たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

第五章岐路に立たされる女性

2024年07月04日 17時25分49秒 | 卒業論文

 今や女性の生き方の選択肢は大きく広がった。86年の均等法施行が節目であると考えられる。それまでにも、働く女性はたくさんいた。しかし、働いているといっても大半の女性は結婚までの腰かけで企業に就職したにすぎず、女性たちの真の目的は「永久就職」つまり、「家庭におさまる」ことであった。それまで、女性の幸せといえば、親の決めた相手と結婚するか、会社で知り合った男性と結婚し寿退社するか、というような社会通念が一般的であった。それが、一挙に崩れていったのである。

『Yomiuri Weekly』2003年6月15日号に、40歳前後を迎えた均等法第一世代を取材した記事が掲載されている。その記事は、均等法施行から17年間の流れを次のように振り返っている。「女性の幸せは結婚にある」との社会通念が崩れた。バブルと円高がこの流れを加速させた。企業は女性を雇用する余力がつき、新規事業には女性が有力な戦力になった。一方で、円高のおかげで女性の海外旅行や海外留学のブームが到来。女性の行動範囲や視野が広がっていき、海外勤務を希望する女性も急増した。企業も海外に女性をどんどん送り出していった。仕事や経済力を手に入れた女性は多様な生き方も手に入れた。DINKS、バツイチ、シングルマザー、ダブル不倫、子連れ再婚、海外放浪、海外就職、子育て後の再就職・・・などなど、新しいキーワードが次々と出現していった。[i]  

第三章で見たように均等法は、即座に性別役割分業の消滅をもたらすようなものではなかった、片手落ちの法律であったが、女性の社会進出を促進したことにはちがいない。社会進出を促進したばかりでなく、女性の生き方をも大きく変えるものだったといえるだろう。しかし、選択肢が広がった分だけストレスを抱え込む機会も増えた。このままでいいのだろうか、本当の幸せってなに?と常に自問自答し続けている。第四章で記したように、OLを取り巻く環境は厳しさを増している。「ちょっとしたプライドを捨てればOLっていい職業」[ii]ではなくなってきている。先行きが不透明な今、働き方も生き方も自己責任が問われ、主体的な選択が求められる時代になったのである。コインに裏表があるように、好景気には高収入と働き過ぎが、景気低迷には時間と少ないお金があり、多様化には選ぶ自由と自己責任が、幸せには手に入れる努力と楽しみが伴う。

 こうした流れの中で女性初の何かになったというニュースになるような特別な人ではない、テレビや雑誌に紹介されるようなキャリア組ではない、「普通の」OLをしている女性にとっての真の自立、「自分さがし」と生活をしなければならないこととのバランス、さらには幸福感について触れていきたいと思う。

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引用文献

[i] 『Yomiuri Weekly 2003年6月15日号』15頁、読売新聞社、2003年。

[ii]  松原惇子『OL定年物語』15頁、PHP研究所、1994年。

 


都民の皆さま、とにかく投票にいってほしい

2024年07月04日 11時05分11秒 | 気になるニュースあれこれ

 都民の皆さま、選択肢のない地獄のような選挙でもとにかく投票にいってください。8年前、小池さん62歳、ハチマキ巻いて自民党批判していたはずなのに権力を手にしたらかわってしまいました。国政も都政も腐りすぎ。こんなことがまた4年間続いていいはずありません。

 

(14) 🔈緊急トークライブ「ここが変だよ東京都政」(2024年6月28日) - YouTube

 

「東京都は土地をすごい勢いで三井不動産に差し出している」 小池都政の「三井ファースト」に疑問の声(全文) | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)

 

XユーザーのタロスRさん: 「東京都の皆さん 知事を選ぶときはしっかりと考えて選びましょうね 石川県民のワイの周りではみんな後悔しています 能登半島地震を経験して知事選の大切さを改めて実感しました」 / X

 

 


『モネ連作の情景』上野の森美術館-ヴェンティミーリアの眺め

2024年07月04日 00時09分30秒 | 美術館めぐり

『モネ連作の情景』上野の森美術館-睡蓮の池

 

クロード・モネ

《ヴェンティミーリアの眺め》

1884年、ボルディゲラ

グラスゴー・ライフ・ミュージアム(グラスゴー市議会委託)

 

(画像は『モネ連作の情景』公式ツィッターより)