2023年5月25日(木)東京宝塚劇場13時30分~、阪急交通社貸切公演
誰かのキャンセルがこぼれ落ちてきました。友の会は当選できなかったのでこの一回きり。配信ではなかなかわからない全体が見渡せる2階B席。だるいし、足の痺れと痛みが辛いですが杖を使いながらなんとか往復、まかキキ最後の挨拶を無事に見届けることができました。
芝居中のアドリブは、優希しおんくん率いる訓練中のネオ・ロマノフの兵士たちがトラピダンス。武器庫でずんちゃんが「移動は阪急交通社で~」
宙組トップスター真風涼帆さん、阪急交通社トラピックス俱楽部イメージキャラクター芹香斗亜さん、二人による終演後の挨拶もこれが最後。公演は6月11日まで続きますが一気にサヨナラモード。キキちゃんが話しては「ねっ」「ねっ」、真風さんが話しては「ねっ」「ねっ」、なんども顔を見合わせて頷きあっていました。キキちゃんが声つまらせているようにみえたのは泣き真似してただけ?真風さんも感極まっているようにみえて、きっとご本人たちがいちばんさみしいのでしょう。
キキちゃん、こうして二人で挨拶するのも最後になってしまいました。この挨拶で生まれた名言を胸にこれからもつとめていきたいと思いますと。次から一人で最後にあのポーズ(トラピポーズ)がやれるだろうかとキキちゃんを心配する真風さん。阪急交通社様と阪急交通社トラピックス俱楽部イメージキャラクター芹香斗亜率いる宙組をよろしくお願いいたしますと落ち着いて締め。最後に二人でトラピポーズしながら笑顔で幕がおりました。
もう買うまいと決めていた宝塚GRAFHを買ってしまいました。最後のまかキキトークとサヨナラ対談。キキちゃん、宙組への異動は青天の霹靂、花組男役になろうと決心して5年間がんばっていたのでショックだったって。10数年ぶりで宝塚に戻ってきて生徒さんたちの顔と名前を認識してきれていなかったわたしにも、劇団の意図がみえてショックでした。
しばらく前にオンデマンド配信されたまかキキこっちゃんの3人による星組同窓会、収録されたのはおそらく花組『金色の砂漠』大劇場公演のあと。成長したこっちゃんとさやかちゃんに久しぶりで嬉しいと真風さん、一学年下のキキちゃんをかなりお世話したとも。『金色の砂漠』大劇場公演を観劇して、こっちゃん、泣いた、真風さん、せりかちんで泣くのは悔しいと思ってこらえた。まかキキ、漫才トーク炸裂。『天は赤い河のほとり』のナウオンステージ、またせりかちんとめぐりあってと真風さん。この時はもう同じ舞台に立つことはないと思っていたのでしょう。劇団はいつからキキちゃんを真風さんの次のトップスターにと見据えていたのかわかりませんが、結果的にキキちゃん、真風さんの隣で宙組発足時のずんこさんとわたるさんの魅力をあわせもつ宙男に大きく成長したようにわたしにはみえます。
真風さんがトップになってから『異人たちのルネサンス』をのぞいて大劇場作品全部と日生劇場『フライング・サパ』、東京ガーデンシアター『FLY WITH ME』を観劇、6年間たっぷり夢をみさせていただきました。
まかキキ背中合わせ、じゅんはなちゃんによると芝居とショーで4回以上あるとのこと。キャトルレーヴにいくとフィナーレの背中合わせショット、今回もちゃっかりクリアポスターになって売っていました。需要をよくわかっていらっしゃる。最後の殺陣、せりの上で剣と銃を使って見応えたっぷり、キキちゃんが最後「ぎょえ~」と落ちるところまで息が合っていてリズムがよく楽しめました。ちょっと『シャーロック・ホームズ』を彷彿とさせる場面。初めましての人ではセンターゼロ番で息を合わせることはできないとキキちゃんがナウオンステージで話していますが、二人の殺陣集大成にふさわしい演出。真風さんの男役のカッコよさを満喫できるようにつくられていて、ロマノフをキーワードにエリザベートからのパロディ?もあり、真風さんと苦楽を共にしてきた宙組生たちとの歴史を振り返ることができるような演出。小池先生の愛情たっぷり。緊張事態宣言発出によりサパの赤坂ACTシアター、ライブビューイング中止が発表されて涙もでなかった時から3年間。国のセンモンカたちに間違ったカンセンタイサクをやらされ続け、生徒さんたちの精神的な負担も半端なかったと思います。
すっしーさんのフィナーレソロダンス、しどりゅうの安定のスーツ姿と最後水音志帆ちゃんと山吹ひばりちゃんの美人姉妹にモテモテの余裕まで、劇場で見届けることができました。
『カジノ・ロワイヤル』細かいところまで筋を追いながら劇場でみると、配信ではわかりづらい映像演出も舞台装置もわかるのではるかに面白いと思いました。客席の空気も含めて舞台。キキちゃんがナウオンステージでコメディだと言っているので、これはコメディなんですね。特に若翔りつくんと天彩峰里ちゃんの振り切り振りが中途半端だと面白くなく、大変だと思いました。二人が振り切っているので盛り上がります。今はこれ以上書き切れず。
東京宝塚劇場、マスクを除けば本当にカンセンタイサク終了していました。お酢デザート、早々に完売していたのでわたしは買えませんでしたが真風さんとすっしーさんの退団に間に合ってよかったです。お茶とお菓子を購入、開演前と幕間に客席でオケの音合わせをききながらちょっと食べられる幸せな時間が戻ってきました。「新型コロナ~」のアナウンス、入口の検温、消毒液の強制がなくなり息苦しさと暗い空気からようやく解放された気分でした。素顔の方はちらほら、ゼロかと思ったらそうでもなく一応持っていきましたが素顔で通しました。一番の問題はマスク。今後どのタイミングでスタッフさんのマスクを任意にしていくか。ツィーターの声をみているとまだ無理か。劇団にはクレームをおそれることなく毅然としていてほしいと思います。2019年までは生徒さんたちが目の前に来てくれた時、観客はわたしをみてとむしろマスクをしていた人も外していたぐらいだったんですよね。無症状の感染者って最初に言ったセンモンカって誰や?罪深すぎると思います。
毎日次から次へと絶望的な話ばかり、辛すぎて正気を保ちながら生きていくだけで厳しく、こういう時間がないと頭おかしくなります。ほとんど書けなくなってしまった観劇録、記憶のあるうちにまかキキのことだけなんとか書けました。
大路りせくん休演、ワクチンによる体調不良でなければいいですが心配です。千穐楽までに復帰できるか。
6月11日までみなさま無事に公演できるようにと祈るばかり。