たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ミュージカル『CHICAGO』宝塚OGバージョン_思い出し日記(3)

2020年03月27日 19時42分00秒 | 宝塚
(公演プログラムより)

「星奈優里;ハニャック

OGバージョンの魅力は、やはり女性のみで演じているというところに尽きると思います。これだけ“SEX”を描いている作品で、舞台上に立つのは女性のみで・・・。でも、独特な妖艶さのあるボブ・フォッシーの世界観には、ピッタリとはまるんですよね。ダンサーとしてフォッシー自身と共に仕事をしている振付のゲイリーさんの話だと、フォッシーは女性のみで『シカゴ』を上演するのが夢だったそうですよ。

 そのゲイリーさんをはじめ、今年リバイバル版のブロードウェイロングラン20周年を迎える『シカゴ』に長年携わってきた方々が、クリエイティブスタッフとして来日してくださるのは、本当に貴重な経験となっています。稽古場で彼らと共に過ごしていると、『シカゴ』が長い間愛されてきた演目である理由が分かるんですよね。皆さんが常に、作品に対して新鮮な気持ちで接しているんです。

 私が演じるのは、英語を話せないハンガー人の女囚ハニャック。ゲイリーさんいわく、「『シカゴ』の登場人物で正直なのは、エイモスとハニャックだけなんだよね」とのこと。ビリーにヴェルマ、ロキシーと、自分の欲望にまっすぐで魅力的なキャラクターたちの中、このハニャックがどうお客様に見えかを考えながら常に演じています。ちなみに、私自身が一番好きなのは、厳密にはハニャックとして演じているシーンではないんですけれど、ビリーのガールズとして羽根を持って踊る<ALL I CARE ABOUT>です!」

 宝塚100周年記念のセレブレーション宝塚以来の星奈優里さん、ハニャックとして登場されたとき声ですぐにわかりました。処刑されてしまったハニャック、嘘に嘘が重なり誰がどこまで本当のことを言っているのか最後までわからない駆け引きみたいな舞台の中で、清らかさが沁みました。星奈優里さんほんとに綺麗だと思いました。ダンス力も健在、いやさらに磨きがかかっていたかな。この方もまた永遠の妖精さん。




あと二日

2020年03月27日 19時09分04秒 | 日記
 首都圏に週末外出自粛要請が出る事態となり、これから先どうなっていくのか、感染者はさらに増えていくのか、先の見えない不安な状況に行き止まり感しかない金曜日の夜。こうして生き延びることができているだけ幸いというところまできてしまっている危機的状況なのでしょうか。よくわからずただなんとなく備蓄を意識した方がいいのかなと思ったりしてレトルト食品少し買い足しつつ防災リュックを見直さなければと思います。日本が破綻する前に世界が破綻してしまうの?わずか2カ月前まではこんなことになるなど全く予想だにしませんでした。お正月は30年間暮らした街を訪ね大好きな日比谷の東京宝塚劇場で宙組を観劇し、国立西洋美術館でハプスブルク展を楽しみ、また必ず戻ってこようと心に誓ったのが今はすごく遠い日の夢のことのようです。日常だった日々が幻想のようです。帰ってこなければよかったと涙ぽたぽた。

 水曜日の夜、4時間半ほどの睡眠。あさがた寒いで目がさめたあとまた眠れず体がつらすぎたので最後の有給休暇を使おうと携帯アラームをとめて、弟が出勤した音をきいたあとあとまたゆるゆると眠りようやく7時間余りの睡眠を確保。10時半前に就労場所に電話を入れて最後の有給休暇を使いました。あと二日。もう眠れなくても具合悪くても出勤するしかありません。ここまできても長い一日。だるいといえばだるい、最後の締め日は終わったし、交通費を返さなければいけない事態にはもうならないのでどっちでもいいといえばどっちでもいい。人事異動が出たみたいでこれまた怒りと不満と憎しみ、敵同士みたいなストレスの吐き出しっぷりがすごくて、ことばが汚すぎて耐えがたい。お隣同士仲良くお喋りして、いなくなるなら仕事教えてくださいねー、いいよー、とかやっているのにいないとき悪口、こわいこわい、今日も背筋がこおる思いでした。態度の悪い職員から書類ほうりなげるように置かれるとかふてくされるとかどうでも、どっちでもいい。勉強できた人たちがいい会社に入るかそうでなければこの道かでたぶん来ているからこうなっているのかなあ。どうなっているの、どういうレベルなのと思うことが多すぎてもうこりごり。希望のなさに心が折れまくり。また無職、無収入、家にいたら電気もガスも水道も使ってしまうからいてはいけないのに居場所はないし、断捨離は家にいないとできないのでいるしかない。どこに希望を見出していけばいいのか今はわからない。ただただコロナの終息を祈るのみ。

 宙組『フライングサパ』のライブビューイング、当落のお知らせ延長メールが昨日ピアから配信されてまた気持ちが落ちてしまいました。自粛要請期限の12日だから劇団は事態をみながら延期しようとしているのかな。千穐楽ではなく日曜日にあわせてのライブビューイング、まだ希望の余地は残っていると思いたい。宙組ようやくの制作発表会だったし、ウエクミ先生の脚本・演出、そしておそらく真風さん、まどかちゃん、キキちゃんのトライアングルは遠からず終わっていく。幻になってしまうのはあまりにもつらい。一生懸命にお稽古しているだろうから、自分がライブビューイング観劇できるかどうかはおいといて、いやできれば観劇したいですが、とにかく一回でもいいので舞台に立てるようにと祈るばかりです。

 やっと幕があがった東宝もホリプロも中止の決断をせざるを得なくなりました。劇団四季も首都圏だけは中止。役者だけで舞台はできない。また舞台を開ける時に、オケメンバーとか照明さんとか衣装さんとか舞台を支えてくれている人たちもちゃんと戻ってきて舞台を開けられるようにと祈るばかりです。ああ、心の糧が、心の糧が・・・。

 またShow Must Go On !の祈りを込めて観劇の想い出を綴っていこうと思います。