(朝日新聞1995/11/23)
10月20日は
小説家 原田康子が亡くなった日。
前回触れた 小説家 三浦綾子に続き
原田康子は 三浦の死後
10年目の命日が同じ月である。
そして 共通する点が多い。
女性小説家であり北海道と同郷
両者とも無名からのデビューであり
作品が女性を主人公に
人間・家庭問題としてベストセラー
大旋風となり映画化された。
原田康子は
1928(昭和3)年
東京生まれ 生後1年で
父親の赴任地である釧路に移住
釧路市立高等女学校を卒業
1945(昭和20)年
東北海道新聞の記者となる
1951(昭和26)年
同僚と結婚
1955(昭和30)年
文学同人誌「北海文学」で連載していた
長編「挽歌」が
「群像」編集長の目にとまる
1956(昭和31)年 出版されて
72万部のベストセラーとなり
女流文学賞も受賞
1957(昭和32)年
同名で映画化され
大きな反響を呼ぶ
1999(平成11)年
「蝋涙」で再び女流文学賞
2003(平成15)年
「海霧」で第37回吉川英治文学賞を
それぞれ受賞
北海道文化賞を受章
また競馬 将棋を趣味とし
エッセイ集「はなれ駒あそび駒」や
1998(平成10)年の将棋王座戦の
観戦記を執筆し
翌年 将棋ペンクラブ大賞
(観戦記部門賞)を受賞している。
2009(平成21)年
肺炎のため札幌市内病院で逝去
挽歌の舞台となった幣舞橋
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