たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

久しぶりの観劇_ミュージカル『マタ・ハリ』

2018年02月03日 23時33分21秒 | ミュージカル・舞台・映画
 土曜日、部屋にいてもちっそくしそうで心が休まらず、でも断捨離は部屋でしかできないしの葛藤から久しぶりの日比谷、久しぶりの観劇でした。まずはキャトルレーヴで『ハンナのお花屋さん』のDVDとタカラヅカスペシャルのプログラムを購入、チケットがとれないので入るあてのない東京宝塚劇場を眺めながらカフェでおなかを満たすと、国際フォーラムへ。ミュージカル『マタ・ハリ』を観劇してきました。安定のフォーラム3階、C席。高いので1階と2階には縁がありません。いつも3階席。それでも十分満喫できました。生オーケストラは贅沢で素敵。フォーラムの響きがよかったと思います。ほとんどなんの前知識なく観劇しました。実在の人物マタ・ハリが第一次世界大戦の混乱の中で敵対するフランスとドイツから政治的に利用され翻弄されてスパイに仕立て上げられ最後は処刑されるというおもい内容でした。マタ・ハリの柚希礼音さん、生の舞台は初見でしたが舞台映えするし、立膝を組む姿がかっこよくって、過酷な過去を持ちながらもアルマンをまっすぐに愛する姿が素敵で、生きてきてよかったと最期は凛とした姿で天に召されていく様がベルばらのマリー・アントワネットを彷彿とさせました。マタ・ハリの想いを体現したバリダンスも素敵でした。天に召される直前、逮捕されたマタ・ハリに会いにきた和音美桜さん演じる衣装係アンナとの場面は気がついたら涙が流れていました。二人のやり取りが胸に響いてきました。鮮烈だったのは加藤和樹さんのラドゥー大佐の屈折ぶり。『レディ・ベス』の自由闊達なロビンからの振り幅が大きすぎます。どんどんミュージカル役者として進化している感。全く真逆なアルマンを日替わりで演じるなんてすごい、アルマンも観たくなりました、余裕があればですけど。アルマンを演じていた東啓介さんも素敵でした。ラドゥー大佐の部下として身辺を探るべく近づいたマタ・ハリをどのあたりから本気で愛するようになっていったのかわかりませんがまっすぐさが伝わってきて、アルマンとラドゥー大佐の対決場面は印象的でした。全体的に日本語訳の歌詞と舞台を包み込むワイルドホーンさんの楽曲が素敵でした。たぶん無理ですが楽曲配信などあればいいのにと思います。歌いこなすのはとっても難しそうですが耳に心地よく響く曲ばかり。

 去年の観劇日記もまだ書けていないのでまたゆっくりと時間をおきながら思い出していければと思います。今日のところは思い出すままに走り書きでこんな感じです。アルマンの歌のなかに、マタ・ハリと一緒に普通の人生を生きていきたい、みたいな歌詞があって、リアルに響いてきました。自分、普通に生きられること以上望むものはないとあらためて思いました。舞台との出会いは一期一会。鞄も服も買い替えないままチケット買ってます。大劇場遠征も財布には響いていますが、生きている間しか行けないしなあと思うと後悔が残りそうでね。楽しめるのはこの世にいる間だけ。そう思うと11月13日にはまた失業者になることが決定しているのになんとかなんとかと思ってしまいます。先のことはわかりませんね。舞台のように今を生きるしかないです。

 1月3日の『ポーの一族』観劇からちょうど一か月ぶりの観劇でした。生の舞台は役者さんたちのエネルギーがそのまんま伝わってきてやっぱりいいですね。でも無理なときはライブビューイングで、ということで次の観劇はライブビューイング。心のエネルギーチャージは大切・・・。

 カーテンコールの写真撮影OKなのわかってなくって、周囲の様子から急いでスマホの電源いれましたが、3階席からではこんなもんでした。しゃあない、心の引き出しにしまわれたからいいの、雰囲気だけね。