秋葉神社 (台東区松が谷3丁目)
先日 当ブログ
神田佐久間町(20/9/12)で
江戸・明治の火事について触れたが
当時 秋葉原界隈は 江戸から明治にかけて
火事に悩まされていた。
1869(明治2)年の相生町の大火を機会に
東京府は 9000坪(約3万㎡)の火除地を
当地に設置し 翌年 遠州(静岡県)から
火除けの秋葉大権現を勧請し
鎮火神社として祀った。
当初は 鎮火原と呼ばれたが
鎮火神社が秋葉神社と改められると
「秋葉原(あきばはら・あきばっぱら)」と
呼ばれるようになり
「秋葉原」が この地の語源となっている。
1890(明治23)年に
上野から鉄道が延長されて
当地に「秋葉原貨物取扱所」と
名付けられ開設された。
この「秋葉原」は駅名と共に
その名前が一般化し
全国的には「あきはばら」となっていく。
また 秋葉神社は
現在の台東区松が谷3丁目に移転した。
神社の由緒と移転の経緯は
秋葉神社にあった。
「秋葉神社御縁起
1 御祭神 火産霊大神(ホムスビノオオカミ)火の神
水波能売神(ミヅハノメノカミ) 水の神
埴山比売神(ハニヤマヒメノカミ)土の神
1 主祭日5月18日例大祭
11月6日鎮火祭・火渡神事
1 御由緒
明治初年東京府内に火災が頻発し
市民の難渋せる状を御憂慮せられた
英照皇太后(明治天皇御母)の思召を以て、
明治天皇より太政官に御下命になり、
宮城内紅葉山より鎮火三神を奉還し
東京府火災鎮護の神社として
現今の秋葉原の地の創建せられたのが
当社の始めである。
明治21年鉄道駅設置のため
境内地を払下げ現在地に御遷宮となる、
秋葉原の駅名も当社名にその因を発する。
台東区松が谷3丁目 鎮座
秋葉神社 」
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