たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『ちひろのアンデルセン』より『絵のない絵本』第3夜

2015年05月25日 23時02分44秒 | いわさきちひろさん
「せまい横町の壁の間から月は見ていました。
 かつてバラの花よりも美しく輝き、
 金持ちの商人に迎えられた女が、
 今、娼婦館の窓辺で
 髪にバラを飾ったまま息絶えた姿を」


(いわさきちひろ絵本美術館/編『ちひろのアンデルセン』1994年発行、講談社文庫より。)


午後2時台の大きく長く続いた揺れに、3.11の時の恐怖心がよみがえってきた日でした。
一階の安全な所にいた時で、電車の中でも、ぼろビルの中でもなくてよかったです。
ぼろビルの高層階にいたら、心の中は大変なことになっていたと思います。

明日のことはだれにも分からない。
こうして一日一日、命をつないでいること自体が本当は奇跡。
生かされている一日一日。謙虚でありたいと思います。
すっかり枯渇していた心の井戸が少しずつ、少しずつ潤ってきている感じの毎日。
まだしばらく時間が必要。すごく大変なことを乗り切ったから仕方ない。
希望もちゃんとあるよ、って信じる気持ちを大切にしながら
少しずつ、少しずつ・・・。


ちひろさんの絵が切なく心にしみ入ります。


絵のない絵本 (若い人の絵本)
アンデルセン
童心社

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