たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ひとまず日比谷とお別れ

2018年11月17日 16時08分35秒 | 日記
 昨日もお別れ行脚。4年前の春、大会社から使い捨てにされ、そんなつもりは全くなかったのに気がつけば労働紛争に突入してしまっていた頃初めて訪れて以来、3年前の12月まで多い時は週に三回足を運んでいたコミュニティハウスを、お礼とお別れの挨拶すべく一年ぶりに訪れました。初めて会った時はまだやっと歩き始めたばっかりだった子どもちゃんがすっかり大きくなって来年は幼稚園の年長さん、5歳とか。早いですね。今振り返るとここに足を運んでいた頃の自分はほんとに苦しかったです。10年以上必死に働いた結果がモノ扱いの使い捨て、損害賠償を求めたら労働紛争となってしまい悪代官みたいな弁護士先生の登場でズタズタにすり減ってしまいました。社会のどこにも必要とされない疎外感の中で、怒りと悔しさのマグマがふきだまってどうにもなりませんでした。自分で思い出してもつらいです。働くということは日中の居場所があるということでもあるのだと体で学んだ日々でした。電車代はかさみましたが日中の居場所としてコミュニティハウスに通うことは心身共に健康でいるために必要なことでした。特に日没がおそい夏は暗くなるまでの居場所を見つけるのが大変でした。パソコン待って放浪し続けました。4‐5時間、落ち着いていられるコミュニティハウスの存在は助けられました。体と心のどちらも健康であればこその日常生活、普通の生活。同時にいつまでもコミュニティハウスに通い続ける自分でいるわけにもいきませんでした。たまたま縁あってブラックだとわかってしまった組織体ではありますが、トータル2年半働くことができました。不労収入で暮らしている方々よりも手取りが少ないお給料なんてやってられない、どういうことですか、っていうのはありますが、3年前の今頃はまた働ける自分の姿を全く想像できなかったわたしが、働く自分を取り戻せたこと、実家に戻ってもなんかやれることありそうかな、っていう自分で実家に戻ることが大切なのだと思います。支えられながらここまで立ち直ってくることができました。あれだけすり減ってすり減ってどうにもならなかった自分が、スーパーウルトラハードな仕事を一年間やったなんて嘘みたいです。しかも怒りと悔しさでどうにもならなかった自分がこういう所で働くなんて思いもしなかったしね。苦しかったですが一年間終わりました。実家近辺でつながっていく道があるかな。どこでも必要なのであるよね、きっと。家賃負担なくなるからパートでいいからさ、また働けるといいかな。

 夕方コミュニティハウスを出るとまた電車に乗って日比谷へ。帝国劇場から東京宝塚劇場まで歩きました。キャトルレーヴでみりおさんのパーソナル卓上カレンダーを買いたかったのですが発売日前でした。残念。来月大劇場でゲットすべし。ちぎさん剣心にはまってしまったので、2016年雪組『るろうに剣心』の大劇場公演プログラムを買ってしまいました。ほぼ同じ脚本、同じ演出とのこと。場面ごとの説明が細かく書かれているので熟読。新橋演舞場公演では理解できていなかったところがやっとわかりました。ちぎさん剣心、めっちゃかっこいい、日本物がほんとにお似合い、とこれはまた別途書くことにしましょう。日比谷シャンテの宝塚ステージ衣装展をもう一度一回りし、また帝国劇場前に戻って返りました。

 『マリー・アントワネット』の外装を撮影。花ちゃんにお礼とSee you again!を心の中で言いました。『エリザベート』『レディ・ベス』、いちばん辛かった時、花ちゃんの舞台からエネルギーをもらいました。お金だけじゃないの、ほんとに助けられました。花ちゃんだけに偏ってしまったと少しの後悔はあるものの、あの時のわたしには花ちゃんの舞台が必要でした。ありがとう、花ちゃん。帝国劇場に来ることはもうないかもしれませんが、新しくなった帝国劇場に足を踏み入れないまま帰りますが、来月シアタークリエに来ます。まあさま主演の『オンユア・フィート』、何事もなく無事にまた来ることができればいいなと思います。観劇を楽しめる平和が続くことを祈ります。一回一回いのちがけ、一期一会の出会い。イルミネーションに彩られた日比谷の街とひとまずお別れです。

 また無事に訪れることができますように。

 






東京宝塚劇場前。今だけの貴重な並び。
みりおさんたちの期、入団17年目で何にもまだ在団していること自体が奇跡。
そろそろ相次いで巣立っていくタイミングな予感。
るろ剣でちぎさんの自由闊達な姿を拝見から、ひそかにむしろこれからが楽しみになっていたりもするこの頃です。まだ早いか。怒られちゃいますね。



 4年前の2月、寒風吹きすさぶ中を冷え切った心で歩いた丸の内どおりもイルミネーションに彩られていました。立ち直ったわたしでまた歩くことができました。父とのお別れに始まり、震災、母とのお別れ、10年以上働いた大会社から使い捨て。苦しい数年間でしたがひとまずピリオド。労働紛争の細かいことは忘れました。忘れるには社会の中で必要とされる場所のあることが必要でした。全て封印。10カ月間全く無収入は大きいです。また新しく始められる、やり直せると信じて帰郷。

 ちっそくしそうな部屋にあと2泊。二日分の荷物をトランクに詰めること、あと二箱、最後の荷物を段ボールに詰めること、埃だらけの家具と部屋を拭くこと、月曜日の朝最後の最後、トイレとお風呂まわりのものを捨てること、カーテンを捨てること。ヘンなオッサンは相変わらずずっと部屋にいる気配だし、となりのチャラ坊は土日ずっと部屋にいる気配、音丸聞こえのこの環境のなかで全てを無事にやり遂げられますように。最後の懸案事項は荷物を出してから考えることにします。まずは引っ越し。緊張しています。無事に終われますように・・・。

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