宙組『オーシャンズ11』_東京宝塚劇場千穐楽LV思い出し(1)
オンデマンド配信で視聴している宙組『オーシャンズ11』、2019年7月21日(日)東京宝塚劇場千秋楽公演、キキちゃんのジョンソン先生アドリブの場面を残しておきたくて、昨日文字起こし。気持ちのおやすみに、連投となってしまいますが投稿します。
ソール演じるロマノフの秘宝を持ち込んだ富豪が倒れたと報告が入ると、
ベネディクト「世話のやけるじじいだ、医者は?」
ベス「救急で呼びました」
黒髪のかつらに黒い帽子をかぶり、リュックを背負ってせかせかせかせかと登場したキキちゃんのジョンソン先生に驚いてあとずさりするベス、
ジョンソン先生「ごめんなさい、ごめんなさい、はいごめんなさい、通ります」
ベス「この方です」
ジョンソン先生「あなたが支配人ね」
ベネディクト「オーナーです、」
ジョンソン先生「はいはいOK、救急医療センターのジョンソンです、あのねこの患者ね、心臓疾患の持病がありますよ、絶対、絶対、絶対。すぐに手術する必要がありますよ、あのね時間がないから」とせかせか腕時計を指差す。
ベネディクト「勝手にしてくれ!」
ジョンソン先生「手術するには同意書がね」、白いレジ袋に入った書類をぽろぽろとこぼし、「ごめんなさい、ごめんなさい、全部同意書です」
ベネディクト「こいつのボディガードはどこにいった」
ベス「それが・・・」
ジョンソン先生、書類をこぼし、「ごめんなさい、ごめんなさい」
ベネディクト「さっさと病院へ連れてってくれ!」
ジョンソン先生「はいはいはい?もう一回いいですか」
ベネディクト、もう一回大きな声で「さっさと病院へ連れてってくれ!」
ジョンソン先生「はい、その方がよっぽどクリアにきこえる、はいはいはい、ありがとう」、そして心臓マッサージをはじめる。
ベネディクト「先生、先生」
ジョンソン先生「はい、はい、はい」
ベネディクト「絶対に治りませんよ」
ジョンソン先生「はい、はい、はい、わかりました、検査の結果はね・・・」でチーンと鼻をかむ。「検査の結果はね、連絡します、もうね時間がないからね、すぐ行きますよ、救急車行きます」せかせかせかせかと腕時計を指差しながらと下手にきえるジョンソン先生。
ベネディクト「あやしい・・・」
うしろにいる宙組生たち、なにが繰り出されるかと楽しみに待って笑う準備していますね。ポップアップタイムの凛城きらさんによると、キキちゃんの化粧前ほぼジョンソン先生のアドリブグッズで占められていると。みんなを楽しませようと全公演工夫をこらしたキキちゃん。もちろん男役としての経験と自信があってこそのアドリブ。
このジョンソン先生、小池修一郎先生の物真似でした。特徴をうまくとらえています。直後に鬘をとり白衣を脱いでラスティに戻ったキキちゃんが銀橋で懐中電灯を照らしながら歌う場面のかっこいいこと、かっこいいこと、ネクタイを直す仕草から醸し出される男役の色気よ。
宝塚グラフ2020年11月号、ずっしりとした厚み。コロナによる中止で舞台写真がなかった間は薄かったとききます。それを挽回せんとばかりの内容。真かキキ仲良しショットは柴田作品へのオマージュ。『誰が為に金は鳴る』の紙上上演。このまま大劇場でやったくれてもいいクオリティ。はみ出しショットはキキちゃんがトップ娘役になって真風さんの膝で甘える場面でした。