たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

明日海エドガー再び

2021年01月11日 22時05分24秒 | ミュージカル・舞台・映画
 ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』、無事に梅田の地で初日の幕が降りたようです。いかれた方々の感想を読んでいるだけで胸がいっぱいになりました。カーテンコールには小池修一郎先生も登場して、初日ならではのトラブルについて謝罪されたとか。イケコ演出の舞台が上演されるのは実に1年ぶり、東宝20周年『エリザベート』も『ニュージーズ』も『るろうに剣心』もとんだので、雪組のワンス以来のこと。みりおちゃんエドガーは3年の時を経ているとは思えない、明日海りおエドガーだったとか。リアル男子との共演、すごく不思議な感じですが、アラン役の千葉雄大くんが初ミュージカルで緊張しながらも歌がうまかったとか、ポーツネル男爵の小西寮生さん、宝塚OGの美に囲まれて存在できる華で知っていますが歌もすごくうまかったとか、大老ポーの福井晶一さんもバルジャンばりに歌がうますぎたとか、うれしいですね。涼風真世さんの老ハンナとブラヴァツキーの演じ分けが見事だったとか、メリーベルの綺咲愛里ちゃんは可愛いという芸をさらにきわめてきたとか、夢咲ねねちゃんシーラはすごく綺麗で、あーちゃんとねねちゃんと二人の、数々の美しいドレスの着こなしはさすがだとか。

 関西圏も13日に緊急事態宣言を発令予定とのニュース。それが経済的にゆきづまる人をさらにどれだけ増やすことになるかを見据えた上での覚悟の判断なのかわたしにはわからない。観劇を断念した方、予定どおり観劇する方、どちらも間違っていない、責め合うことではない。行かれる方は3時間夢の世界にひたって楽しんでほしい。無事に公演が続いていくことを祈るばかりです。

 3年前、明日海エドガーに会うために初めて宝塚大劇場に遠征しました。寒かったですが幸せでした。この世にいる間に再びエドガー降臨なんて、それだけで夢のようです。みりおちゃん、ほっそい体で退団後さらに精神的にたくましくなったのかな。

 明日の朝さらにごっかん、雨はできるなら夜の間にふってほしい。わずかな積雪でも凍るとものすごい坂なのできびしい、どのことばを信じればいいのかは不確かでも明日の朝も明後日の朝もバスに体を乗せなければお給料は入ってこないという事実だけはたしか。出勤しなければならないということになにも変わりはない。心と脳みそがすごく疲れるのでよりどころとなる時間を奪わないでほしい、それだけです。


シアターコクーン芸術監督からのメッセージ

2021年01月11日 13時08分16秒 | 気になるニュースあれこれ
Bunkamuraシアターコクーン芸術監督;松尾スズキ氏からの新春メッセージ
(東急東横線の駅で配布されているフリーペーパーより)

「世界はいまだに非常事態が続いています。政府は非常事態こそ出していませんが、エンタテイメントに関わる人間の心の中では常にサイレンが鳴り響いています。経済と安全のバランスという言葉が政府関係者からよく出ますが、芸術監督としてのわたしの頭の中でも常にその言葉は渦を巻いています。パフォーマーたちも生きていかなければならない。しかし、パフォーマーすると、それこそ私が2020年の夏WOWWOWで企画した『アクリル演劇』みたいに演者の三方をアクリルで囲むぐらいの配慮がなければ安全は保てない。そしてなによりお客様の安全が重要です。最上級の安全を望むなら外に出ないということになりますが、それでは、寂しすぎる。そして、寂しさも精神衛生上かなり危険、というパラドックスの中に我々はいるのではないでしょうか。

 今現在(2020年12月1日)も、大阪公演の関係者で体調不良者が出て、検査のため二公演を休演している中で、この原稿を書いています。自分の作品が公演中止になるのは演劇人生初めてのことです。演者たち、そして劇場に着いて中止を知らされたお客様たちの無念を思うと手汗が止まりません。ただ調子を崩しただけで、膨らむ不安と疑心暗鬼、それが、一番の非常事態なのだと身にしみています。

 この苦境を乗り越えた暁に、私や演者やスタッフが未知の成長をしていることを信じて、今は、正しく舞台の幕が開き、大声で皆が笑える日がくることを強く願っております。」


 何を信じればいいのかわかりませんが、上垣聡先生がブログに紹介されている東京慈恵会医科大学病院の先生からの提言、参考になりました。コロナで高齢者が亡くなるよりも現役世代が自殺によって命を落とすことの方がはるかに多くなっているそうです。自死遺族の声によって平成18年に自殺対策基本法が制定されたことを忘れないでほしい。

「日本で新型コロナで死亡した約 3500 名の平均寿命は約 80 歳である一方、急増している自殺者のそれは 40 歳代であること、さらに自殺者数は新型コロナ死者数の 5-6 倍もある事は念頭におくべきであろう。」

「現在、メディアで盛んに医療崩壊が叫ばれているが、新型コロナ重症者が一部の病院に集中し、その病院の声ばかりが報道されているためのバイアスがかかっている。」

「人口当たりのベッド数が世界一の日本で、しかも日本に比べて人口当たり数十倍の患者数が発生している欧米でも医療崩壊を起こしていない中、日本で医療崩壊が叫ばれるのは適切な対応をとってこなかった何よりの証拠である。」

「新型コロナは日本人にとっては経済を停止・破綻させ、自殺者増を招く非常事態宣言を度々発出するほど怖いものではない。少なくともそうした私権制限を伴う措置をとる前に国民にそれを啓蒙し、実害のない「新規陽性者数」「過去最多」に一喜一憂せず、経済的に新型コロナ対応の私立・民間病院を援助・インセンティバイズし、政治主導で新型コロナ体制強化を命じる事が出来る公的病院を最大限活用し、第2類感染症指定の運用を柔軟にすることで医療崩壊を防ぐべきである。」

https://ameblo.jp/saty0221/entry-12649309203.html