7月1日にオンデマンド配信された月組『桜嵐記』『DreamChaser』のナウオンステージ、
ちなつさん(鳳月杏さん)の「珠城りょうさんの腕の中で死ぬ最後のタカラジェンヌだなと思って、うれしいなとかみしめている」に涙しました。
コロナ禍で二組に分かれてのナウオンステージ、楠木正行役のたまきち(珠城りょうさん)、楠木正時役のちなつさん(鳳月杏さん)、後村上天皇役のありちゃん(暁千星さん)、それぞれの言葉の中から書き留めておきたいところを断片的に。
ちなつさん
「正時は史実にはほとんどなにも書かれていない、逆になにか理由があったのかなとかいろいろ考える、上田先生が書いた正時は家庭的だったり当時としては珍しい、どういう人だったのかなとか考える」
「正行もそうかもしれないが楠木家はこのままでいいのかという想いがきっとどこかにありながらも自分たちの使命とか正行についていくというのは、俯瞰してみていたところがある人だと思う、いろいろ考えてるんだろうなと思う」
たまきち
「わたしは最後正時の刀を持って戦う、そこがまた兄弟愛を感じてぐっとくる」
「正時は奥さんもいるし、あたたかい部分があってすごく素敵」
「最後の四条畷の戦いで、百合ー!って叫んでいる時、みんな自分の名前は百合だって思っている、稽古場でゆりさんが反応している」
「正時にとって唯一で確たるものである百合を離縁し、手放してまで自分と共に行くと言ってくれるところが複雑、どれだけのものかとわかるのでその時はいつも自分が言っておきながら胸が張り裂けそうになる」
ちなつさん
「正行の長台詞をきいている間、いろいろな時間を共にした人と同じ使命をもって生まれ育ってきているから正行やお父さんや弟に対する気持ちが固まっていくのを感じると、人への気持ちで歴史って変わるなって思う、この人についていきたいとかそういうことによって世の中って変わっていくんだなって思う、人とのつながりってすごく大事だなって思いながらいつもやっている」
ありちゃん
「珠城さんの卒業を実感すると「戻れよ」を言えなくなるので今は考えたくない、千穐楽は言えるかどうかが不安すぎる、言えなくなるかもしれない」
たまきち
「ありが「戻れよ」って言わないと私は弓をふれない」
「後村上天皇が出立する正行を涙ながらに見送る絵などがある、帝がそこまで思いをかけるのが当時としては珍しい関係性だったのかなと思う」
「後村上天皇「戻れよ」のところがどんどんよくなってきている、背できいていて自分も最後にむけて思いがふくらんでくる」
「この役がありでよかったなって思う、月組で同じ景色をみてここまで歩んできているので正行と帝との関係性につながる」
「お父さんの楠木正成が天皇に仕えていたから自分もというのもあるが、後村上天皇が「朕は戦いを続けねばならぬ」と言った瞬間不思議と自分もこの人と共にという感情が自然と生まれてくる」
楠木正行と弟の正時、楠木正行と後村上天皇、それぞれの関係性も見どころ。負けるとわかりながら高師直との四条畷の戦いに出陣していくときの死を覚悟した楠木三兄弟の美しさ、正時が正行の腕の中で命果てる時の「百合が三途の川で待つ、お先に」という言葉、劇場という空間で出会ったらどうなるのでしょうね、こうしてナウオンステージをみることで作品理解がより深まります。ウエクミ先生が求めているのは「宝塚の伝統的な日本物の美しさ」というお話も。資料を読み込みながら役に命を吹き込んでいくタカラジェンヌ、その体を通して感じる歴史、命の深さ、人とのつながり。
東京宝塚劇場公演、こんなにグダグダの危ない状況でほんとにやるんですかっていうオリンピックとかぶるので心配です。無事に開幕して、千穐楽を迎えられるようにと祈るばかりです。
ちなつさん(鳳月杏さん)の「珠城りょうさんの腕の中で死ぬ最後のタカラジェンヌだなと思って、うれしいなとかみしめている」に涙しました。
コロナ禍で二組に分かれてのナウオンステージ、楠木正行役のたまきち(珠城りょうさん)、楠木正時役のちなつさん(鳳月杏さん)、後村上天皇役のありちゃん(暁千星さん)、それぞれの言葉の中から書き留めておきたいところを断片的に。
ちなつさん
「正時は史実にはほとんどなにも書かれていない、逆になにか理由があったのかなとかいろいろ考える、上田先生が書いた正時は家庭的だったり当時としては珍しい、どういう人だったのかなとか考える」
「正行もそうかもしれないが楠木家はこのままでいいのかという想いがきっとどこかにありながらも自分たちの使命とか正行についていくというのは、俯瞰してみていたところがある人だと思う、いろいろ考えてるんだろうなと思う」
たまきち
「わたしは最後正時の刀を持って戦う、そこがまた兄弟愛を感じてぐっとくる」
「正時は奥さんもいるし、あたたかい部分があってすごく素敵」
「最後の四条畷の戦いで、百合ー!って叫んでいる時、みんな自分の名前は百合だって思っている、稽古場でゆりさんが反応している」
「正時にとって唯一で確たるものである百合を離縁し、手放してまで自分と共に行くと言ってくれるところが複雑、どれだけのものかとわかるのでその時はいつも自分が言っておきながら胸が張り裂けそうになる」
ちなつさん
「正行の長台詞をきいている間、いろいろな時間を共にした人と同じ使命をもって生まれ育ってきているから正行やお父さんや弟に対する気持ちが固まっていくのを感じると、人への気持ちで歴史って変わるなって思う、この人についていきたいとかそういうことによって世の中って変わっていくんだなって思う、人とのつながりってすごく大事だなって思いながらいつもやっている」
ありちゃん
「珠城さんの卒業を実感すると「戻れよ」を言えなくなるので今は考えたくない、千穐楽は言えるかどうかが不安すぎる、言えなくなるかもしれない」
たまきち
「ありが「戻れよ」って言わないと私は弓をふれない」
「後村上天皇が出立する正行を涙ながらに見送る絵などがある、帝がそこまで思いをかけるのが当時としては珍しい関係性だったのかなと思う」
「後村上天皇「戻れよ」のところがどんどんよくなってきている、背できいていて自分も最後にむけて思いがふくらんでくる」
「この役がありでよかったなって思う、月組で同じ景色をみてここまで歩んできているので正行と帝との関係性につながる」
「お父さんの楠木正成が天皇に仕えていたから自分もというのもあるが、後村上天皇が「朕は戦いを続けねばならぬ」と言った瞬間不思議と自分もこの人と共にという感情が自然と生まれてくる」
楠木正行と弟の正時、楠木正行と後村上天皇、それぞれの関係性も見どころ。負けるとわかりながら高師直との四条畷の戦いに出陣していくときの死を覚悟した楠木三兄弟の美しさ、正時が正行の腕の中で命果てる時の「百合が三途の川で待つ、お先に」という言葉、劇場という空間で出会ったらどうなるのでしょうね、こうしてナウオンステージをみることで作品理解がより深まります。ウエクミ先生が求めているのは「宝塚の伝統的な日本物の美しさ」というお話も。資料を読み込みながら役に命を吹き込んでいくタカラジェンヌ、その体を通して感じる歴史、命の深さ、人とのつながり。
東京宝塚劇場公演、こんなにグダグダの危ない状況でほんとにやるんですかっていうオリンピックとかぶるので心配です。無事に開幕して、千穐楽を迎えられるようにと祈るばかりです。