たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『アナスタシア』-東京宝塚劇場公演

2021年01月20日 22時53分50秒 | 宝塚
2020年12月14日 
宙組『アナスタシア』宝塚大劇場千穐楽LV
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/4e4413716dee2a9e11c55250942d0207

 宙組『アナスタシア』、劇場という空間での出会いは格別でした。空っぽのオーケストラボックスの指揮台には生徒さんたちに向かって一生懸命にタクトをふる御崎恵先生の姿がありました。ライブビューイングではわかりませんでしたが、生徒さんが花道からせりあがってきて歌うときにはその方向に向けてタクトを振っていらっしゃいました。今までそんなに意識したことなかったですが、宝塚にかぎらず生演奏の舞台では、キャストのみなさん、客席にはそうとわからないようにしながらタクトをたよりにオーケストラと呼吸をあわせているんですね。花道にせり上がりがあるのは、わたしが知るかぎりでは宝塚だけだとうことにも今さら気づきました。

 ディズニーと宝塚がコレボレーションしたようなおとぎ話の美しい世界。一幕はサンクトペテルブルクの街並み、凍てついた冬の川面の流れ、二幕はパリの街並みなど、映像が美しくて、舞台装置と相俟ってほんとうにその中にいるような臨場感たっぷり。盆周りとせり上がりを存分に生かした演出、耳にやさしく心地いいメロディーライン、そしてコーラスの美しさ、すべての歌詞がききとりやすく、きれいに伝わってきました。メインキャスト以外は役柄が少ないので下級生から上級生まで何役もこなしていて、どこにどんなキャラクターで登場しているかをみるのも楽しみのひとつ。電車の中でプログラムを確認してから観劇しましたが、全部追い切るには目が足りなさ過ぎました。

 全体が見渡せる2階席、観劇を断念せざるを得なかった方々の赤いシート、銀橋の生徒さんたちからみえていたと思いますが、宙組、元気いっぱいでした。せめて応援しています、こんな素晴らしい舞台をありがとうという気持ちを込めて拍手しました。「白鳥の湖」のバレエのシーン、圧巻、潤花ちゃんバレリーナでした。優希しおんくんのロックバルト、亜音有星くんのジークフリートも素晴らしく、舞台も舞台をみているディミトリ、アーニャ、アーニャをみているグレブ、マリア皇太后、リリーもみたいから忙しかったです。

 アーニャに、自分はこわい人ではない、こんな冗談を言ったりもするという場面のグレブのアドリブ、ごめんなさい表現できる言葉がおばさんにはわからないのが残念すぎます。右手で四角を切っていたのは何かの真似?このあと歌う「ネヴァ河の流れ」、アーニャに対して歌っているんですね。一幕の終わりのグレブ、パリへ行きアーニャがアナスタシアなら撃てと命じられ銃を渡されますが、グレブは一目で惹かれたアーニャを守るためにパリへ向かおうとしていました。これだけでもまだまだ語りたい気持ちです。

 ディミトリ、アーニャ、ウラドのデコボコ三人組がパリをめざして乗り込んだ列車の場面、盆周りをうまく使って、列車の中と列車の中から窓の外をのぞいているところとが交互になってテンポもよく楽しい展開。背景の景色の移り変わりの映像も素敵でした。

 マリア皇太后とグレブによって、おとぎ話はこれでおしまい、アナスタシアはいなかったと本の表紙が閉じられ、Fin、ディミトリもまじった皇帝一家のモノクロ写真を撮影する音で幕という終わり方も素敵。ディミトリもまたおとぎ話の中の住人だったという美しい余韻が残りましたい。いつまでもひたっていたい心地よさ。何回でもみたくなります。この楽しさを語るには時間が足りなさすぎます。とにかく美しくて楽しい舞台。千穐楽まで無事に公演できることをただただ祈っています。これがもし、とかほんとうにもったいない。わたしあと2回チケットあります。

 お昼の休憩気がついたら1時半すぎになってしまったし、涙流しながらのつらい一日でね、楽しい時間の思い出が心の引き出しにあるからなんとか生き延びていることがきている毎日、たまきちがライブ配信でも言ってくれた「わたしたちはみなさんの夢であり希望でありたい、みなさんを照らす光でありたい」が沁みます。劇場にはまだ夢と希望があるから、こんな時こそ劇場の灯りよ、消えないでほしい、消えませんように・・・。

 今日はキキちゃんのお誕生日なんですね、東京宝塚劇場、大いに盛り上がったようです。キキちゃん、おめでとう!

 一幕始まる前の映像の動画、すごく綺麗ですがブログへのアップの仕方がわからず・・・。







ミュージック・ゴシック『ポーの一族』-「3年の時を経て、エドガーが蘇った」

2021年01月20日 21時47分06秒 | ミュージカル・舞台・映画
2021年1月19日、エントレより
「3年の時を経て、エドガーが蘇った。明日海りお主演、ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』観劇レビュー」
http://entre-news.jp/2021/01/69658.html

 2021年1月19日(火)、東京宝塚劇場にみりおちゃんエドガーと千葉雄大くんアラン、いました。

 2018年3月25日(日)花組『ポーの一族』東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング、ブログを読み返すとわたし、虚脱感とさみしさで抜け殻状態。みりおちゃんも、長い公演を無事にやりとげた安堵感と共にエドガーをひとりぼっちにさせてしまうのがさみしいみたいなことをカーテンコールで話していたと思います。もしかしたらみりおちゃん自身が誰よりもエドガーと再会できたことがうれしいのかも・・・。

 東京国際フォーラムまで少し足をのばしてみましたが、Cホールの入口に『ポーの一族』のポスターはありませんでした。花組が千穐楽でしたね。このあとみりおちゃんエドガーが公演するのかと思うと縁なんだあと胸があつくなるものがありました。