たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

今日は日曜日

2016年05月29日 19時13分04秒 | 日記
 今日は日曜日。『ブラックメリーポピンズ』東京公演千穐楽を観劇してきました。といっても観劇日記らしくものを書くことはできそうにありません。

 明日はまた出勤なのだと思うとゾッ。なんとなく気持ちが十分に休みモードになれないまま、疲れを背負ったまま電車に乗って都心に出るのはやはり辛かったです。外は暑くても冷房が入る電車内や劇場内はわたしには寒いので何を着ていいやらわからず結果すっごいダサい格好に・・・。まあいつものことですけどね。最寄駅から電車に乗った時パンツのポッケに入れた携帯電話を少しみたあとポッケに戻しました。浅いポッケでちゃんと携帯がおさまっていなかったようです。乗換駅でポッケからすべり落ちて座席におきっぱになったのに全く気付かないまま電車を降りました。乗ってきた若い男性が気が付いて、「誰か携帯忘れていますよ」を大きな声を出してくださったので事なきを得ました。疲れているときはほんとにあぶない、あぶない。駅とかATMとか人の忘れものに気が付くと声をかけたり電話をすべきところに電話したりとかやってきているのでこういう時お返しがくるのかな、なんて・・・。お互いさまでもちつもたれつですね。

 一路さん目当てでチケットを取った舞台。二年前の七月にも同じ場所で上演されたのを観劇しました。ブログには全く書かなかったみたいですね、わたし。10年以上働いた会社を相手に、使い捨てにしたことに対する損害賠償を求めたら労働紛争となってしまい数か月が経過した頃。その先の成り行きが全く読めず、経験したことがないことの連続で心身共に消耗しきり、頭の中はパンク。体重は38キロを切ろうとしていた頃でした。左足の股関節を痛めてしまっていたので三階席まで階段を昇っていくのが辛く、足をひきずっていたら係員が特別にエレベーターに案内してくれたことを思い出しました。基本的には帝国劇場のような大きな空間で、おおがかりなエンターテインメントに徹した舞台を観るのが好きですが、こじんまりとした劇場も時にはありかな。

 韓国発の心理スリラーミュージカル。話の展開はなかなかに込み入っていて、たとえばアガサ・クリスティを短編小説を読んでいるようなもの。出演者はたった五人で、一路さんのメリーをのぞく四人はでずっぱり。生オケはたった三人。血のつながらない兄弟役の四人は大人になった現在と12年前の子供時代を同じ舞台装置、同じ衣装のままで演じるので大変だろうと思いますが、見事に演じ分けているのでわかりやすかったです。子供時代の幸せだった頃、飛んだり跳ねたりするのはかなりエネルギーを要ると思いますが、小西さんのハンス、良知さんのヨナス、上山さんのヘルマン、二年前よりパワーアップ。千穐楽まできたこともあってか、ちょっと声かれていましたがそれぞれのキャラクターの個性がより伝わってきました。良知さんの不安神経症にとりつかれている現在の演技は今回も目が離せませんでした。アンナは二年前の音月桂さんから中川翔子さんへバトンタッチ。アンナらしい可愛らしさを存分に発揮されていたと思います。初舞台だそうで歌はのびしろに期待したいところ。

 客層はわたしには不思議な感じでした。二年前はアンナが宝塚出身の音月さんだったし、一路さんも出演しているし、宝塚時代から観てきている人たちが多いのかなという雰囲気でしたが今回は中川翔子さんのファンが多かったのかな・・・?。アンナのコスプレの人がいたりで一路さんを観たことない人も多いのかなっていう空気のように感じました。終演後出口で待っていた大勢の人たちは誰を待っていたのか。行き慣れた日比谷界隈とは勝手が違うし遠いので、駅まで戻るのにしばらく迷ってしまいましたがすぐに電車に乗りました。最寄駅までたどりついたあとも買い物をかんたんにすませるとお茶することもなく帰ってきました。なんだかすっかり人に疲れているので、話し声をあまり聞きたくないし、ダサい自分がふと恥ずかしいし・・・。これで明日から五日間フルなのか。曜日と昼休憩時間の体感感覚がわけわからなくなっているのできついっす。

 舞台の最後は、血のつながらない四人の兄弟がメリーと共に不幸に向き合い不幸を背負いながら生きていくことを決意するというものでした。二年前は展開についていくのに必死でそこまで味わうことができていませんでしたが深い心理劇。やみつきになると何度でも観たくなってしまうような、欧米発の舞台にはない、湿り気のような魅力ががあります。

 黒い衣装で登場する一路さんが今回も姉御みたいにかっこよくて素敵でした。一路さんの歌をもっと聴きたいなあ。大きな劇場でも聴きたいなあ。エリザベートとかもうないかな・・・。

ヤフーのニュース一覧をみるとあまりいいことないですね。なんか辛くなるようなことばかり。わたしは、つまるのか、つまらないのかよくわからない業務で疲れ果ててなにもできずです。

 写真は公式ツィッターからお借りしました。カーテンコールの時、中川翔子さんの「写真を撮らせてください」っていう声でキャストのみなさんが客席をバックに写真におさまっている様子です。