配信有『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』観劇レポート:若き怪盗紳士の冒険を描く、ひとときの“夢”舞台 - Musical Theater Japan
ミュージカルピカレスク『LUPIN~か伯爵夫人の秘密~』-11月23日帝国劇場➁ - たんぽぽの心の旅のアルバム (goo.ne.jp)
2023年11月9日帝国劇場にて開幕した『LUPIN』、2024年2月11日(日)長野県、長野ホクト文化ホールにて無事大千穐楽を迎えました。古川雄大のトップスターお披露目凱旋公演。毎月お金を払ってKDDIのメールアドレスをつかっていますがパスワードを取得して購入するまでにやや四苦八苦しながら、久しぶりにライブ配信のチケットを無事購入、一週間アーカイブ配信で5,500円は高くないですね。18日の夜ギリギリまでパソコンでなんども流しました。落ち着かなさすぎですが、長野公演前の清史郎君の会員向けライブ配信でぜひみてほしいと言っていたのでこれはみないわけにはいかなと思いました。『LUPIN』には『LUPIN』からしか得られないものがあると清史郎君、ほんとにそのとおり。小池先生の東宝では初のオリジナル脚本、帝国劇場で幕を開けたばかりの頃は厳しいご意見もみかけましたが、力あるキャストが結集し、音楽がノリノリで耳に残りやすく、スタッフさんはおそらく精鋭ぞろいで客席も盛り上がっていき楽しい作品に仕上がりました。よくぞこれを75公演、中止なく無事に終わって本当によかったです。大阪講演でアンサンブルキャストの渡辺崇人さんが舞台装置でけがをして1回だけ出られなかったことが最後に座長のゆんから明かされました。振付の桜木涼介さんが急遽ひと場面だけ踊ったとか。
真彩希帆ちゃんのインスタグラム、共演者との写真たっぷり、清史郎君とのショットも、ありがとう。カーテンコールで涙を滲ませながら挨拶する清史郎君の隣でうんうんと見守ってくれていた真彩ちゃん、聖母でした。この時清史郎君が正直劇場にいくのがやっとの時もありましたと言葉をつまらせていたのは帝劇公演中かわかりませんが子役時代つきそってくれていたおばあ様との別れがあったからなのだと7月6日の「MUSICDAY」で知ってからあらためて思い出すと胸がいっぱいになります。
真彩希帆 / Kiho Maaya(@maayakiho) • Instagram写真と動画
とっても可愛いクラリスの衣装、アクセサリー、髪飾りの写真たち。お嬢様感たっぷりなところが配信であらためてよくわかりました。コロコロと表情がかわっていくところがよく伝わってきたのも配信ならでは。男たちが闘っている後ろでウロウロしながらとっても表情ゆたか、いちばん可愛かったのはホームズがルパンに決闘を申し込んだときの、この人なに言い出すの、頭大丈夫?みたいなぶーとした表情、アネットちゃんのカゲソロがうまくいったときのルパンとのやったあみたいな表情もかわいすぎました。
真彩希帆 / Kiho Maaya(@maayakiho) • Instagram写真と動画
本物のマジバン博士を演じているのはどなただろうと気になっていたところ、大千穐楽後に仙名立宗さんだったことを知りました。婦人会のバザーの貴婦人とカンカンのダンサーに男性キャストがお一人いたことも大千穐楽後にSNSで知り驚きました。全く違和感なくてわかりませんでした。配信で画面を最大限にすると確かにいらっしゃいます。何役演じられていたのか。東宝ですっかりおなじみなったベテランのアンサンブルキャストに共に初お目見えの若い力にも出会った公演でした。ルパンの少年時代をダンスで表現していた鈴木サアヤさんが印象的でした。『モーツァルト』にキャスティングされたことに納得。星組で男役だった湊瑠飛くんの姿も確認しました。アネットちゃんにカンカンのドレスを盗まれた役ほかダンスの場面ではガンガン踊っていて大活躍。
ボーマニャンが黒羽麻璃夫さんが帝国劇場公演のみだったので立石俊樹さん、綺麗な顔立ちに鬚の似合い具合が麻璃夫さんとはまた違う雰囲気。アクを出す歌が難しかったと思いますが大健闘。初見でしたがこれからもプリンシパルキャストでキャスティングされていくであろう楽しみな方。カリオストロ伯爵夫人も真風涼帆さんがシングルでキャスティング。女性が演じる男役ではなく女性として演じる男装の麗人というところがくっきりと表現されている燕尾服の着こなし、ルパンと踊るタンゴの足さばき、これぞ元宝塚のトップスターと唸らせてくれて、ドレス姿もいちだんと美しく公演を重ねるごとにこなれていったことが伝わってきました。ラブシーンはいちだんとねっとり。退団後最初の舞台としてはかなりハードだったかなあとも思いますが短い間に美しい貴婦人へと変身して男役も
ドレス姿もどちらも素敵です。カリオストロ伯爵夫人の最後の高笑い、柚希礼音さんはまた違ったのでしょうね。レオナールの漕ぐボートが袖へと消えていくのはスタッフさんたちが人力で引っ張っていたのだそうです。
思い返すと楽しいことばっかりの公演、いつも一人、ずっと一人ですが帝国劇場終演後ちょっと隣の人と楽しかったですよねと言葉を交わしたくなるような舞台でした。現実は日々絶望的な話ばかり、辛くなる話ばかり、心がゆさむ話ばかり。こんな時こそ一期一会の舞台との出逢い、劇場で生の舞台に触れる時間は人生に必要です。舞台は、劇場は、夢と希望の場所であり続けてほしいです。若い役者さん、ダンサーさんが夢と希望をもてる社会であってほしいです。
(2) ミュージカル・ピカレスク『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』ダイジェスト映像(おけぴ編集) - YouTube
帝国劇場『モーツァルト』、3月30日の研音イベントでゆんの「僕こそ音楽」を生で聴けるのは最後かなと諦めていましたが幸いなことにゆんヴォルフガング、たーたんヴァルトシュテッテン男爵夫人でチケットを予約できました。ゆんは年齢を考えると最後となる可能性大かなと思っています。それまで生きていないといけないしまだ歩くことができていないといけません。日生劇場『ニュージーズ』はどうでしょう。清史郎君扱いの先行予約に申し込んでみました。考えてみたらジャニーズ主演で客席の大半は若い人であろうにこんな杖使ってる劣化したばあさんがみっともないんだなあって思いますが初演でゆうみちゃんが演じたヒロインは星風まどかちゃん、霧矢さんもいるし、客層はジャニーズファン、宝塚ファン他いろいろでしょうか。