たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『スカーレット・ピンパーネル』思い出し日記(2)

2018年02月25日 22時43分23秒 | 宝塚
 というほすどのものは書けず、あらためてステージ衣装展のお写真のご紹介だけ。帝国劇場の地下をフラフラしていたら『1789~』に出演される方とすれ違いました。稽古が始まっているんですねえ。動いている、進んでいるのだと実感。それだけでエネルギーをもらえた感です。生の舞台はいいですね、やっぱり。東京宝塚劇場はチケットとれないのでライブビューイングですけど、それでも観られるだけありがたい、幸せななり・・・。

 6月のことを今頃書いているのかっていう感じですが、星組トップコンビのお披露目公演。ワイルドホーンさんの素敵な楽曲に彩られた大作ミュージカルでのスタート。12月の『ベルリン、わが愛』も地味ながら若手演出家の冒険心と心意気にあふれた素敵な作品でした。お二人の、鏡前のメイクシーンが特にお気に入り。紅ゆずるさんのあたたかい人柄に包まれているような舞台、これが今の星組なんだなあと思います。こうして衣装展の写真をみているとお二人とも背が高くって腰の位置も高くって細くって素敵、淡いピンクの衣装がお似合いでした。美男美女の素敵なカップル、作品に恵まれますようにと思います。


 もうちょっと書きたいことある感、後日書き直すかもしれませんが今日は時間切れとなってきたのでこれでおしまいです。











普通の空気をすった日曜日

2018年02月25日 18時39分03秒 | 日記
 昨夜は結局やっぱり部屋に帰ってからブログを書き直すとかできませんでした。荷物減らしは部屋でしかできないし、宝物のプログラムは部屋にあるのですが、ちっそくしそうになるばかりで休まりません。食べ物の匂いとか物音とか向かい側からくるということは自分のもいってしまうわけでいやでたまりません。斜め向かいのひきこもりのオッサンは物音にケチつけている気配なので緊張してしまいます。昨日のあたたかだった一日から一転また寒さの厳しい日曜日、でも花粉が飛び始めているせいか起きた時すっごく体がだるくって今もだるいのですが、ちっそくしそうな部屋を逃げ出してやや久しぶりの日比谷にきました。日生劇場で『ブロードウェイと銃弾』を観劇。前知識はほとんどないまま、キャストもよくわかっていないままでしたが楽しかったです。日生劇場の赤い絨毯とオペラ座の怪人が現れそうな天井、3年前13年も働いた大会社を使い捨てにされて茨の道へと踏み出し始めていた頃、『ラブ・ネバー・ダイ』を観劇したことが今もよみがえります。清史郎君とつっきーの声変わり前の美しいボーイソプラノを聴いた大切な思い出。これからは楽しいことを思い出しましょう。贅沢な劇場空間はやっぱり嬉しいです。そして普通の空気をいっぱい吸えたことがすごく嬉しいです。なんか一般的な良識人の感覚ではついていかないことがあふれかえっている毎日に自分の感覚がおかしくなりそうになっているので、こうして休日はスィッチを普通に戻すことがとっても大切なのだと実感しました。ここに来ている方々は、わたしのようにちょっと変わっている人もいるだろうけれどここに来るということは普通に暮らしている一般的な良識人ばかりのはず。客席もロビーも普通が溢れていて、おトイレに並んでいるときに聞こえてくる会話も普通で、終演後お店に入って聞こえてくる会話も普通で、普通がいっぱい、スィッチがなんとか普通に戻りました。よかった。

 舞台は平野綾ちゃんの『レディ・ベス』からのふり幅がすごくってびっくり。キュートでした。色々な声色を使い分けられるし、ダンスもできるんだとびっくり。アドリブで城田優さんが「トート」って言われる場面があり、「死にたいのか~」という一幕も。サービスたっぷりでした。背が高いので「ダイオウイカ」など言われるのはどこからアドリブなのかわかりませんがそもそもコメディ。全編笑いにあふれていました。ウッディアレン脚色。20代の頃アメリカのよき時代の映画のたくさんみていました。その空気感を思い出しました。プログラムをみると映画の楽曲がふんだんに使われていたみたいで、オリジナルキャスト版のCDなど入手するとより味わいが深くなるかな。浦井健治さんのむずかしい言葉を並べ立てる売れない脚本家っぷりもよかったです。女性アンサンブルさんたちのフラッパースタイルのダンス、男性アンサンブルさんたちのタップダンスの場面がすごかった。前田美波里さん、保坂知寿さん、愛加あゆさんもそれぞれ素敵でした。『グレート・ギャッビー』に続いてアメリカンな日生劇場の空間でした。

 終演後はチケットが取れない東京宝塚劇場に飾られているお雛様を外から眺めつつ、キャトルレーヴで『ポーの一族』の舞台写真が掲載されているル・サンクを購入。わたしこの世を旅立つ時写真たちと一緒に旅立ちたいと本気で思います。無理ですかね。この世にいる間の思い出の引き出したち。この世にいる間にしか楽しめないので楽しみます。曲本が掲載されているのですが読んでいるとほんと深い物語。これを生で観劇したことはなにものにも代え難く無理したけどやっぱり本場まで行ってよかったと思う次第。あと一か月、ライブビューイングに行けるかどうかわかりませんが、あんなに細い体で命がけでみりおさんがんばっているのだからわたしもあと一か月なんとか生き延びねばなりません。明日からまた頭がついていかないことだらけの一週間が始まります。季節の変わり目、体だるくってつらいですが舞台を心の糧に、旅の思い出を心の糧になんとか生き延びるべし。

 残念ですがいつまでも日比谷をウロウロしているわけにはいかず、ちっそくしそうな部屋に帰らなければなりません。また丸の内のイルミネーション通りを帝国劇場まで歩いてから帰ろうかな・・・。

 日比谷にいるそれだけで嬉しい日曜日でした。