年07月08日 14時14分48秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 7/6(火) の「WoW!Korea」が以下のニュースを発信した。
『韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は今日(6日)「国連加盟国たちの満場一致の合意により、わが国が名実共に先進国であることを 国際社会に認められることになった」とし「国民の皆様も、血と汗により成し遂げた 誇らしい成果だという自負をもってくださることを願う」と語った。
文大統領はこの日の午前10時、青瓦台(韓国大統領府)で国務会議を主宰し「国連貿易開発会議(UNCTAD)が、わが国の地位を 開発途上国グループから先進国グループへと変更した。開発途上国から先進国への地位変更は、UNCTADが設立された1954年以来 初めてのことで、非常に誇らしいことだ」と語った。

 このブログでも、「国民一人当たり購買力平価GDPで日本がどんどん落ちてきて、韓国が19年度にはとうとう日本を抜いた」というニュースを度々書いてきた。IMF統計を改めてお伝えすると、19年度に韓国30位、日本33位と史上初めて逆転して、20年度は各27位、30位となっている。20年度に両国とも上昇したのは、コロナの被害がもっと大きい国がいくつか落ちたからだ。

 ちなみに、僕の資料集にはこんなメモもあった。
『金持ち国はだいたい、経済協力開発機構(OECD)に入っており、その平均一人あたりGDPは26,310ドルです。アジアでこれに加入できていたのは1999年で日本、韓国だけだったと記憶しています。日本のその数字は、33,550ドルとあり、当時の韓国は9,930ドルです』

 アベノミクスがいかに無力、無能なものだったか分かるのだし、その「2年で到達すべき」目標2%でさえずっと達することができないで、いつの間にかこの目標を下ろしてしまったという「誤魔かし連続政治」の、そのツケなのである。最近では、GDPだけで論じてはいけないという議論もあろうが、それならそれで政権が別の論議を起こしていたのかという批判が当然出てくる。

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八十路ランナーの手記(359)孫の水泳、信頼される幸せ   文科系

2021年07月07日 14時24分44秒 | スポーツ

 先月19日以来書いてなかったが、あまり書くこともなかったからだ。そんな時、高齢者定期検診で希望して胃と大腸の内視鏡検査をやった。大腸にポリープが4つ見つかって細胞を取り検査へ、うち三つの切除から一週間のラン禁止が出た。この暑さでランもちょっと不調だったので、この禁止はちょっと痛い。だけど、スポーツの幸せがこんなところで続いているというある報告をしてみたい。ここによく書いた孫のスポーツにずっと関わって来た、その幸せのことである。
 
 今小学5年生女の初孫とは、1歳の時から近辺半径1・5km以内の公園はすべて2人で征服し尽くすという生活をして来た。ジャングルジムや小ボルダリング壁などは全身の協調性や筋力発達によいのだし、そんな公園では「足裏全体で地面を強く叩いたその瞬間に逆脚の膝を素速く前に出す」という正しい走り方や正しいサイクリング法も教えてきた。その結果と独り合点しているのだが、ずっとリレー選手だし、二重跳び125回、後ろ二重70回とかの縄跳びが得意で、僕とのサイクリングは3年の時にはもう50㎞もなどというように育っていた。

 この子がある大きな子どもスイミングに5歳の頃から入っているのだが、去年4年生の10月にはそこの30級ある進級グレード1級を卒業した。その卒業試験が100m個人メドレータイム試験になるのだが、その一発合格の記録が1分54秒67。ちなみに、4年女子の卒業タイムは2分3秒で、中学女子でも1分58秒だ。ここまでの水泳に関わって重要な点はここ。去年の9月まで、週1回1時間の教室練習以外には、週3日3時間の育成クラスとか、特別授業などは何も受けてこなかったことだ。その代わり、テスト前の週には必ず僕と「テスト対策」練習で市営プールに行った。特訓というほどのこともなく、苦手だった平泳ぎタイム試験前などが2日、あとは大体1日で済んできたのは、日頃教室に一緒に通って見学しつつ彼女の欠点を正してきたからである。
 さて、この子が去年9月から週3日各1時間の育成クラスに入り、4級に受かった3年生の時から推薦されていた選手クラスに12月に入った。ここの選手クラスというのは、小学生から高校生まで20名弱が週3回以上、各2時間通って練習し、水連の大会などにも出る、まー部活のようなもんだ。ここに入る時には、娘も僕も本当に心配した。ずっと週1時間しか泳いでこなかった子が、いきなり週6時間も泳ぎ、ついていけるだろうかと。この不安を難しく言えばこういうことになる。
『これからは内呼吸、心肺機能を鍛えること中心になるのだが、これは時間がかかり、苦労も多い。ずっと週6時間以上泳いできた子ども達を相手にして、嫌にならずに、まず追いつけるまで、続けられるだろうか』
 僕がいまでもランナーであって、心肺機能の訓練法が分かるだけに、これは本当に不安だった。何よりも時間が掛かり、練習が苦しいのである。そういう練習を、ずっと前から居る小学生相手に「ずっと後ろから追いつくまでやっていけるだろうか」という不安だった。

 さて、12月の選手コース初めの数日、長く泳ぐとどんどん他から遅れていく彼女を観ていて、希望が一つだけ見つけられた。ボードキックなど脚だけ泳ぎではなんとか追いついていけるのである。欠かさず見学していた僕は1人密かに頷いていたもの。
「連続1分230回や二重跳び、後ろ二重跳びなど縄跳び名人で、加えるにサイクリング50㎞なんかが役立たないわけはなかったということか・・・」
 さて、でも、クロールやバタフライなどは、まず手腕で泳ぐのである。そのバタフライなど腕を曲げる時の使い方は悪いし、クロールもまた腕が伸びっぱなしで水がキャッチできていないから、プルが大甘になっている・・・。

 さて、その子が半年たった今はこうなった。50mのボードキックだけなら小学生で1番の子といつも競っているし、心肺機能鍛錬目的でなのだろうが主としてやらされてきたクロールはほぼ普通並みになってきた。よって、全体的泳力を測る200m個人メドレーも、まだ少々の差が付くだろうが、当面口を酸っぱくして言ってきた平泳ぎ、背泳のストリームラインを2人特訓で正せるならば、間もなく追いつけるはずだ。今までを振り返るなら、あと半年たてば十分に・・・!

 

 この年になって、自分のスポーツ好き人生がこんなふうに役に立つなんて、思ってもみなかった。なかでもここで最も大きい喜びはこれ。彼女が僕の指導を信頼していてくれること。「バタフライは泳げないし、平泳ぎとクロール以外は、爺の泳いだところ観たこと無いよね」「水泳なんてね、力学という理科の勉強の応用。頭を使いつつ上手な子を観察していればいくらでも指導できるよ」などと言いあいながらなのだ。教室の帰りに車のなかで「今度の日曜日、ずっと課題だった平泳ぎの脚を開かないように直しに行こうよ」などと彼女の方から言い出し、僕も喜んで市営プールに通うのである。バタフライの腕、バックの蹴り下ろし方、フリーとバックのストリームラインを崩さないように腕と脚とのタイミング修正、などなどまだまだ当面直さねばならない2人の課題は一杯だ。それもこれもすべて、先ず、いろんなスポーツ鍛えてきた僕の体が動けるからのこと。初老期以降は有酸素運動、大学時代からのサイクリングと59歳から始めたランニング様々なのである。

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何度でも、安倍氏「反日」発言は誤り   文科系

2021年07月06日 08時23分23秒 | 国内政治・経済・社会問題

 民主主義(国家制度)については、人類史上最初にこれを生み出した国の20世紀の首相・チャーチルの有名な言葉がある。因みにこの国、イギリスは戦後、世界に持っていた大半の植民地を手放すことによって、「トゥキディデスの罠」「超大国の悪足掻き」を民主主義的に避けて見せた珍しい世界史例をも作っている。こうせざるをえない国際的諸条件が当時あったにせよ、ゴルバチョフ・ソ連の「冷戦は負けた」と国際的な悪足掻き大過を作らず大国から降りた例(連邦解体にも足掻かなかった)とともに、国際民主主義の名において評価すべきものだと思う。
 チャーチルの誰でも知っている有名な言葉はこういうものだ。
「民主主義は最悪の制度だ。が、(人類国家制度史上で)これよりましな制度は無かった」
 この意味は、こういうことだろう。選挙に基づく民主主義国家は衆愚政治になったり、時には独裁制国家になったりもするが、これは国民の質次第。でも、国民が決めた選挙という道をとるしかないのである、と。

 ところが、大マスコミ、ラジオやテレビが生まれてからは、ある為政者達がその国民を大きくマスコミ操作できるようになった。ヒトラーも東條も、ラジオの広がりによって生まれたこのマスコミ操作を通さないでは生まれなかった政権であると言われてきた。この「操作」、この大小はどこで分かるか。その答えがこれである。それが「反対派への攻撃、暴力」であって、その出発点が主権者国民の一部を為政者がヘイトし始め、やがてこれを煽り始めること。国の主権者・国民の公僕である政権がその国民を一部でもヘイトすることは、例えどれだけ選挙で勝った政権でも許されることではない。これは、民主主義国家というものの基本(理解)に関わってくる問題である。

 最後に、民主主義(理解)に関わって、安倍「反日」言動を否定している、こんな有名な格言もある。
「私は貴方の意見には反対だ。が、貴方が発言する権利は、命を賭けても守りたい」
  こういう思考、態度が少しでもあれば、国会で嘘や誤魔化し(例えば、まともに答弁しないで、延々とした関連発言で答弁時間を潰してしまう)を連発したり、野党の発言権を抑えたりはしないものだろう。こういう態度と「反日」発言とは、民主主義を捨てて権力志向だけに傾いた政権の特徴だと思う。国会でまともな議論を投げ捨てているという意味において。

 

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為政者の「反日」は、誤りである   文科系

2021年07月05日 07時18分54秒 | 国内政治・経済・社会問題

 安倍前首相は、五輪反対者は「五輪に不快感」を持った「反日」であるなどと語られた。ちなみに、戦前に非国民、反日という言葉が存在したのは、天皇主権国家だったからだ。大日本帝国憲法法制上では国民という言葉はなく臣民という言葉だけが使われていたのだから、天皇制反対は即非国民となっていく。
 ところが、戦後は国民主権国家になった。国家とは何よりも先ずその国民のことであって、国民すべてが公僕である安倍の主人でもあり、その一部にでも「反日」などという言葉を持ち出すことなど、その国家原理的にありえない。自分が選挙に勝ったから、つまり国民の四分の一程度の支持があったからこれが可能だとして、「吾らこそは国民、反対者は非国民」と振る舞えるなどと錯覚しているのだろうが、「反対者も国の主人公である」ということを忘れた、誤りである。為政者が率先してある国民をヘイトして、自分の支持者と分断する音頭をとったような国は、民主主義国でなく全体主義国になっていったのではなかったか。自分のある意見に反対する国民を「反日」などと吹聴してまわる為政者は、そのこと自身にすでに独裁制志向が含まれていると識るべきである。ちなみに、安倍のこの発言は、民主主義の極意を示してきた有名な政治的教養、この格言への完全な無理解を示している。

『私は貴方の意見には反対である。だが、貴方の発言権は命を賭けても守りたい』

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俄然得点王候補、マリノス前田大然  文科系

2021年07月04日 16時25分16秒 | スポーツ

 前田大然のスプリントが有名になってきて、彼のことをあらためて調べてみたら、こんな数字が載っている。
『50mを5.8秒で走る俊足。2019年のJ1第2節大分トリニータ戦では53回、 2021年4月6日のJ1第8節セレッソ大阪戦では計測開始史上最多となる62回のスプリントを記録した』

  このウィキペディアにあった内容がどんな意味を持ち、どれほど凄いことなのかを書いてみたい。
  規定の「スプリント」とは、100mを15秒以内で走るスピードを1秒以上続けたら1回とかぞえるもの。これが1ゲーム50回半ばの例では岡崎慎司を思い出すが、60回を超えるなどは聞いた事が無い。ひょっとして、レスターのプレミア奇跡の優勝とロシアW杯フランス優勝との立役者にして現在チェルシーに居るエンゴロ・カンテができるのかななどと思ったりする。なんせ、ちょっと良い選手で1ゲームに30回というところだろう。ただ走るのではなく、ダッシュは脚に来るのである。

 こういうスプリント回数が多くない選手はこんな事になる。攻撃選手なら守備にスプリントが使えず、守備の選手なら攻撃に絡みにくい。前半に走ってしまったら後半の大切なところで・・?などと考えていたら、前半には走りにくくなるわけで、極めて不自由だ。「身方シュートには全力でゴールに詰めよ」とは点取り術の鉄則の一つだが、スプリントが少ないFWはシュートチャンスもつかみにくいわけだ。逆に、これが60回などと、他の走れる選手の倍以上になる前田は、他FWの倍もシュートチャンスに絡んでいくことになる。

 現在23歳の前田大然。得点ランク5位、首位とは4点の差があるが、 自ら得点チャンスを作り出せるこのずば抜けたスプリント力をどこでどう使うかを磨いている真っ最中だろうし、得点王も夢ではないと観る。

  こんな事を意識してマリノスのゲームを観ると、まー守備にも攻撃にも、あっちにもこっちにも、走ること走ること! それも速い速い、流石50m5.8秒! こんなに詰めが速いと、相手を慌てさせミスも多くさせられるだろうし、得点もどんどん増えていきそうだ。技術の小泉佳穂(浦和)、スプリントの前田大然。いずれもよーく観ているとサッカーが面白くなるという、そんな観せる選手です。 

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安倍氏の「反日」は政治教養、知性の欠如   文科系

2021年07月04日 00時44分59秒 | 国内政治・経済・社会問題

 毎日新聞がニュースにした安倍談話よれば、五輪反対の人々は「反日」なのだそうだ。その談話を紹介して、常識に基づく批判をしてみたい。

『 安倍前首相「反日的な人が五輪開催に強く反対」 月刊誌の対談に 7/3(土)

 安倍晋三前首相は発売中の月刊誌「Hanada」で、東京オリンピック・パラリンピックについて、「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」と批判した。具体的には共産党や5月の社説で中止を求めた朝日新聞を挙げた。
 安倍氏は五輪の意義について、「(日本人選手のメダル獲得などの)感動を共有することは日本人同士の絆を確かめ合うことになる」「自由と民主主義を奉じる日本がオリンピックを成功させることは歴史的な意味があり、日本にはその責任がある」と強調。五輪開催を批判する野党については「彼らは、日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか」とも述べた。(以下略)』

・五輪に反対する人々の言い分は、こういうものである。五輪によってコロナ復活、蔓延の恐れが大きいのに五輪を強行するその理由を説明せよ、と。国民の命を賭けのカタにするのはおかしいと批判しているのである。政治にとって国民の命よりも大切なものは無いはずだという意味を込めてそう語っているのである。
・こういう質問に対するに、今回安倍が語った「感動を共有して絆を確かめ合う」とか「五輪の歴史的意味と責任」などというのは、例によって全く答えにはなっていない。こういう政治の最重要事項にかかわる批判に対して、誰が見ても答弁にならない言い分を菅首相らも含めて語り続けて来たというのは、邪な意図があるからと指摘されてきた。五輪を秋の総選挙対策、その手段にしているのだなどと。
・こういうまとも至極な「今の」五輪開催批判に対して、「五輪に不快感」とか「反日的」とか、そんなレッテルがそもそもどこから出てくるのか。その言語的教養が疑問になるお人というほかはない。ちなみに、ある国民が「日本は嫌い」と語ってさえ、公僕のあなたを税金で雇い、あなたが奉仕するべきとされている主権者であることには変わりはなく、「非国民」呼ばわりするなどは問題外である。国民の一部を憎しみの対象のように語る政治家の言動は、全体主義と語られてきた当のものである。

 政治家には、主権者、国民の一部をヘイトする発言権利などないはずなのだが・・・。

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麻生財務相の暴言、その本質  文科系

2021年07月03日 05時34分12秒 | 国内政治・経済・社会問題

  「赤木ファイル」について、またまた麻生財務相の暴言が続いている。こういう彼の言動については、6月28日エントリーに「女性自身」の記事から、こういう文章を紹介した。

『(2019年)12月10日に行われた会見の冒頭で、幹事社を務める東京新聞の男性記者が「政府が5日に決定した経済対策」について麻生氏へ質問。基金の活用について麻生氏の見解を求めた。
すると麻生氏は訝しげな表情で「何新聞だっけ?」と尋ね、「東京(新聞)です」と答えた記者に対して政府が発表した資料のなかに基金という言葉が使われていないことを指摘。「ブリーフィングのなかでは基金のような……」と口ごもった記者に対して、麻生氏は「あなたの言い方は気をつけなよ。これ、テレビに映ってるんだから。基金って言ったろ?」と質問を遮って注意する。
最終的に記者が発表のなかで基金という言葉が使われていないことを認めると「基金という言葉は対策のなかには使われていないよね。まずそれだけはっきりしようね」と発言。続けて記者に「返事は?」と同意を求め、声が小さかった記者に対して「マイク入ってないけど。大きな声で」と詰め寄っていた。

 このほかにも、寡婦控除制度について質問した女性記者に対しては「ん!?」と顔をしかめて大きな声で聞き返し、「長い話ですな。あなたの生まれる前から(議論を)やっています」と回答。また、麻生氏が『文藝春秋』1月号のインタビューで安倍晋三首相(65)について「憲法改正をやるなら自民党総裁を四選するべきだ」という趣旨の発言をしたことについての見解を別の記者が質問。すると、麻生氏は記者に「憲法改正をされるんでしょ!? 聞いてんだよ、俺が」と語気を強めながら質問返しをする一幕も。麻生氏と記者の間には終始緊張感が流れながら、会見は終了した。』


 ところで、一を聞いて十を知るという言葉があるが、逆を言えば「一を語って、十を語っている」という言葉もある。記者達への麻生のこの粗暴な言動はまさにそういうものであって、ここで語られた十はこういうものだろう。『主権者に対する公僕という意識の欠片も無い粗暴さを示して、日頃どんな仕事をやっているというのか!』

 彼を税金で雇っているのは国民である。国民のための仕事をするために。これに対して彼がやっているのは、国民の代表でもあるマスコミの質問に答えずに、上から目線で文句を付け、お説教している。国民を上から支配するような言動、態度ではないか。ちなみに、安倍の「こんな人たち」発言も有名だが、自分らに反対するかとも見える国民にこのように上から目線で感情的に物を言う態度は、反対派を押さえつける全体主義思考、政治にも繋がっていくものだ。朝日新聞に対する安倍の言動などにも常に、こういう傾向が見られる。

 反対派国民も国家や自分ら公僕のご主人だということを忘れているのだろう。四分の一程度の多数派国民に選ばれたのだからと言って、許される態度ではない。

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ACL川崎優勝、今年こそ!  文科系

2021年07月02日 16時01分04秒 | スポーツ

 日本サッカー界が、2010年代後半以降やっと本気になって取り組み始めたのが、アジアチャンピオンズリーグ戦、略称ACL。日本勢が今戦っているのは、その東アジア大会。ここの勝者が西アジア勝者と戦い、勝ったアジア・チャンピオン・クラブが、12月の世界クラブカップ、クラブW杯に出場する。

 今年の日本勢は近年珍しいほどの好調で、名古屋、川崎、セレッソ大阪がそれぞれのグループで首位に立っていて、ガンバも2位だ。この中でも、名古屋と川崎は全勝で、勝ち点をひとつも落としていない。ただ、川崎は2戦して2勝だが、名古屋は4戦4勝である。ちなみにそれぞれの得失点は、名古屋が11の0で、川崎10の2と、いずれもお見事と言う他はない。

 さて、今後の見通しであるが、何よりも今年こそ川崎が勝つと、言いたい。「日本で無双の川崎が、ACLで全く勝てない不思議」。これは去年まで、年々強く言われつくしてきた言葉だが、その訳は当事者には案外分かりきっているはずだ。昔のイギリスのようにフェアに戦いすぎて、「国際戦の過激、狡猾」に敗れてきたのだ。ただし、日本勢全体として、08年ガンバ優勝の後、17年浦和優勝までは全く勝てなかったという歴史もある。この時期も含めて川崎はなんせ、何度出ても、ベスト8止まり(07年、09年、17年)だった。2017年などは特に、準々決勝で浦和と当たって激闘、それも第1戦3対1を第2戦1対4で落とした。この年はこの浦和がそのまま勝ち進んで優勝したのだから、川崎には大きすぎる悔いが残ったはずだ。ちなみに、その後の戦績は、18年は鹿島の優勝、19年は浦和準優勝、20年優勝は韓国の蔚山現代となっている。つまり、日本勢がおよそ10年間のACL停滞から復活したのが17年なのだが、川崎のACL苦手はずっと続いてきたままなのである。

 さて、川崎と名古屋がこのまま勝ち進む公算は大きいと思う。得失点差などを観ても、両チームとも普段の戦いができて勝ってきているからだ。すると、ラウンド8か4辺りで川崎・名古屋の唯一戦勝負になって、これは川崎の勝ち。名古屋はすでに「川崎苦手」が植え付けられているはずだから。というよりも、川崎が勝った方が、今年こそ優勝という可能性が高いと、これが僕の願望である。なんせ、今の川崎はJリーグ始まって以来の強豪、全盛期ジュビロ磐田に匹敵する世界レベルチームだと理解している。ちなみにこの磐田はACLにおいても、99年優勝、続く2年間を準優勝という記録を残している。このACL決勝進出記録は、07年に浦和が優勝するまでは磐田だけが持っていたものである。

 

 川崎の選手諸君、ACL川崎悲願の優勝というこの大輪の花輪を、川崎をここまでのチームにしたとも言える中村憲剛氏の昨年度引退に是非、是非添えて、彼を泣かせてほしいものだ。

 

 

 

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米傀儡アフガン政府滅亡の始まりに思う・・・  文科系

2021年07月01日 00時04分47秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 昨日の「マスコミに載らない海外記事」サイトに、標記内容の記事が載った。その題名は『アフガニスタン戦争で敗北したのに、依然足場を残しておこうとするアメリカ』というもので、この長文を要約すれば以下のようなもの。なお、2003年に始まったアフガン戦争は、ベトナム戦争を超えて米軍史上最長戦争という記録を作ったもの。9・11とビン・ラディン由来のアメリカの名誉をかけたこの戦争が、遂に以下のように歴史的敗北の内に終わるのは、今まことに感慨深いものがある。
 
 約束通り、米軍史上最長の戦争からこの秋、米軍が引き上げることになる。この流れの中ですでにもう、タリバンによる地方政府制圧どんどん進んでいるのだ。
『アフガニスタンは約400の地区がある。タリバンは既に地方の50%以上を支配して長いが、通常各地区中心の掌握は控えていた。それが今変化している。今年5月1日から6月14日の間にタリバンはアフガニスタンの34地区支配を掌握した。先週彼らは、更に一ダースの地区、日曜日だけで、四地区を掌握した』

『タリバンが使っている戦術は、ほとんど一貫している。彼らは、まず地区センター周囲の検問所と小さいとりでを攻撃し、それから政府軍と警察の主なとりでを包囲する。部族の長老が送り込まれ、降伏するようにというタリバンの要求を伝える。タリバンはその際誰も傷つけないと約束する。彼らは兵士に、武装解除し、名前を登録するよう頼むだけだ。タリバンは故郷に帰るのに十分な金を彼らに与える』

『 解放される可能性のない、種々の地区センターで協力を拒む人々は、最後まで戦うのではなく、諦める傾向がある。毎日何百人もの兵士が降伏し、タリバンに歓迎される。彼らはタリバンが次の作戦で使える膨大な量の武器やトラックと弾薬を渡すのだ。』

『 CIAは、アフガニスタンに隣接する国々にドローン基地を置いて、アフガニスタンでアルカイダと戦って、麻薬密輸ビジネスを続けようとした。パキスタンと交渉が行われたが、パキスタンのイムラン・カーン首相は公式に計画を拒絶した。・・・・カーン大統領は、常にパキスタンを、そこから作戦を始動する基地として使うアメリカに反対で、彼のコメントはパキスタン官僚による類似の発言に続くものだ。・・・ この姿勢は、#AbsolutelyNotという言葉で、パキスタンで多くの称賛を勝ち取った。』

 このアフガンの他にも、アメリカは中東でイラン、シリアという難問をまだまだ抱え続けたままである。そしてこの中東以上に重要な世界戦略として、米中冷戦を正面に据え直してしまった。「滅び行く大国は、手を広げすぎてそうなっていくもの」とは、ツキディデスの罠の有名な教えだ。その「広げすぎ」が次々と失敗して、国が坂道を加速度的に転げ落ちていくということだろう。唯一の「価値ある米生命線」と言われ続けてきたGAFAバブル(「時価総額??」がドイツGDPをとっくに超えたのだそうだ)も、同類のテスラ株時価総額(トヨタの3倍だったかな? そんな実態はどこにもないのに??)や古くはサブプライム証券を観れば分かるように、実態の乏しいまさに「信用」バブル。このアメリカ(政経理論)に従ってきたからこそできてしまった日本官製バブルも何の実態もないものだからこそ、物が売れずに2%目標は永遠の彼方、給料は上がらず、日本国の国民一人当たりGDPも世界33位にまで落ちてきたのだ。

 

 世界史は今転機にあるということだろう。ただ、過去と違って、こういう転機の次を提起した理論が見えにくい。ピケティ、斉藤幸平はいずれも「現代の資本論」を説いているのだが、「暴力的供給サイド経済への反省から、需要サイド経済へ」を国連で話し合っていくしか道はないはずだ。いやしくも民主主義を標榜するならば、米中戦争などやっている暇など到底無いはずである。 

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